VYMは高配当株の一つとして知られているETFですが、値動きがインデックス運用のETFに近く、しかも配当もそこそこ狙えるというハイブリッドタイプなETFです。
経済成長等による値動きがある分だけ配当は控えめとなっていますが、配当は2~3%台となっており、配当を得るために購入しても悪くはないと思えるようなETFとなっています。
VYMに関しても買ってはいけないETFに属さないものとなっていますので、紹介したいと思います。
ただし、リスクはしっかりと存在していますので、リスクを理解したうえで購入することが重要です。
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VYMとはどんなETF?
VYMはVanguard High Dividend Yield ETFと表記し、日本名はバンガード・ハイディビデント・イールドETFという名前になっています。
このETFは、平均以上の配当を出す普通株で構成されています。
また、FTSEハイディビデント・イールド指数に連動する成果を目的としたETFとなっています。
配当が大体2%台後半から3%台前半で推移しており、インデックス運用のETFに比べると配当が多めであるため、高配当ETFに分類されることが多いです。
そして、400以上の銘柄に分散して投資しており、分散投資としてのメリットも受けることが出来ます。
自分が保有しているETFの中では唯一倍以上の価値になったETF(2024年9月時点)であり、円安の影響もあって含み益にも期待できることを証明したETFでもあります。
高配当ETFは上がる時の値動きが重いものも多いですが、VYMは保有しても値動きが比較的軽いので保有していてもなかなか含み益が増えないというストレスを感じることがあまりありません。
自分がVYMを保有している理由と自分なりの投資戦略
自分がVYMを保有している理由ですが、高配当ETFとインデックス運用のETFの中間的な位置のETFも保有しておきたいと考えたからです。
自分が購入したころは配当は2%台後半であり、高配当という割にはそこまで配当が出ていないという印象でした。
しかし、含み益も狙えるとのことで、新型感染症の時の暴落から少しずつ指数が回復してくるタイミング(当時は79ドル台でVYMを購入できました)で10株を一括で購入しました。
安い時期に購入したこともあり、その後指数が上昇すると、それとともに自分の保有しているVYMの価値も上がり、結果として今は倍以上の価値になっています。
その上でそこそこ配当をもらえる状態なので、現状でかなり美味しい思いが出来ているETFです。
ただ、今のところ追加の購入や売却は考えていません。
2024年9月時点でダウは41000ドルを超えており、円安がやや緩和されているとはいえ、手軽に買える状態ではありません。
購入はダウの下落に伴ってVYMの価格が下落してからですね。
個人的にはVYMの価格が100ドルを切る位が買い始めるボーダー、90ドルを下回ると大幅な買い増しの対象になります。
ただ、これはあくまでも個人的な戦略なので、あまり何も考えずに真似して欲しくはありません。
VYMの長所と短所
VYMは複数の株の詰め合わせパックであり、1株所有することで約400もの企業の株を分散して保有することになります。
各セクターに分散していますので、1つのセクターで成績が悪くなっても、全体の成績に影響を与える力は小さく、リスク分散になります。
VYMは配当が高くなっており、配当を得たい投資家にも向いているETFとなっています。
経費率が0.06%と低く、100万円保有しても毎年かかるコストが600円と、利益に大きく影響しません。
配当は四半期ごとに支払われるため、3月、6月、9月、12月に配当が出ます。
配当は成績が悪いと支払われないこともありますが、そのようなことはほとんどないため、3か月ごとに配当がどれくらい出るのかを楽しみに投資していけるETFになっています。
高配当株のため、評価額の上昇はインデックス投資のETFに比べると緩やかですが、おおよそ右肩上がりで成長しており、含み益の面でも期待できるETFとなっています。
そのため、長期保有の目的で購入してもある程度成績を出してくれることが期待できます。
短所としてはやはり再投資型のインデックス運用の投資信託やETFにはパフォーマンスが劣るということですね。
評価額が上昇しやすいというのはあるのですが、それでもインデックス運用の投資信託やETFに比べると配当の方に寄っているため、そこまで派手な評価額の上昇ではありません。
また、配当も3%程度なので、高配当ETFとしては弱く、人によっては器用貧乏と言った印象を受けるかもしれません。
VYMの注意点
VYMを購入する際には以下のリスクがあります。
- アメリカの経済の落ち込みによる暴落
- 為替の変化による損失
- 今後右肩上がりで評価額が上がるとは限らない
- 配当率は変動する可能性がある
リーマンショックの時のように、今後アメリカの経済が何かのきっかけで落ち込むことは十分に考えられます。
そのため、評価額が大きく下がり、損失が出ることもあるので注意が必要です。
VYMは他の高配当株に比べると極端ではありませんが、それでも価値が半減するくらいのことは注意しておいた方がいいです。
正直、価値が半減するくらいの暴落が来るとかなりのプレッシャーになります。
このプレッシャーに負けて損切りする人が多いため、じっと耐えることが出来る人が投資で成果を出すことが出来るわけです。
暴落が来てもじっと耐えられるくらいの覚悟が出来ていないと、VYMは購入してはいけません。
また、評価額があまり変わらない時に円安で購入して円高で売ると損をします。
例えば、1ドル150円でETFを購入し、1ドル100円でETFを売却すると1ドルあたり50円の損失となってしまいます。
これに評価額の低下が起きるとかなり痛い損失となってしまいます。
また、米国が今まで右肩上がりで成長してきたとはいえ、これからもそうあり続けるかどうかは誰にもわかりません。
将来的にアメリカの経済の成長が止まり、低迷すると考える人は評価益に期待した投資にしない方がいいでしょう。
VYMの投資は自己責任で
ETFの二つ目の紹介としてVYMを紹介しましたが、このETFの購入を推奨するものではありません。
あくまでも参考にする程度として、購入するかどうかは自己判断でお願いします。
この記事に書いてあることをそのまま信じ込んで損失を発生させても、それは自己責任となります。
誰も責任は取れません。
なので、自分の責任でETFを購入を考えるようにお願いします。
自分の場合、VYMを購入することで確かに利益が出ているのですが、全ての人が同じように利益を出せるというわけではありません。
暴落時のプレッシャーに耐えられるか、よく考えて購入するかどうかを考えてください。
ここまでの話を聞いて、やっぱりVYMを買って保有してみたいと思う方は、楽天証券とSBI証券で買うことをお勧めしています。
証券口座をお持ちでない方は以下のリンクから証券口座のページに移動できるので、登録して購入してみてはいかがでしょうか?
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今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。