精神病は心の風邪・・・という人もいますが、それは違うと断言します。
精神を一度病んでしまうと症状が軽くなって仕事が問題なく出来るようにはなるものの、何かのきっかけで再発することもあり、完治するのに至るのはなかなか難しいです。
一番いいことは精神を病まないことであり、メンタルヘルスに理解のない環境に身を置かないことも大切です。
目次
ブラック企業、パワハラなどは仕事で自分を追い詰める要因となる
サービス残業が多く、休日出勤が多い。
おまけに有休もとれずにボーナス、退職金なし。
試用期間での不当解雇。
こんなことをするブラック企業は存在します。
なぜ断言できるかというと、自分が働いていた企業がそんな企業だったからです。
「うちでは残業代は出ません」と管理部門の人が社員にメールしたというブラックぶりであり、自分はその企業に入ってから5年間、有休をとったことが一度もなく、残業代をもらったことも一度もありませんでした(皮肉なことに退職代行を使った時が有休をとった最初の時でした)。
苦手な仕事をやらされ、精神的にきつくなったら「お前は会社にとってのリスクだ」と言われて退職を勧められる。
そして、気に入らない人には長文のメッセージを送り付け、精神的に参らせて退職に追い込む。
そして退職まではその人のことを他の社員に対して悪く言う。
こんなめちゃくちゃな環境で働くと、ほぼ確実に精神を病みます。
こういう企業ではパワハラも横行しており、社長が気に入らない人、上司が気に入らない人は徹底的にパワハラを受ける。
そして、他の社員も退職者のマイナスのイメージを共有して袋叩きにするので、今考えてみるととんでもない会社だったと思います。
ちなみに自分が抜けてからその会社に入社した人がいるみたいですが、悪いことは言わないので早く抜けたほうがいいと思います。
自分はその会社を退職代行を使って辞めたのですが、それでも経営者や上層部の考え方は簡単に変わったとは思えません。
どこかでとばっちりを受けることになります。
業績がいいうちはいいのですが、業績が悪くなってからその会社は本性を現すはずです。
そこが辞め時だということは心得ておきましょう。
ブラックな企業で働くと貴重な社会人の経歴が汚れますし、パワハラやモラハラで心を病んでしまうと、心の病は一生付き合う羽目になるからです。
もっといい会社はあるので、ブラックな企業に入ってしまったと思ったら3年我慢するということをせずに、心の傷を負ってしまう前にすぐに転職した方がいいですね。
基本的にブラック企業と呼ばれる会社では、パワハラを容認し、メンタルヘルスに理解を示さず、何か上司や経営者が気に入らないことがあれば、その従業員を追い詰めることを平気でやってきます。
心の病にかかった証拠として診断書を提出しても、それがいったい何なのかを全く理解しないので、労働環境を改善することがありません。
パワハラはパワハラ防止法で定められている通り、立派な違法行為です。
ただ、ブラック企業の場合、パワハラやサービス残業で心や体が追い込まれても、会社が助けてくれることはありません。
根性論、精神論を信じ、追い込まれすぎて心を病んでしまったと言ったら、「それは甘えだ」と言ってくるのです。
「根性がない」、「俺の若いころは」・・・自分が一番嫌いな言葉なのですが、ブラック企業の経営者や上層部はこの言葉が好きです。
パワハラやサビ残が常態化しているような企業は絶対に働き先として選んではいけません。
きちんとパワハラに対する教育を行っていて実践できているところで働くようにしましょう。
心や精神を病むと完治しにくく、何かのきっかけで再発しやすい
一度精神を病むとなかなか完治しません。
実際に自分は27歳の頃に精神を病んで出向を取りやめになったことがありますが、別の会社に転職しても再発してしまいました。
そして、また別の会社に転職して、そこでもまた再発してしまいました。
なので、一度心や精神を病むとなかなか完治はしてくれません。
確かに心や精神を病むと精神科やメンタルクリニックを受診し、薬を処方してもらうと問題なく仕事ができるようになります。
それでも、きちんと仕事ができるようになるまでに症状が軽いと一週間、重いと半年から1年くらいかかることもあるのです。
心や精神を病んでしまうと怖いのは同じような経験をしたときに再発してしまうことです。
精神科やメンタルクリニックに通っていて薬を処方してもらっていても、薬をきちんと飲んでいても何かの拍子に再発してしまうことがあるのです。
何かの拍子で多いのは、自分が初めて精神を病んだ時の記憶と重なる経験をした時、再発した時と同じような経験をした時でしょうか?
