インデックス投資は買って放置が基本の投資方法です。
そのため、資産の取り崩し以外のタイミングで「売る」という選択肢は存在しません。
それにもかかわらずインデックス投資の投資信託を「売れ」という人は、たとえその人が有名なインフルエンサーであっても信じてはいけません。
インデックス投資は長期間付き合って育てていくものであり、短期の暴落で売るものではないからです。
なので、「売れ」という人が居ても、その人に耳を傾けてはいけません。
※1.この記事には広告を含んでいます
※2.この記事には具体的な投資商品名が書かれていますが、個人的なおすすめであり、必ずしもその投資商品を買わなければいけないということではありません。
インデックス投資は王道にして再現性のある投資

インデックス投資は指数に連動するような資産運用を行っているので、指数が上がり続けるのであれば、保有しているインデックス投資の商品の価値も上がり続けるということになります。
例えばアメリカのS&P500やニューヨークダウなどの指数や、全世界の指数(MSCI ACWIなど)は誕生して複数の暴落を乗り越えながら右肩上がりで成長をしてきました。
そのため、これらの指数に連動するインデックス投資商品は、長期保有を目的で投資をするのに向いており、楽ではなく、一発もありませんが、その代わりに多くの人がプラスサムゲームの波に乗ることが出来るものです。
残念なことにニューヨークダウに連動するインデックス投資商品はそこまでお勧めできるものがありませんが、S&P500に連動するものであれば、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」、全世界の指数に連動するものであれば「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」などがあります。
ほかにも各証券会社から同じようなインデックス投資の投資商品が販売されていますので、手数料が出来るだけ安く、安定して純資産が増えているものを選ぶと良いでしょう。
指数を上回る成績を期待して投資をするものはアクティブ投資と言われていますが、実際に指数よりもいい成績を出したものは少なく、多くのアクティブ投資の投資商品が指数を上回る成績を出すことが出来ず、中には資産を増やすことすら出来ないものもあります。
インデックス投資という成長する指数に賭ける投資、これこそが王道な投資方法であり、気長に育てていくという根気が必要ではありますが、それさえできれば誰にでも再現が可能な投資手法であるわけです。
インデックス投資は基本的に売らない
インデックス投資の戦略として基本的に「売る」という行動はありません。
とは言いつつも、投資のお金にほぼ全振りしているような自分の場合、現金が足りなくて売ったということはあります。
しかし、暴落が来たからと言って売ったことは一度もありません。
自分は2020年からつみたてNISAによるインデックス投資を行いました。
同時にETFを買い込み、元本は50万円くらいからスタートしました。
そして、その後すぐに新型感染症による暴落が起きました。
この時に投資家界隈や投資インフルエンサーから「インデックス投資はオワコン」、「投資信託を売った方がいい」という声がありましたが、その声から守ってくれたのが両学長の動画と、投資を始めるために読んだ以下の4つの本でした。
1.敗者のゲーム チャールズ・エリス(著)
2.ウォール街のランダムウォーカー バートン・マルキール (著)
3.お金は寝かして増やしなさい 水瀬ケンイチ(著)
4.山崎元のやってはいけない資産運用 山崎元(監修)
(この本に関しては山崎元さんが亡くなっているため新品での入手は難しいかもしれません)
これらの本が投資を始めていきなり暴落という地獄に叩き落され、10万円以上の含み損を抱え泣きそうになっている自分を正しい方向に導きました。
幸いなことに暴落はそこまで続かず、暴落から回復後は順調に指数が上昇し、現在(2025年9月時点)は元本約95万円に対して含み益が80万円以上発生している状況となっています。
一時的に元本を110万円くらいまで増やしていた時がありましたが、2024年にクレーンゲームで散財してアホみたいにお金を使っていた時期があり(今となっては黒歴史です・・・)、現金を調達するために取り崩したこともあったため、もしこの取り崩しが無ければ今頃含み益を100万円くらい出していて、評価額が200万円を超えていたかもしれません。
ただ、もし次の暴落が来てもすでに戦略は考えており、新型感染症で混乱した市場を乗り越えた経験を活かして、そこからさらに自分の資産を成長させるだけの自信はあります。
なぜそう言い切れるかというと、自分はインデックス投資の投資商品を「売る」という言葉に耳を傾けない知識と経験が身に付いているからです。
投資信託を売るということは、そこで利益や損失を確定してしまうということ。
