「他の人がやっているから」、「みんながやっているから」という理由で「やりなさい」と言われるのは、一度は経験があると思います。
しかし、「他の人がやっているから」、「みんながやっているから」と言って自分も同じことをやらなければならない理由にはなりません。
自分は自分の道を進めばいいし、他の人がやっているからと言って自分も同じことをするだけでは自分の人生を生きられないようになります。
だから、「他の人がやっているから」、「みんながやっているから」というのは同じことを自分もやるべき理由ではなく、自分の本心に正直に向き合って、どうするかを慎重に考えて、その上で自分はどうするかという判断を下す必要があります。
他の人がやっているから、みんながやっているからという同調圧力

良く学校で言われていることかもしれませんが、自分が小学校の頃、よく「みんなが縄跳びしているのになぜおまえはやらないのか?」などと言う旨の説教を学校の先生から受けていました。
自分は子供のころから他の人と同じことをするのが嫌いでした。
「他の人に合わせろ」と言われてもなぜ合わせる必要があるのかが分からず、自分の中では不本意だと思いながらも社会性を身に付けるために従っていたのに過ぎません。
また、大人になってもこの同調圧力は良く感じることがあります。
「他の人がやっているから」、「みんながやっているから」という理由でこちらにも同じことをするのを求めて来る人をよく見かけます。
出る杭は打たれるのです。
だから同じような考えの人が多かったり、テレビやマスコミの報道することをみんな信じて自分で考えて判断することがないようになっています。
テレビで報道された商品が翌日にスーパーの棚から消えるのはこのためで、自分で検証する人が少ないためです。
他の人と違うことをすると浮くのですが、別に浮いていても良く、結果を出せば問題はないと思います。
他の人と違うアプローチで物事を解決するということは大切であり、新しい考え方で新しいサービスや商品を生み出してきたのは、こういう考えの人がいるからだと思います。
他の人と違う考え方をする人は少数派です。
少数派だからこそ、他の人より上に行くチャンスをつかみやすいのです。
他の人と違う考え方をする人は他の人と異なる観点で物事を考えることが出来ます。
なので、他の人が見えないものが人と違う考え方をすることで見えてくるので、他の人には見えないチャンスが見えて、手を伸ばすとチャンスがつかめるのです。
でも、他の人と違う考え方をすることをやろうとしない人が多い。
それは教育の影響もありますし、他の人と違う考え方をすることは村八分になるリスクがあります。
だから、他の人と同じことをして同じ考え方を持つことで、自分を安定した立場に置こうとするのです。
でも、それでは他の人と同じ人生を送ってしまうことになります。
自分らしい人生を行きたければ、特に人間関係のリスクは覚悟しなければなりません。
他の人と考えが異なることを尊重しない文化が日本にはまだ根強く残っているからです。
ですが、そのリスクを受け入れて自分を貫き通す人であるからこそ、新しいものを生み出し、他の人と違うものの考えを持ち、自分が望んでいた人生を歩み、自分が見たい風景を見ることが出来るのです。
日本ではもし小学生で大学生レベルの学力があっても、中学、高校を卒業しないと大学に入学できません。
また、自分のやりたいことも周りの目を気にしながらやらなければなりません。
なので、人と違うことをするのは日本ではやりづらいことなのです。
2021年、ノーベル物理学賞を受賞したS.Manabe氏は、日本でやりたい研究が出来なかったからアメリカに移住したと話しておられました。
同じような話を日本の小学生でも聞いたことがあります。
その小学生の両親が日本ではやりたいことが出来ないから海外で活躍させるつもりだと言っておられた覚えがあります。
どんな天才でも(もちろん基礎もしっかりしている)環境が変わると下積みから始まる、その時間は天才にとってはもったいないものです。
「他の人がやっているから」、「みんながやっているから」という理由で同調圧力をかけて、それに従っていたらS.Manabe氏のようなノーベル賞受賞者は現れなかったでしょう。
出る杭であってもいいじゃないか
正直、出る杭であることは大いに結構なことだと思います。
他の人と違う着眼点、価値観、才能。
自分はこんな特徴のある方は、その特徴を十分に発揮した人生を送って、存分に能力を開花させればいいと思います。
「出る杭は打たれる」という言葉がありますが、打たれて風当たりが強いようであれば、出る杭をさらに出る杭にしてくれる環境に行くか、出る杭を打たれない環境に行けばいいと思います。
折角の個性や才能を「他の人がやっているから」、「みんながやっているから」と、他の人と同じことをして伸ばすことが出来ないのであればまったく意味がありません。
自分の突出した個性や才能は伸ばすことを貫き通す。
他の人の視線は気にする必要はありません。
周りが気にするのであれば、気にしない環境に行くか、一人でやったり海外でやったりすればいい。
あるいは表面上は周りと合わせながら、副業で他の人と違うことをやればいいのです。
出る杭を打たれて引っ込めてしまうのは大変もったいないことです。
出る杭は本来であれば自分自身が伸ばす個性や才能そのもの。
それを引っ込めてしまってはただの普通の人、さらに言ってしまえば主人公からモブキャラに成り下がってしまうことになります。
あなたは主人公として過ごしたいですか?
それともモブキャラとして過ごしたいですか?
もし主人公として過ごしたいのであれば、自分らしい人生を過ごすために自分の個性や才能は大切にしましょう。
自分の考えや行動が正しいかは自分で考えて、自分らしく後悔のない生き方をしよう
「みんながやっているから」、「他の人がやっているから」という理由で他の人と同じことをしてしまうと、他の人と同じ判断で行動を取ってしまいます。
多くの人が信じているからと言って必ずしもそれが正しいとは限りません。
多くの人が信じてしまっていることや行動していることにも間違っていることは多々あります。
メディアや他人の意見だけから判断するのではなく、自分で正しいかどうかを調べて考えて判断しないと、間違った常識をそのまま信じてしまうことになります。
他の人と同じ人生を無難に生きたければ、周りに合わせて行動していくことが安全な生き方になります。
しかし、自分らしく生きたいと思っている人は意外と多いと思います。
もしそう思うのであれば、「他の人がやっているから」、「みんながやっているから」という周囲に意見に惑わされず、自分が正しいと思うことを信じ続けることが大切になります。
他の人より上に行く人は自分の意見を持っている人が多いです。
お金持ちは特にその傾向が強いです。
「他の人がやっているから」、「みんながやっているから」を妄信せず、自分なりの視点で物事を見つめ、自分なりの考え方で人生を送ってきたからこそ、自分の意見や考えを持つことが出来たのです。
逆に平凡な生活を送っている人は他の人に同調して自分の意見を出さずに過ごす人が多いです。
物事に波風を立てずに静かに過ごしたいというのもあるでしょうが、「リスクを取りたくない」、「他の人と同じことをやると安心する」などの理由で、あまり他の人と違ったことをやりたがらないというのもあると思います。
しかし、それで本当に幸せかと問われると、「はい」と答えられる人はあまり多くないでしょう。
特に歳を取って体の自由が制限されると、他の人と同じことをやり、リスクを取らず、自分らしい人生が歩めなかったことが後悔の材料になってしまいます。
なので、他の人と同じ行動をすることが必ずしもいい選択であるとは限らないのです。
「他の人がやっているから」、「みんながやっているから」に従うと平凡な人生で終わってしまいます。
自分が正しいと思うことをやり続け、周りからどう言われようと自分の信念を貫き、自分の中の出る杭を大切にしましょう。
そうすれば自分らしい人生を過ごすことが出来、年を重ねても後悔することも少なくなるはずです。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。