とにかく何かの拍子で心や精神が追い込まれるような状況になると、再発しやすいのです。
もう、自分の中でトラウマになっているわけですね。
心や精神を病む状況が再発することは、本来であれば誰も責める資格はないはずです。
しかし、これを攻撃する人がいるわけです。
自分はこのタイプの人を人間と思わず、人の皮をかぶった悪魔だと思うようにしています。
そういう人とはなるべく距離を取り、出来れば異動や転職などで一切かかわらないようにするのがいいと思います。
こういう人と同じ環境で働くことって、かなり精神的に負担がかかりますから。
また、一度精神を病んでしまうとストレス耐性は弱くなりますね。
薬を飲んでいるとある程度大丈夫になるのですが、それでも大きなストレスがやってきたときに耐えることはなかなか難しいです。
心や精神を病まないために面接で企業をしっかりと見極める
心や精神を病んだことのある人を雇わない会社が一定数あるのですが、確かに面接で心や精神を病んだことのある経験を語ってしまうのは良くありません。
実際に自分も社長面接で転職理由を聞かれて、東京の環境がつらすぎて精神を病んだことを正直に話して不採用になったことがあります。
しかし、メンタルヘルスに理解のない会社で働くことは自分にとってリスクでしかないということも覚えておきましょう。
そうは言っても面接の場でどう確認すればいいのかと思うかもしれません。
そんな時は「御社では従業員のメンタルヘルスのために何か対策をしていることはございますか?」
と正直に聞いてみることです。
何人体制でどんな役割から始まるのか、どんなスキルを事前に学んでおけば活躍しやすいか、などの前向きな逆質問も必要ですが、選ぶ側は会社だけではないのです。
求職者側も選ぶ権利はあるわけです。
メンタルヘルスの対策に対する質問にきちんと答えられないようであれば入社して後悔することになると断言します。
きちんと対策できている会社であれば「毎年一回ストレスチェックテストで従業員の様子を把握し、定期的に社員と面談を行っています」などと答えられるはずですから。
自分の身は自分で守るしかない
精神的に病んでしまうとなかなか完治せず、再発しやすい。
つまり、精神的に病む環境にそのまま居続けると再発しやすく、会社側はなにも改善策を出さずに動いてくれない。
精神的に病む人の味方をしてくれることなんて絶対にありえないのです。
そうなると、自分の身は自分で守るしかなくなる。
精神的に病む環境にいても、周りに理解者がいれば多少楽になるのですが、理解者がいなくて一人であればなかなか苦しいですね。
自分も列車に飛び込みたい人の気持ちが分かったことが一度だけあります。
その時は親に電話するという手段を思いついて、親も理解してくれて事なきを得ました。
そこまで行く前に精神科やメンタルクリニックに通う必要がありますが、まぁ、病院によって様々です。
なるべく話を聞いてくれて共感をしてくれるようなところを選ぶといいでしょう。
精神的に病む職場から抜け出すことは逃げではありません。
どうか、「今の職場から逃げ出すことは甘えである」と思わないでください。
その気持ちが自分をもっと悪い状況に導いてしまうのです。
精神的に病むと、ひどい場合は食べ物を食べられなくなります。
そこからさらに酷くなると自分で自分の命を絶つこともあります。
線路に飛びこむ人がいてその人を批判する人がいますが、その人は本当に精神を病んで極限まで追い詰められた状況を知らないだけです。
極限まで追い詰められると命の危険がある、それが心の病です。
本当に「自分なんかいなくなった方がいい」と思うようになります。
その結果、線路に飛び込んでしまうのです。
ここまでいくと、通院してもかなり仕事ができるようになるまで回復するのに時間がかかります。
きちんと自分の心と精神をケア出来る環境で働き、精神を病んでしまうことがないようにしましょう。
周りに理解者がいなくても、Youtubeやブログなど、同じ境遇を持った人は探せば見つかります。
その人たちに今の自分の状況を話すときちんと理解してくれて、共感したうえで受け入れてくれることでしょう。
心や精神を病んだことがある人向けのコミュニティに入って相談し、そして自分が相談を受ける場になるのもいいかもしれません。
自分もそうですが、心や精神を病むくらいの思いをした人はその苦しさを分かっているので、同じ境遇の人に手を差し伸べたくなる人もいるのです。
一人で抱え込むのが一番いけないので、なるべく理解がある人に相談して自分の思いを吐き出すこと。
これだけでかなり楽になりますが、共感者がいればかなり救われることは間違いありません。
