近くの割高なスーパーと遠くの割安なスーパーのどちらで買うべきか?

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近くの割高なスーパーと遠くの割安なスーパーのどちらで買うべきか?

今回はお金の話ではありますが、少し身近なものからテーマを選んでお話しすることにしました。

スーパーでものを買うとき、アクセスがいいということを条件にする人と、少しでも安く買うために遠くまで行く人がいるかと思います。

近くの割高なスーパーと遠くの割安なスーパーのどちらで買い物をするかということで考えると、スーパーで買ったもの自体は遠くの割安なスーパーの方が安いのですが、それ以外にも考えなければならないことがあります。

今回はこのことについてお話しします。

スーパーに行くための時間的コストについて

スーパーに行くための時間的コストについて

近くのスーパー、例えば車で片道10分くらいで行けるスーパーであれば、買い物をする時間を含めて1時間から1時間半あればスーパーに買い物に出かけて帰ってくることが出来るでしょう。

しかし、これが車で片道30分くらいかかるところにあるスーパーであれば、車で片道10分くらいであれば行けるスーパーに比べて、往復にかかる時間が40分くらい増えてしまうことになります。

つまり、時間的なコストは遠くにあるスーパーに行く方が高く、近くにあるスーパーに行く方が安いのです。

ここで時間コストという考え方を導入してみます。

時間コストは時間をお金に換算するとどれくらい価値があるかというものです。

収入が高い人ほど時間コストは高くなります。

1時間当たり1500円の時間単価の人が車で片道10分くらいで行けるスーパーと、車で片道30分くらいで行けるスーパーで買い物をしたとき、買い物をする時間が同じであれば、40分くらいの差が出てしまうことになる。

つまり、スーパーで買い物をするためにかかる時間コストの差は1500×40÷60=1000円。

たかが1000円、されど1000円。

1000円というのは家計から出る費用では無視できないくらいで大きなものではないでしょうか?

遠くのスーパーに行くだけで1000円を損するとなると、そこまでしていく価値があるかを考えた方がいいかもしれません。

スーパーまで行くための物理的コストについて

近くのスーパーであれば車で10分くらいであれば車のガソリン代はそこまで大きくかからないでしょう。

しかし、遠くのスーパーに行くのであればそれだけ多くのガソリン代がかかることになります。

近くのスーパーに通い続けた結果と遠くのスーパーに通い続けて結果、1か月でガソリンを10L余計に消費してしまうことが分かった時、レギュラーガソリンの単価を150円とすると、10×150=1500円。

つまり、近くのスーパーに行くのと、遠くのスーパーに行くのにかかる費用との差が1500円ということになります。

スーパーで買い物をする回数が5回の場合、1回当たり300円のコストが遠くのスーパーに行くのにかかってしまうわけです。

先ほど時間コストを計算しましたが、これに今回算出した300円を足してみましょう。

すると、1000+300=1300円となります。

毎回1300円のコストが遠くのスーパーに行くのにかかるとするのであれば、遠くのスーパーが激安で近くのスーパーが高いという状況で、遠くのスーパーで買い物した方が1300円以上お得に買い物ができる状態ではないと、遠くの割安なスーパーで買い物をしても赤字になってしまいます。

この見えないコストを計算せずにスーパーを選ぶ人が多いかと思います。

しかし、スーパーを選ぶ場合は、この見えないコストを考えないと、安いスーパーをただ選ぶだけでは家計費の削減につながらないことになります。

近くの割高なスーパーと遠くの割安なスーパーのどちらで買い物をするべきか?

近くの割高なスーパーと遠くの割安なスーパーのどちらで買い物をするべきか?

ここまで見てきた時間的コストと物理的コスト。

この考えを持つことが出来れば、自然と近くの割高なスーパーと遠くの割安なスーパーのどちらを選ぶべきか、解答が出るはずです。


近くのスーパーであれば時間的コストと物理的コストが抑えられる。

しかし、遠くのスーパーであれば時間的コストと物理的コストが余計にかかる。

近くのスーパーが割高であっても、時間的コストと物理的コストを考えて、遠くの割安なスーパーに行く方が高くつくのであれば、近くの割高なスーパーで買い物をするというのが正解となります。

一方で近くのスーパーが割高であって遠くのスーパーが割安となる場合でも、時間的コストと物理的コストを足した分よりも遠くの割安なスーパーで買った方が安くで済むのであれば遠くのスーパーで買った方がいいでしょう。


このように、ただ遠くのスーパーの方が安くで売っているということだけを考えずに、時間的コストと物理的コストを考えたうえでどちらが安くで済むのか?という考えを持つのが大切なことで、この考えをきちんと持っていないと、遠くの割安なスーパーで買い物をしても家計が楽にならないということになります。


今回お話ししたこと以外にもスーパーを選ぶ基準はたくさんあります。

例えば接客態度がいいか?

客層がいいか?(時々冷凍食品コーナーに冷凍食品以外のものが置いてあるスーパーがありましたが、これはそんなことをする客がいるということです)

品ぞろえがいいか?

お客の要望を聞いてくれるか?

店舗内の雰囲気が買い物をしやすい雰囲気であるか?

生鮮食品の鮮度がいいか?

などです。

これらを総合的に考えてスーパーを選ぶという考え方も大切で、折角コストが安い方のスーパーに行っても接客態度が悪い店員が多かったり、客のモラルを守る意識が低かったりすると、折角の買い物をする時間も楽しくないものになってしまいます

だから、お金だけを考えると、時間的コストと物理的コストを考えたうえでスーパーを選ぶのが正解となるのですが、買い物をした時に気持ちよく買い物が出来たか?

ここを考えてスーパーを選ぶのも良い手段であると思います。


スーパーによって商品の陳列やディスプレイ、取り扱う商品は大きく異なります。

そのため、コストばかりを追い求めて店選びをしてもあまり楽しい買い物が出来ないかもしれません。

お金を貯めるという目的であればコスト重視でいいと思いますが、気持ちよく買い物をしたいという目的であれば、コスト重視だけだとどうしても不満が出てきてしまいます。

そのため、気持ちよく買い物をしたいという目的であれば、コストに加えて買い物を気持ちよく出来るか、あるいはコストを意識せず買い物を気持ちよく出来るかだけで選んでもいいのではないかと思います。

今回はコストの面だけでどちらを選んだらいいかを結論付ける記事にしたかったのですが、必ずしもそれだけが正解ではないような気がして終盤にこのようなお話をさせていただきました。

家計の圧迫を少しでも抑えたいという目的であれば、スーパーに買い物に行くのに時間的コストと物理的コストを考えるのはとても大切になります。

しかし、買い物を楽しみたいという思いのある人にとっては、必ずしも時間的コストと時間的コストだけで買い物をする店を選んでも、正解にたどり着くことは出来ません。

買い物に行くスーパーは気持ちよく買い物ができるスーパーであることも大切で、コストが少し高くついても、自分が買い物をしていて楽しいと思ったスーパーに通い続けるのが良いでしょう。

スーパーは生活圏内にいくつか存在することも多いので、それぞれのスーパーの特徴をしっかりと見極めて行きつけのスーパーを決めるといいでしょう。

今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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