仕事をまじめに誠実にやってくれる人。
誠実さは仕事をする上で当たり前と思うかもしれませんが、意外とこれが出来ている人は多くはありません。
仕事を誠実にやってくれる人は顧客やほかのメンバーとの信頼を築いてくれて、会社をいい方向に変えてくれます。
信頼を築いて付いてきてくれる人が多いので、今の会社で何かがあった場合などに転職をせざるを得なくなった時に、今までやってきたことの積み重ねが大きな武器となります。
手を抜かず、ズルもせず、とにかくしっかり仕事をやる習慣のある人。
これだけで転職市場ではかなり重宝されます。
仕事に誠実である人は、周りからの信頼と顧客からの信頼の両方を得ることが出来る
仕事に誠実である人はとにかく目の前の仕事をしっかりやります。
仕事の質も高く、自分の持つ力を最大限、仕事にぶつけてくれます。
ただ与えられた仕事をやるだけではなく、もっと質を良くするためにはどうしたらいいか、この仕事の進め方はもっと改善できるのではないか?
そのことをしっかり考えているので、かなり良いものを作ってくれますし、働きやすく、人が定着しやすい環境を作ってくれるのもこのタイプの人です。
上の立場になってもパワハラ、モラハラとは無縁であり、部下に一定の敬意を払い、いい加減に部下を扱うことがない。
なので、人の上に立つ場合も仕事に誠実であるということが重要な要素になってくるのです。
こういう人も自分の考えが変わって別の会社で働かなければならなくなる時があったり、事情があって実家の近くに引っ越すために職場を変えなければならなくなる時もあります。
その時の理由も会社を批判する理由にならないように伝えるので、最後まで会社で大きな揉め事を起こすことがないのです。
仕事に対して誠実な人を受け入れない会社は問題のある会社
仕事に対して誠実である人は、仕事をしっかりやってくれる上に、会社の雰囲気も良くしてくれるので普通の会社にとっては出来れば失くない人材であると言えるでしょう。
しかし、そんな仕事に対して誠実な人を嫌う会社もあります。
それはブラック企業や古い体質を持つ企業です。
ブラック企業にとってほしいのはイエスマンです。
特にブラック企業の管理職にとって、自分に反抗することがある仕事に誠実な人を部下に持つことはとてもやりにくい。
人を人と見ず、労働の駒とみて、人をこき使い、ボロボロになると捨てる。
これがブラック企業です。
また、古い体質を持つ会社は変化を嫌います。
出る杭を叩き、とにかく新しいことへの挑戦を否定する。
そして、その会社から追い出すように仕向けるのです。
確かに古い体質を持つ会社にとって管理職の下で働く人が、上の立場の人に新しい考えで意見してくることが多いと気分が悪くなるでしょう。
しかし、その考えが誤りであると気付かない。
部下が誠実な仕事をして顧客の信頼やチームの信頼を重視していることが分からない。
だから、古い体質を持つ会社は変わることが出来ず、誠実な仕事をする人は居場所を感じなくなって自分から辞めていくことがある。
これがどれだけの損失になるかを古い体質を持つ会社は分からない。
だから、既得利権に縋り付き、このままでいいと思い、会社の体質を変えようとせず、気づけばスタートアップ企業に追い越され、淘汰されていく。
この2つのタイプの会社は仕事を誠実にする人が自分の立場を脅かす厄介者とみるでしょうし、そんな会社に行っても仕事がしにくいでしょう。
なので、仕事に対して誠実な人はこの2つのタイプの会社を応募する会社の候補から除外し、間違っても入社しないほうがいいです。
もし入社してしまうと、在籍している期間が丸ごと無駄になってしまいます。
それに自分の考えと会社の考えのギャップが埋まらずに辛い思いをすることにもなります。
仕事に対して誠実である人は絶対に仲間にしておくべき
ズルをして儲けようとする会社は別ですが、信頼と実績を積み重ねて会社を大きくしていきたいという場合は、ぜひ仕事に対して誠実な人を仲間にしておくべきだと思います。
とにかく会社のために動いてくれますし、仕事に対しても自分のできる最大限のことをやってくれます。
仕事の質と誠実な対応は顧客にとって安心できる材料でもあり、「ここの仕事は大変良かった。次に何かあった時もここにお願いしよう。」と、リピーターが出てくることもあります。
仕事に対して誠実な人ばかりが集まった組織は本当に強いです。
メッキを塗って取り繕っている会社とは全然違います。
一時的な儲けに走る、質の悪い商品を納品する・・・ではお客はついてこないのです。
とにかく、お客の要望を真剣に聞き、少々無理なことを頼まれた時でも「やってみます」、「出来ないけどこんな感じでこれに近いことが出来ます」と言ってくれる人がいる会社は、安心して仕事を任せてもらえるでしょう。
実績は評判に変わり、今まで取引のなかった会社も話を聞いてくれるようになります。
そうやって信頼を重ねていくことでいつの間にか業界で有名な会社になっていることもあるでしょう。
こういう信頼を重ねていくための組織作りのためには、とにかく仕事に対して誠実な人が必要なのです。
だから、仕事に対して誠実な人は多少スキルが足りなくても、スキルが足りているけど不誠実な人よりは雇う価値があります。
即戦力になる人であれば尚良しですが、教育に投資しても十分リターンがある人なので、少し教育が必要であっても損をすることがありません。
たとえ5年で転職することになったとしても、その人がやってきたこと、行動姿勢が部署や会社全体に浸透していれば、十分元は取れています。
なので、仕事に対して誠実な人は面接と職務経歴書からしっかり見抜いて採用するべきですし、こういう人はほかの会社も欲しいと思っています。
内定が複数出た場合は求職者が転職先の会社を一つに選択しなければなりません。
そこで内定を辞退されないためにも、普段から良い会社を作っていくことを忘れてはいけないと思います。
誠実でいい人材は誠実でいい会社に行きます。
時々間違って誠実でいい人材が不誠実で良くない会社に入社してくることがありますが、追い出してはいけません。
不誠実で良くない会社はその誠実でいい人材から学び、冷たい対応をせず、搾取することなく、その人材の姿勢を会社全体に浸透させなければなりません。
そして、会社全体が誠実な対応や仕事を行うようになると、会社の成長の軌道に乗り、その評判を聞いた新しい求職者からの応募も来て、さらにいい会社を作っていけるでしょう。
これが出来ないと、その誠実でいい人材は退職して自分に見合った会社に転職してしまいます。
そして、誠実でいい人材が抜けた良くない会社はそのままであるばかりか、求人に使ったコストも回収できないことになります。
仕事に対して誠実である人は何としてでも採用し、その実力をしっかり発揮してもらうことが大切です。
このことはきちんと意識しておく必要があります。
即戦力になる人を雇うだけでは、会社の利益に対して短期的な視線でしか見ることが出来ていません。
逆に求職する立場の人も会社から欲しがられる人になりたければ、仕事に対して誠実であることが重要です。
誠実に仕事をする姿勢があれば実力は後から付いてきます。
そして信頼もそれに伴い付いてきます。
なので、会社側は仕事に対して誠実な人を見逃さないこと、求職する側と働く側は、どんな仕事も誠実にすることを忘れないようにしてください。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。