[広告]おすすめの転職サイト、転職エージェント、退職代行について
この記事を読んで転職を考えたくなった方のために、以下の転職サイト、転職エージェント、退職代行をお勧めしています。
もし今働いている会社にいるのがつらい場合は転職活動の参考にしていただければ幸いです。
おすすめの転職サイト
転職サイトは1つではなく、複数の転職サイトに登録しておくことをお勧めします。
特にリクナビNEXTは外すことが出来ず、転職活動の際は絶対に登録しておいた方がいいでしょう。
実際に自分も利用して転職に成功したことがあるので、実績は確かです。
転職サイト名 | リンク | 特徴 |
---|---|---|
リクナビNEXT | https://next.rikunabi.com/ | 求人数が充実しており、求人が見やすい オファーが来てそこから転職につながることも 大手、スタートアップ企業、中小企業の求人までカバー ブログの管理人が転職活動で転職に至った転職サイト |
エン転職 | https://employment.en-japan.com/ | リクナビNEXTと併用して登録しておきたい転職サイト 求人数はそこまで多くないけど意外な掘り出し物があることがある ブログの管理人が転職活動で内定を獲得した転職サイト 担当者からの一言が書いてある求人があり、どんな人が向いている求人かが分かりやすい |
マイナビ転職 | https://tenshoku.mynavi.jp/ | 特定の分野に特化した関連サービスが多い。 求人数も多く、ここでしか取り扱っていない求人もあり。 どんな人が向いている求人であるかが分かりやすい。 求人が結構詳細に記載されているのでしっかり熟読して判断できる。 |
お勧めの転職エージェント
転職エージェントは無料で登録でき、面談を行い、それに合った求人を担当者が紹介してくれるサービスです。
一つの転職エージェントに絞るのもいいのですが、個人的には複数の転職エージェントを併用し、自分に合った求人を積極的に見つけていくことをお勧めします。
それぞれ転職エージェントには得意な分野があるので、自分の求める求人を得意とする転職エージェントを選ぶことが重要です。
転職エージェント名 | リンク | 特徴 |
---|---|---|
リクルートエージェント | 業界最大級の求人数を誇る 転職支援実績No1の実績あり 豊富な非公開求人と経験豊富な担当者 面接力向上セミナーあり | |
JACリクルートメント | https://www.jac-recruitment.jp/ | ハイクラス、ミドルクラス向け 年収600万円~1500万円を目指す人向け オリコン顧客満足度 ハイクラス・ミドルクラス転職5年連続No1 |
dodaの転職エージェント | 取り扱い求人の約80%が非公開求人 面接前後のフォローが充実 2023年オリコン顧客満足度 転職エージェント20代 No1 面接前後のフォローがしっかりしている。 書類通過した企業の面接でどんな内容が聞かれるかの傾向が 実際に利用していて役に立った。 |
おすすめの退職代行
退職時に会社と揉める時があります。
退職届を受け取らない、退職を告げると急に態度を変えてパワハラやモラハラをしてくる。
そんな会社は今でも普通に存在します。
もしそんな会社に当たって辛い場合は退職代行の利用をお勧めします。
退職代行の業者が間に入ることで、会社と直接やり取りをすることなく退職が成立するので、会社と揉めてどうしようもなくなったら利用してみるといいでしょう。
その他おすすめのサービス
転職活動時にうまくいかない、履歴書や職務経歴書の書き方が分からない、現職の人間関係で困っている、どのようにキャリア形成していけばいいかわからない、副業で何を始めてたらいいかわからない。
そんな時はキャリア相談サービスを使うとよいでしょう。
無料ではありませんが、自分の今後の人生を左右する大事な相談をすることになるので、自分一人で悩むのではなく、専門家がアドバイスしてくれるしっかりしたサービスを使うことも手段の一つです。
もし転職について自分でどうしたらいいか分からない場合は、キャリア相談を使うこともお勧めします。
サービス名 | リンク | 特徴 |
---|---|---|
キャリア相談プラットフォーム【coachee】 | 転職活動、副業、人間関係、キャリア形成などの悩みに関して 専属のコーチが相談に乗ってくれる コーチはその道のプロであるため安心して相談できる。 20代から40代がターゲット |
今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。