VTは全世界の株式に投資できるETFです。
今は米国の指数に連動するインデックス運用のETFほどパフォーマンスが高くはないですが、米国が弱くなった場合のリスク分散となるため、自分は保有対象の候補にVTを入れています。
いわゆるオルカンと呼ばれる投資商品の一つですが、配当も出ますので、配当目的で購入しても問題ありません。
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VTとはどんなETF?
VTはVanguard Total World Stock ETFと表記し、日本名はバンガード・トータル・ワールド・ストックETFとなっています。
配当はそこそこと言った感じで、配当よりは含み益を出して利益を得るタイプのETFとなっています。。
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動する投資成果を目指すものであり、全世界株を含むインデックス投資用のETFです。
オルカンと呼ばれる投資商品の一つであり、VTを買うと全世界に投資できます。
自分が購入した時は米国株のウェイトが高かったのですが、先進国、新興国の両方が投資対象となるので、米国一強の時代が終わると、それに伴い投資対象が大きく変わってくる可能性があります。
そして、そんなETFでありながら、経費率0.07%という低コスト。
このETFを購入するということは世界全体の経済が良くなっていくということに賭けることにもなります。
自分がVTを保有している理由と自分なりの投資戦略
自分がVTを保有し始めたのは新型感染症の時の暴落からしばらく時間が経った時でした。
その時は今よりも70ドル台で購入できたので10株くらいならとの思いで購入しました。
VTを購入した目的は米国一択という状態を避けるためで、現時点では米国一択の方が強いけど、今後はそうなるとは限らない。
全世界の成長にある程度賭けておいた方が、リスク分散にもなるし、確実な利益が生まれるのではないかと思い、購入を決断しました。
VT自体がインデックス運用の投資になるため、今後は資金が出来れば買い増しを行い、積み立てていく予定でいます。
売ることは全く考えていません。
VTは投資の配当も年に1%四半期にやってくる配当を受け取りながら、投資のモチベーションを保つことも出来るため、楽天VTと併用しながら、全世界株投資の割合を広げていく予定です。
VTが暴落する時は、アメリカの景気が後退し、それに引っ張られる形で全世界の景気が悪くなる時になるかと思います。
現状で、アメリカの株の構成割合が高いので、アメリカの景気後退だけでも評価額が下がる可能性が高いです。
しかし、アメリカだけが景気後退した場合の評価額の下がり方は他の米国株投資のETFに比べると緩やかになるため、そこまで心理的なダメージを大きく負う機会は多くないかなと思いました。
逆にアメリカだけが景気が回復した場合も評価額の上がり方が米国株投資のETFに比べると緩やかになるため、リターンも少なくなってしまいます。
なので、VTを大きく買い増すのは世界中の指数が暴落した時(〇〇ショックと呼ばれる10年に1度くらい起こる現象)で、それ以外の時は、割高でなければ少しずつ買っていくというスタイルで運用していく予定です。
VTの長所と短所
VTは全世界の株9000以上を1つのETFとして構成したものであり、米国だけではなくヨーロッパや新興国にも投資できるのが特徴です。
全世界と名がつきますが、この記事を書いた時点ではアメリカが強い時代なのでアメリカの株の比率が多く、この割合が続けば米国株のインデックスETFと似たような動きをすることが想定されます。
配当はばらつきがあり、1株あたり0.25ドル程度だったり、0.5ドルを超えたりしていますが、3月、6月、9月、12月の4回配当が支払われます。
経費率は全世界の株を組み入れている割には安く0.07%。
100万円投資して毎年かかるコストが700円なので、利益にそこまで大きな影響は出ません。
2020年頃のチャートを見ると、新型感染症で一時的に落ち込んでいますが、長期的に見ると順調に右肩上がりの成長を遂げており、10年チャートで見ると価値が倍くらいに上昇しています。
新型感染症後の2021年から上昇した後2022年から2023年に比較的買いやすい評価額になり、そのあと上昇して2024年9月時点で120ドル程度の評価となっています。
米国一択の投資はアメリカの経済成長が鈍くなった時のリスクがありますが、VTはおそらく米国が強くなくなったら他の地域の割合を増やし、米国が強くなったら米国の割合が増えるという運用の仕方をするようになると想定されるので、世界規模で見て経済が成長するかどうかがこのETFを購入する決め手となるでしょう。
長所はインデックス運用の投資効果を実感できるところ、短所は米国インデックスETFに比べるとパフォーマンスが見劣りするということです。
アメリカが順調でも新興国や他の先進国が不調な場合、その不調が評価額の上昇の足を引っ張ります。
逆も然りで、アメリカが不調でも、新興国や他の先進国が好調であれば評価額の下落を緩和し、場合によっては上昇することもあります。
リーマンショックと新型感染症の2つの暴落局面を乗り越えて、右肩上がりの上昇を成し遂げてきたETFです。
インデックス運用の投資としてある程度の信頼を置いてもいいでしょう。
VTの注意点
VTの注意点には以下のようなものがあります。
- 世界的な不況が起きると株価が大きく下がることがある
- 為替の変化による損失
- 米国株をメインで持ちたい場合に向かないことがある
VTもリーマンショックの時に大きく値を下げています。
そして回復するのに結構時間がかかっており、米国株以外の影響もしっかり受けている印象があります。
2016年以降は右肩上がりになっていますが、この局面がずっと続くとは限りません。
投資のブームが去るなどで、売りが多発すると下落する可能性があります(その時は売られたものを買えばいいだけですが)。
配当が安定しないETFなので増配、減配と騒いで一喜一憂しないようにしましょう。
新型感染症後はすぐに回復しましたが、次の暴落局面で同じようにすぐに回復してくれるとは限りません。
心を強く持って、買った株を持ち続けることが重要です。
短期で一喜一憂するものではないため、長期的な目線で観察していく必要があります。
そのためにはある程度のメンタルの強さが求められますので、少しの下落で狼狽売りしてしまう人には向いていないETFと言えるでしょう。
VTの投資は自己責任で
ETFの5つめとしてVTを紹介しましたが、今回もETFの購入を推奨するものではありません。
あくまでもこのブログの管理人が保有しているETFを紹介したという程度にとらえていただければと思います。
買う時は自分の判断で、そして自己責任でお願いします。
高配当ほどではないにしろ配当がそこそこ出るETFなので、配当をモチベーションに保有するというのもありです。
しかし、短期での取引で儲けたい人や暴落の局面で狼狽売りしてしまう人にはVTはお勧めしません。
特に、NISAのつみたて枠や成長投資枠で全世界株式の投資商品を買って狼狽売りしてしまった人は特に要注意です。
インデックス運用の投資は短期で結果が出るものではないこと、そして、長期で保有し続けるということはそれなりのメンタルの強さを求められるということ、これを理解したうえで購入しないといい結果は得られません。
購入する時はこの辺りも考えて自己責任で判断して購入するようにしましょう。
VTの記事ではリスクとリターンの両面から記事を記載しましたが、VTを保有してみたいと思う方は楽天証券やSBI証券でNISAの成長投資枠で保有するのがおすすめです。
証券口座をお持ちでない方は以下のリンクから口座登録が出来るので、まずは口座登録をしたうえで、VTを検索して情報を見て購入するかどうかを考えて見てください。
なお、NISAの積み立て枠ではeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)という投資信託があり、こちらも全世界に投資する投資信託となっています(実際にこのブログの管理人も購入している投資信託です)。
ただし、配当が出ない(配当の分を再投資する)形式の投資信託なので、配当も得たい方には向いていません。
楽天証券はこちらから
SBI証券はこちらから
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。