職場や学校に一人はいる口数が少なく大人しい人。
話しかけづらいけど、話してみると実は優しかったりする。
でも、時々いじりたくなるほど感情を出さない。
キレたところなんて見たことがないし、何をしても怒らない。
こんな人は一見安全そうに見えるのですが、絶対に怒らせてはいけません。
なぜなら彼ら(彼女ら)は怒るということに慣れておらず、加減を知らないためです。
目次
大人しい人は怒った経験がほとんどないので加減を知らない

大人しい人は怒った経験がほとんどないので、怒り方を知らないわけです。
なので、ストレスを一気に溜め込んで一気に爆発させるか、ストレスに耐えきれずに心が病んでしまうかのどちらかになります。
心が病むのも良くありませんが、ストレスを一気に溜め込んで爆発させるタイプだと、我を忘れて怒りに任せて暴走するくらいの怒り方になります。
いわゆるキレた状態で、自分でも制御できない状態ですね。
なので、怒りが収まるのを待つしかありません。
無理に押さえつけようとすると余計に怒りが強くなり、さらに悲惨な状態となります。
なので、優しくなだめて少しずつ落ち着かせるくらいしか方法がないのです。
そして、この行動を間違っても厳しく説教してはいけません。
キレて暴走したことを頭から否定してしまうと、大人しい人は素直な人でもありますから、言うことを聞いてしまいます。
そして、ストレスが溜まっても自分の心を押さえつけてしまい、許容量を超えても爆発させることが出来ずに、心が病んでしまいます。
なので、大人しい人をいじめてしまうと、普通の人よりも問題が深刻化しやすいのです。
決して大人しいからという理由だけで、いじめてはいけません。
大人しい人は怒った時の本当の自分を知っているから大人しいことがある
大人しい人の中には、過去に激しく怒ってしまい多くの人を傷つけてしまったような人や、自分が起こると暴走して手が付けられなくなるから大人しくしている人もいます。
そういう人は自分が怒るとどうなるかが分かっているので、あえておとなしくしているのです。
つまり鋭い刃を持っているから、それを表に出さないように大人しくしているわけです。
そういう人に対してあえて怒らせようとするのは得策ではありません。
とはいえ、少々のことには動じないので、よほどひどいことをしない限り怒らないと思いますが、あえて怒らせることにメリットはありません。
この手のタイプは大型犬のような性格ともいうことが出来、普通に接していても少しいじられるくらいであれば動じないでしょう。
しかし、一度スイッチが入るととんでもないことを引き起こしてしまうタイプであり、怒らせたことが原因で事件になることもあります。
ニュースで良く犯人のことを大人しい人だったと証言する人がいますが、大人しい人だから怒りだして一度制御が聞かなくなると大変なのです。
なので、大人しい人に対しては本来であれば慎重に接する必要があり、大人しくしている事情を理解したうえで付き合っていく必要があるのです。
大人しい人の中には我慢強い人も多いです。
少し自分に不満があれば喚き散らすような小物はあまりいません。
しかし、そんな人にもどこかに限界点がありますし、突然怒らせてしまうスイッチみたいなものもあるかもしれません。
なので、大人しい人に対しては下手にからかったり、いじめやハラスメントの対象にしてはいけません(いじめやハラスメントはすべての人に行ってはいけないものではありますが)。
特に大人しい人が大人である場合、法律を武器に弁護士を立てて反撃の手を打つことがあります。
そうなると人生を詰みかねないので、大人しい人に対しては特に慎重に接した方が良いでしょう。
大人しい人とは極力仲良くなる方向で接すること

大人しい人はすぐにキレ散らかす人とは異なり、相応の実力を持った人が多いです。
大人しい人を味方につけると様々なことが学べたり、変わった個性を持っていて実は面白い人だったりすることもあります。
そのため、大人しい人とはなるべく仲良くなっておいた方が良いです。
敵に回すと相当厄介ですが、味方に付けると危害を加えられる側にならないので、大人しい人が我慢の限界を迎えて怒ってしまった時に自分が傷つくのを防ぐことが出来ます。
大人しい人の中には人になかなか話しかけられず、孤独を感じている人もいます。