自分が取り崩したのはつみたてNISAや新NISAの投資信託でしたので、売る時に発生する利益にかかる税金は取られませんでしたが、成長の苗を引っこ抜いてしまったのは間違いありません。
でも、それではもったいないと思うのです。
折角積み上げてきたものがあるのであれば、今後も積み上げることだけに専念すればいい。
例え暴落が来ても「暴落はバーゲンセール」という言葉がある通り、投資商品を安くでたくさん買えるので淡々と買い進めればよい。
いつ暴落から反転するタイミング(稲妻の輝く瞬間)が訪れるか分からないから、定期的に積み立てておけば稲妻の輝く瞬間に立ち会うことが出来ます。
暴落の底を狙って買うことは、タイミングが誰にも分からないのでとても難しいことです。
そんな余計なことを考えるより、今まで積み上げた投資商品を売らずにさらに定期的に購入して積み上げておけばいいのです。
暴落が来たら損切りしたくなって投資商品を売ろうとする心理は分かります。
しかし、そこでグッとこらえることが出来るか、通常と同じ行動を取ることが出来るかがインデックス投資の成功の分かれ目となります。
そこでこらえられなくて売ってしまった人が居るからこそ、我慢して売らなかった人が利益を享受できるのです。
どちらの側に回ればいいか、答えは明白だと思います。
どうせインデックス投資をやるのであれば配当を再投資してくれるものが良い

インデックス投資を行うのであれば、最も効率がいい方法を選んだほうが成績が良くなります。
自分は配当が投資のモチベーションになるため、ある程度配当が出るものも購入していますが、効率重視でやるのであれば配当を再投資するがゆえに、一切配当が出ない投資信託を購入した方がいいでしょう。
配当が出るのは効率の面で問題が二つあって、一つは利益を確定してしまうこと、もう一つは配当を受け取るのに税金がかかることです。
特に米国ETFの場合、配当に米国側で10%税金を持って行かれ、残りに対して日本側で20%持って行かれます。
米国側で持っていかれた税金は確定申告である程度戻ってきますが、全額は戻らないため、それだけロスをしてしまうことになります。
そのため、配当を全て再投資に回して税金がかからないようにしてもらった方が効率がいいのです。
折角NISAという優秀な制度があるのでしっかり利用しましょう。
つみたて投資枠は再投資の投資商品が多いですが、特にeMAXIS Slim米国株式(S&P500)、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は自分も保有している手数料が格安の信頼できるインデックス投資商品です(両者はもちろん配当が出ない再投資型です)ので、これらを脳死状態で20代から毎月1万円ずつ積み立てるだけでも定年時には相当な額になっていると思います。
これに、成長投資枠にもこの2つを買い増していけば最大限のパフォーマンスで投資が出来ることになります。
ただ、「これだけだと退屈で耐えられない。配当が欲しい」という方はVOOやVTなどのように同じような指数に連動するETFを購入すればいいでしょう(配当は多くありませんが)。
自分は配当が欲しい派なので、高配当ETF、債券ETF、インデックス投資ETFも購入していますが、これに関しては投資の目的がどのようなものであるかをよく考えて自分の真似をするか、再投資の投資信託だけでNISAの両枠を埋めていくのかを考えると良いでしょう。
いずれにしても言うことは一つ。
たとえ投資インフルエンサーが「売れ」と言っても、その言葉を信じずに王道の投資を淡々と続けていくことが正解であるということです。
暴落時にブログの読者から「お前の言う通りにしたら大損した」と批判がたくさん来たと水瀬ケンイチさんが別の著書で話されていましたが、このような批判にも耳を傾けるべきではないですね。
なぜなら、インデックス投資を長期間淡々と続けることが王道の投資であることが歴史が証明しているからです。
インデックス投資が通用しなくなるのはアメリカや全世界の経済成長が止まり、衰退する時です。
でも、アメリカや全世界の経済が衰退する確率はとても低い。
特に全世界の経済が衰退を続ける状態というのは、もはや全世界が北斗の拳の世紀末のような状況になっている状態と言ってもいいでしょう。
そんな状態になる確率は極めて低いため、インデックス投資はこれからも王道の投資手法であり続けるというのが自分の考えであり、だからこそインデックス投資により着実に積み立てを行っているのです。
今回紹介した投資信託であるeMAXIS Slim米国株式(S&P500)、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)などのインデックス投資の投資信託ですが、どこの証券会社でも同じように取り扱いがあるというわけではありません。
ネット証券である以下の2つの証券会社から購入すると、いろいろと選べる余地があるため確実かと思います。
楽天証券
SBI証券
今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。