最近、クラウドファンディングと呼ばれるものが存在しています。
クラウドファンディングで出資を募り、出資してくれた人にお礼がもらえる制度ですが、様々な個人事業主や会社が利用している、メジャーな資金集めの方法となっています。
クラウドファンディングには出資する方にもメリットがあるものであり、きちんとした相手に出資すれば後悔のない結果になります。
クラウドファンディングの仕組み
クラウドファンディングはプロジェクトというものがあります。
プロジェクトにはそれぞれ説明があり、「こういうことを実現したい。だからそのための資金を集めたい」ということを書いています。
そして、そのプロジェクトの内容に納得した人が応援のために出資する。
納得しない人は出資しないということを選べます。
選べると言っても、参加可否を聞かれるわけではなく、参加を希望する時にボタンを押して、そこからお金を払えばプロジェクトの応援に参加したことになります。
自分の場合、自分が欲しいなと思ったものを送ってきてくれるプロジェクトに出資して、応援するようにしています。
そして、出資した人に送られてくるものは商品だけではありません。
活動レポートと言って、きちんとプロジェクトが進行していることを知らせてくれることもあります。
この活動レポートを見ることで、お礼の商品を受け取るワクワク感が高まるわけですね。
クラウドファンディングは応援の出資をしてから、お礼の品が届くのに時間がかかります。
その間に何も報告がないのと、活動報告をしてくれるのでは、お礼の品への期待が全く異なりますね。
何も報告がないと不安になりますし、お礼の品が本当に届くのかという気持ちが湧いてきて、あまりにも時間が経ってしまうとお礼が届かないのではという気分になります。
なので、活発に状況報告をしてくれるクラウドファンディングが良いですね。
クラウドファンディングの問題点
クラウドファンディングの問題としてよくあるのが、お礼の品が届かないということです。
お届け予定月を過ぎても商品が届かない。
ここまでは自分は体験したことがありますが、それでも不安になりますね。
自分が参加してきたクラウドファンディングはお礼の品が届かなかったという経験がありませんが、いつまでたってもお礼の品が届かないというのが稀にあるようです。
この時はクラウドファンディングのプロジェクトの主催者に連絡すれば何とかしてくれることがありますが、悪質な主催者の場合は連絡をしても連絡を無視したり、何かと言い訳を付けて、対応してくれないことがあります。
そのため、この場合はクラウドファンディングの運営会社に連絡を取り、対応をしてもらう必要があります。
また、返礼品が届いても約束した目的で利用することが出来ないというケースもあります。
令和納豆の件はご存じでしょうか?
X(Twitter)やYoutubeなどで良く取り上げられていたので、ご存じの方も多いと思います。
令和納豆のクラウドファンディングでは、納豆の定食を永久に無料で食べられるパスポートを配り、後で主催者が難癖をつけてパスポートを一方的に取り上げたという話です。
例えば無料の定食しか頼まず、飲み物を頼んでいないから規約違反であると言ってパスポートを取り上げる。
アンケートを実施し、アンケートの回答がきちんとした解答になっていないからパスポートを取り上げる。
などどいうことをやっていたのです。
そして、これらのことはプロジェクト内で一切知らされていないものでした。
当然、ネットでは大炎上しました。
そして、令和納豆への批判が相次ぎ、この件からあまり時間が経たないうちに閉店してしまいました。
こういったリスクがクラウドファンディングにはあります。
令和納豆のような件に巻き込まれないようにするためには、プロジェクトの主催者が信頼できる人なのか、信頼できる会社なのかをよく考えなければなりません。
永久に無料で食べ物が食べられるパスポートやサービスが受けられるパスポートは採算が取れないわけで、返礼品として送ってはくれますが、店にとっては使われると困るものです。
なので、明らかに返礼品の内容がおかしい場合(どう考えても応援金額よりも返礼品の方が高い場合)はそのプロジェクトに参加することはやめておいた方がいいでしょう。
クラウドファンディングの目的は主催者を応援することであり、応援した金額以上のリターンを期待するものではないからです。
プロジェクトの主催者で信頼できる主催者とはどんなものなのかですが、実店舗や工場を持っており、誠実な仕事をしているところになります。
例えば国立科学博物館のクラウドファンディングはとてもよかったと思います。
相当な額が集まった有名なプロジェクトですが、返礼品が間に合わずに遅れてしまうというトラブルはあったものの、国立博物館がどんな施設であるか、どんな状況であるかをきちんと報告してくれて、返礼品到着後も活動レポートでの報告が続いています。
ほとんどの主催者はこんな感じでまじめな人や企業、団体であるため、返礼品があり得ないようなものでなければ、自分が応援したいというものがあれば、積極的に応援してみるといいと思います。
クラウドファンディングの応援は寄付の一つでもある
クラウドファンディングの応援は一つの寄附の手段でもあると言えます。
自分が応援したい人や企業にお金を出す。
この姿勢は、返礼品を求めているという気持ちこそありますが、自分が支援したい団体に寄附をするのと動機はあまり変わりません。
クラウドファンディングの返礼品は実際に購入する時よりも高くつくことが多いですが、それでも応援したということに意味があります。
クラウドファンディングで応援をすることはギブをすることでもあります。
もちろんリターン目的というものが入ってくるので、完全なギブにはなりませんが「自分がこれが欲しいから頑張って欲しい」という思惑があったとしても、きちんとギブをする行為になります。
なので、クラウドファンディングはギブの練習の一つにもなりますので、お金に余裕があればやってみることをお勧めします。
クラウドファンディングのメリットとしてプロジェクトに応援した人が先行で体験できる、応援でしか手に入らないものがあるという点があります。
ふるさと納税にも似たようなものがありますが、ふるさと納税は控除の制度があります。
しかし、多くのクラウドファンディングは寄付控除の対象外です。
そのため、純粋に応援したい人や企業にギブをするという体験になるわけです。
クラウドファンディングにはいくつかメジャーなところがありますが、自分が利用したことがあるのは
CAMPFIRE
READFOR
Makuake
の3つですね。
このうち、Makuakeは先行販売して体験できるものやプロジェクトに応援した人しか手に入らないものが多く、返礼品も先行販売みたいな感じなので、出資したお金に対するリターン品の金額の割合が高いものが多いですね。
CAMPFIRE、READYFORは応援という要素が強く、資金を出すという意味合いが強いです。
CAMPFIRE、READYFORは自分も利用回数が少ないのであまりこういうものだということを言うことが出来ないのですが、いろいろとプロジェクトを見た感じ、Makuakeのような先行購入や商品購入みたいな要素が強くなく、支援による資金調達に重みを置いたプロジェクトが多いです。
クラウドファンディングはメジャーなところを利用した方が良く、あまり名が知られていないサイトでは行わない方がいいでしょう。
応援したお金がプロジェクトの主催者に行き渡る。
そしてプロジェクトがしっかり進行し、完了する。
これがあるべきクラウドファンディングであり、このようなプロジェクトが応援のために出資していいプロジェクトと言えます。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。