他人を非難をすることは他人を傷つけることです。
そして、その非難は他人だけに向けられるものではありません。
実は自分にもその非難の方向が向いているのです。
そのため、他人を非難すると自分にも非難したことに対して返ってくることにもなります。
今回は他人に非難することが自分に返ってくるということを「心を豊かにするためには絶対にやるな」という思いを込めてお話ししたいと思います。
他人を非難するとはどういうことか?
他人を非難するというのは、相手を直接的、または間接的に傷つけることです。
短所をけなし、悪く言う。
その結果、非難された方は心がひどく傷ついてしまいます。
最近は匿名という安全な立場から他人を攻撃するという悪質な非難も増えました。
相手に敬意を払うことが出来ずに上から目線で物を言う。
相手が言われたらどう思うかを全く考えない。
そして相手から非難されたことに対して反撃をされると、責任を取らずに逃げ出す。
そんな人も多く見られるようになってきたと最近感じています。
人を非難すると自分に返ってくるとはどういうことか?
よく聞く話でこうものがありました。
「相手を指さすと、人差し指以外の指は自分の方に向いている」
つまり、相手に向かって指さしながら非難すると、自分に対しても非難をすることになるというのです。
相手に対して発する言葉は少なからず自分の心にも影響があります。
なぜなら、もっともその言葉を聞いているのは自分自身だからです。
ネガティブな言動をしていると、自分自身がその言動を一番聞いているため、自分自身がネガティブになっていくのです。
また、相手が自分のことを非難されたと思ったら、相手も同じように非難した人のことを非難し返してくることもあるでしょう。
なので、言葉が物理的に返ってくるという意味でも自分に返ってくるとも言えます。
このやり取りの繰り返しが喧嘩やレスバトルといったあまりよくない行動を引き起こします。
その結果、怪我をしたり、掲示板やコメント欄への荒らしが起き、それを見ている人のことを考えずに喧嘩し合う。
すると、見ている周りの人が不愉快になり、そのことが原因で自分にとって損になることもあるのです。
そもそも相手を非難する人というのは心が幼いという印象があります。
心がしっかりしていれば、相手の非難に対して心当たりがなければ冷静さを失って争うことはありません。
冷静に対応し、しかるべき手段をもって相手に制裁を加えて終わりです。
その方法は自分が殴り返すのではなく、弁護士などの第三者を用いて客観的な評価で相手を追い込みます。
会社でも相手を非難する人がいますが、そういう人は大抵は仕事が出来ません。
仕事が出来てもマネジメントが0点の人ということが多いです。
自分が上の立場だから部下に対して何を言ってもいいという考えの持ち主であり、そういう人はそもそも人の上に立つ資格がありません。
他人を非難する人に人格者はおらず、人として魅力を感じないため組織内でも仲間が付きません。
相手を非難する人は今時はパワハラやモラハラと言った言葉で厳しく追及される時代です。
それなのに相手を尊重せずに他人の非難をする人を組織に入れておくと、その組織の癌細胞となることは間違いありません。
役職者に昇格されるとその下が腐ってしまうか、退職者が続出してしまい、人が育たなくなります。
また、経営者がこのタイプであれば最悪であり、とにかく何を言われても金が欲しくてイエスマンになる人しか会社に残りません。
求人してもいい人が来るはずもなく、「いい人が応募してこない」と嘆きますが、それはその経営者が悪いためであり、求人に応募してくる人のせいではありません。
間違って優秀な人が入ってきても会社の内情を理解したとたんに退職し、よりよい会社に移ってしまいます。
会社全体の品格を落とすことになり、会社の本質がバレると取引の打ち切りが続出し、会社が倒産するというリスクが高まります。
なので、経営者、管理職の人が相手を非難するような会社は絶対に入社してはいけません。
他人を非難するリスクは大きい
他人を非難することは精神的な暴力であり、虐待でもあります。
そのため、他人を非難するということはそれなりに責任が生じます。
他人から訴えを起こされても、「自分は言っていない」で済まされることではありません。
メールのバックアップ、チャットのログ、録音していた声が証拠となり、刑事的な責任が発生することもあります。
精神的に追い込んで鬱になってしまったら、慰謝料と治療費も請求できます。
他人を非難した人はバレないだろうと思っているかもしれませんが、バレることは普通にあり得ます。
裁判沙汰になると自分の地位を落とし、刑事告訴されれば前科が付くこともあります。
そのため、自分の人生を台無しにしてしまうことがあるのです。
しかし、それを訴えた人のせいにはできません。
訴えた人を追い込んだ、非難した人が悪いのです。
この責任は一度負ってしまうと逃れられません。
なので、自分の人生を台無しにするほどの責任を負いたくないのであれば、他人を非難することはやめておいた方が良いでしょう。
まとめ
他人への非難は安全な場所から行えばリスクが少ないと考えて、平然と掲示板やコメント欄などで無礼な書き込みをしている人を散見します。
しかし、そのリスクはその人が考えている以上に大きいものです。
非難することは中傷、つまり相手を傷つけることであり、精神的な暴力や虐待とも言えます。
他人からネガティブな感情を持たれることは確実であり、自分がされたことを証拠に残しておけば弁護士を雇って訴訟を起こすことも出来ます。
訴訟に負けると慰謝料や刑事的な責任などが発生します。
ここまで行かなくても、他人を非難する人というのは他人から良くは映りません。
距離を置かれるようになりますし、最後は孤立してしまいます。
権力があればイエスマンが付いてくるかもしれませんが、まともな人は見切りをつけて縁を切ります。
結局、他人を非難することは刑事的な責任がなくても自分を下げることになるのです。
これが分かっていない人が他人を非難するので、くれぐれも自分自身がそうならないよう、他人に対しては敬意をもって接するようにしましょう。
自分が一番大事、本当にそれを理解している人は、他人を非難するというコストのかかる方法をわざわざ選びません。
このブログを見に来てくれている人は優秀な人のはずです。
他人への非難は絶対にやらないようにしましょう。
今回の話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。