VYMは高配当のETFとして知られていますが、他の高配当のETFに比べて配当率が低く、インデックス投資のETFに似たような動きをするETFです。
そんなETFを紹介したいと思います。
この記事では以下のことが書かれています。
VYMとは何か?
VYMの現在の状況と特徴、注意点について
VYMとはどんなETF?
VYMはVanguard High Dividend Yield ETFと表記し、日本名はバンガード・ハイディビデント・イールドETFという名前になっています。
このETFは、平均以上の配当を出す普通株で構成されています。
また、FTSEハイディビデント・イールド指数に連動する成果を目的としたETFとなっています。
構成銘柄に以下の銘柄が上位に入っています。
- JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー
- ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)
- ホーム・デポ
- プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)
- ファイザー
- バンク・オブ・アメリカ
- シスコシステムズ
- ブロードコム
- エクソンモービル
- ペプシコ
聞いたことのある銘柄もあると思いますが、この10社で全体の24%ほどを占めています。
2022年現在は、直近配当利回りが3.31%となっており、通常のETFよりも高めとなっています。
VYMの最近の状況について
VYMは2022年2月3日時点で以下のような状態となっています。
設定日 | 2006年11月16日 |
資産総額 | 43,737(10億USドル) |
ファンドマネージャー | William Coleman |
乖離率(52週平均) | 0.02% |
直近配当利回り | 3.31% |
経費率 | 0.06% |
3か月トータルリターン | 4.59% |
3年トータルリターン | 14.57% |
5年トータルリターン | 11.96% |
運用会社 | バンガード |
VYMの特徴
VYMは複数の株の詰め合わせパックであり、1株所有することで約410もの企業の株を分散して保有することになります。
各セクターに分散していますので、1つのセクターで成績が悪くなっても、全体の成績に影響を与える力は小さく、リスク分散になります。
VYMは配当が高くなっており、配当を得たい投資家にも向いているETFとなっています。
経費率が0.06%と低く、100万円保有しても毎年かかるコストが600円と、利益に大きく影響しません。
配当は四半期ごとに支払われるため、3月、6月、9月、12月に配当が出ます。
配当は成績が悪いと支払われないこともありますが、そのようなことはほとんどないため、3か月ごとに配当がどれくらい出るのかを楽しみに投資していけるETFになっています。
高配当株のため、評価額の上昇はインデックス投資のETFに比べると緩やかですが、おおよそ右肩上がりで成長しており、評価益の面でも期待できるETFとなっています。
VYMの注意点
VYMには以下のリスクがあります。
- アメリカの経済の落ち込みによる暴落
- 為替の変化による損失
- 今後右肩上がりで評価額が上がるとは限らない
- 配当率は変動する可能性がある
リーマンショックの時のように、アメリカの経済が何かのきっかけで落ち込むことは十分に考えられます。
そのため、評価額が大きく下がり、損失が出ることもあるので注意が必要です。
評価額があまり変わらない時に円安で購入して円高で売ると損をします。
例えば、1ドル120円でETFを購入し、1ドル90円でETFを売却すると1ドルあたり30円の損失となってしまいます。
これに評価額の低下が起きるとかなり痛い損失となってしまいます。
また、米国が今まで右肩上がりで成長してきたとはいえ、これからもそうあり続けるという保証はありません。
アメリカの経済の成長が止まり、低迷すると考える人は評価益を期待した投資にしない方がいいでしょう。
VYMの投資は自己責任で
ETFの二つ目の紹介としてVYMを紹介しましたが、このETFの購入を推奨するものではありません。
あくまでも参考にする程度として、購入するかどうかは自己判断でお願いします。
この記事に書いてあることをそのまま信じ込んで損失を発生させても、それは自己責任となります。
誰も責任は取れません。
なので、自分の判断で自分の責任でETFを購入するようにお願いします。
この注意事項を読んでもETF購入を検討したい方は、当ブログでもおすすめの証券会社を紹介しているので、参考にしていただければと思います。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
※本記事は写真ACの画像を使用させていただきました。