ウェルスナビはロボアドバイザーの一つであり投資をしていると耳にすることがある言葉です。
基本的にロボアドバイザーはおすすめしていませんが、個人的によく耳にするので気になっていました。
そこでウェルスナビについて調べてみることにしました。
結論を先に申し上げると積極的におすすめするものではありません。
目次
ウェルスナビの概要
ウェルスナビは、ウェルスナビ株式会社が提供するロボアドバイザーのサービスで、ロボアドバイザーの中では最もよく使われているものとなっています。
スマホやPCから利用することが出来、比較的簡単に資産運用が出来ます。
ウェルスナビで取り扱っている投資商品について
ウェルスナビでは米国に上場しているETFの中から厳選したものを取り扱っています。
代表的なものはVTI、VEA、VWOです。
VTIは全米株式に投資するETFであり、インデックス投資商品の一つです。
大型株から小型株までが投資対象となります。
米国が右肩上がりの成長を行ってきたため、リーマンショックなどの暴落を乗り越えて高値を付けてきた歴史があり、これからも米国が成長するのであれば投資対象の選択肢として十分考えられるETFです。
VEAは米国を除く先進国に投資するETFで約2割ほど日本の株式を含んでいます。
一番多いのはヨーロッパ諸国で約半数を占めています。
チャートを見てみると右肩上がりの成長となっておらず、そこまで投資効率がいいとは思えません。
ただし、配当利回りが高く、直近の配当利回りが2022年7月時点で5%を超えています。
これをどう捉えるかで投資するべきか、しないべきか意見が分かれると思います。
VWOは新興国に投資するETFで、中国が約三分の一を占めています。
台湾、インドがそれに続いて高い割合となっています。
チャートを見てみるとやはり右肩上がりの成長と言い難く、リーマンショック前の高値を現在の価格が上回っておらず、今のところ値上がりによる利益が期待できません。
VWOは配当利回りが約3%あるので配当目的の投資としては悪くはありませんが、ETFの価格の上昇による差益が期待できないとなると、個人的には投資をしたくないと思ってしまいます。
これから先、右肩上がりの成長に転じることがあるかもしれませんが、不確実な事なので積極的に買いたいとは思わないETFです。
ウェルスナビの手数料について
ウェルスナビの手数料ですが、毎年1%(税込で1.1%)の手数料がかかります。
ロボアドバイザーを使用するとどうしても手数料がかかり、1%というのは許容範囲かもしれませんが、それでも20年、30年投資をする場合、確実にこの1%という数値は投資結果に影響を与えてしまいます。
なので、1%というのは一見軽そうに見えますが、実は重いです。
2%、3%と取られないだけましですが、投資に関しては余計なコストをなるべく低く抑えることに越したことはありません。
Google先生が「ウェルスナビ やめた方がいい」というキーワードを提案してくる件について
ウェルスナビでGoogle検索すると「ウェルスナビ やめた方がいい」というキーワードを提案してきます。
この検索結果で出てくるページを見てみると理由がいくつか書いてあります。
まずは手数料が高いということですね。
これは先ほど述べた通りで、長く利用するほど手数料が資産運用結果に大きな影響が出て来ます。
次に投資対象のETFが少ないという理由が見受けられました。
投資対象のETFが少ないということはロボアドバイザーが投資家の満足するポートフォリオを組んでくれないということが多く発生し、そこに不満を持つ人がいるようです。
ある程度知識がある人は自分でポートフォリオを作成した方がパフォーマンスがいいということですね。
あとは元本割れしてしまったというのもありましたが、これはウェルスナビを使わなくても起こりうることなので、ウェルスナビを使わないからと言って、元本割れのリスクから逃れることはできません。
ここはきちんと理解しておく必要があります。
ウェルスナビはロボアドバイザーの中では利用者が多いサービスですが、投資については余計な手数料を払わない方がいいということは知っておいた方がいいルールだと思います。
なので、自分でポートフォリオを組めるのであればわざわざウェルスナビを使う必要がありません。
投資商品を選ぶのが面倒でロボアドバイザーにお任せしたいという人がいますが、この投資商品を選ぶ手間を自分で経験しないと理想的な結果にはなりません。
楽してお金をきちんと増やせるのであればウェルスナビのようなロボアドバイザーに対して「やめた方がいい」という意見は出てこないと思います。
このブログを読んでいる人は、どうかロボアドバイザーに頼るのではなく、最初は失敗してもいいので少額で自分で投資商品を選んで、ポートフォリオを組んで資産運用の経験をしてほしいと思います。
そして最終的には自分でしっかり判断して資産運用が出来る人になってほしいと思います。
今回のお話は以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。