そういう人は自分から進んでコミュニケーションを取ることが難しいため、仲のいい友達もなかなか出来ません。
しかし、そういう人にあえて話しかけて仲良くすることで、大人しい性格から少しずつ活発な性格に変わっていくことがあります。
そうすると、大人しかった人も人の輪に溶け込むことが出来るようになり、大人しい人に社会性を学んでもらい、他の人とのコミュニケーションの取り方を知ってもらうことが出来ます。
大人しい人と接する相手も成長できることで、大人しい人と相手と一緒にいることが楽しくなり、仲の良い友人同士になることもあります。
最初はなかなか心を開いてくれない人もいますが、信用できると思った人には心を開いてくれるはずです。
なので、心を開いてもらえるよう、何度も話しかけ「この人は自分に危害を加えない人だな」と思ってもらえるように、普段から接するようにしましょう。
「大人しい人はまじめで誠実でやさしい人が多い。だから怒らせてはいけない。」という考えもある
これまで述べてきたように大人しい人はまじめで誠実であることが多いです。
だから口数は少なくても他人への悪口は嫌うし、他人を傷つけたくないという心理がある。
だから、その心理を尊重して付き合う必要があります。
「あいつは大人しいから何でも言うことを聞くだろう」、「あいつは大人しいからこれくらいのことを言っても大丈夫だろう」、「あいつは大人しいからからかったり、きつく言ったりしても大丈夫だろう」。
このように全部を「だろう」で決めつけてしまうような不誠実な人とは価値観が合わないため、大人しい人が不誠実な人と何かの理由で一緒に仕事をしなければいけない場合は大きなストレスとなります。
大人しい人の中には、自分がキレたらどうなるのかが分かっている人もいるため、あまり不誠実な人と接することが長いと、ストレスを溜め込んで心の病にかかってしまう人もいます。
心の病にかかる人の中にはいじめやハラスメントを受け続ける人もいますが、普通の人であればいじめやハラスメントを受け続けると、この人(またはこの会社)はダメだなと思って、見切りを早めにつけて、自分に降りかかるいじめやハラスメントの原因から距離を取る対策をします。
しかし、大人しい人の中には耐えようとしてしまって限界を超えて心の病にかかるか、溜めたものが弾けてしまうまで我慢してしまうことも多いのです。
そして、限界を超えると突然キレたり、暴走したりすることがあります。
心の病にかかって長期休養が必要になる人もいます。
そうなると、その大人しい人に大きな負担を与えてしまうこととなり、余計に自分を出すのが怖くなって、本当の自分を出さずに心の殻の中に閉じ込めてしまうようになるのです。
そして、大人しい人は一生本当の自分を出すことなく過ごすこととなり、常にストレスを抱えた状態で生きていくことになります(心の殻に本来の自分を閉じ込めて普段の生活を過ごすのも心に負担がかかります)。
しかし、それは大人しい人がキレたり心の病になったりしたせいではありません。
大人しいから何をしてもいいという身勝手な考えの人のせいでそうなってしまったのです。
大人しい人を追い詰めてどうしようもなくしてしまうのは、本当に責任が重いことなのです。
なので、大人しいからと言って決してその人をいじめやパワハラをする側に回らないように注意してください。
いじめた人はいじめたことを覚えていないが、いじめられた人はいじめられたことを一生覚えていると言いますが、これは事実です。
同じことはパワハラを行った人に関しても言えることです。
パワハラを行った側はそのつもりがないこともあり、問い詰めると「あなたのために厳しくした」と言います。
しかし、パワハラを受けた側は会社への憎しみ、パワハラを受けた人への憎しみをずっと抱きながら日々を過ごしています。
実際にこのブログの管理人もパワハラ上司のことを今でも忘れていませんし、今後も忘れることはないです。
大人しい人でも、それくらいの心の闇を持っている人がいるのです。
だから、大人しい人を怒らせてはいけません。
よほどのことがないと怒らないですが、そのよほどのことをした時の反撃はとてつもなく怖いです。
一生恨まれる覚悟がなければ、大人しい人を差別せずに普通に接して仲良くする方がお互いのためになります。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。