SPYDは高配当ETFとして知られており、配当率が高く設定されています。
評価額の上昇が鈍く、配当によるリターンを目的に保有するETFとなっています。
この記事では以下のことが書かれています。
SPYDとは何か?
SPYDの現在の状況と特徴、注意点について
SPYDとはどんなETF?
SPYDはSPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETFと表記し、日本名はSPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式ETFとなっています。
配当率が高く、米国株式でS&P500の指数を構成する銘柄のうち、配当利回りが高い上位80の銘柄で構成されています。
構成銘柄には以下のような銘柄が入っています
- オルガノン
- アッヴィ
- オムニコム・グループ
- シェブロン
- ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル
- ブリストル マイヤーズ スクイブ
- アイアンマウンテン
- M&Tバンク
- クラフト・ハインツ
- ONEOK
SPYDは80銘柄に大きな偏りなく分散されており、公益事業、金融、不動産、エネルギー、生活必需品、ヘルスケアのセクタの割合が高くなっています。
2022年2月3日現在の直近配当利回りは1.19%となっています。
SPYDの最近の状況について
SPYDは2022年2月4日時点で以下のような状況となっています。
設定日 | 2015年10月22日 |
資産総額 | 5.899(10億ドル) |
ファンドマネージャー | Michael Feehily "Mike"/Karl Schneider |
直近配当利回り | 1.19% |
経費率 | 0.07% |
3か月トータルリターン | 5.37% |
3年トータルリターン | 10.32% |
5年トータルリターン | 9.03% |
運用会社 | ステートストリート |
SPYDの特徴
SPYDはS&P500の配当が高い上位80の銘柄を詰め合わせたものであり、分散して保有していることになっているのですが、そこまで分散の度合いが強くありません。
公益事業、不動産、金融、エネルギーといったセクターに偏っているので、暴落時のリスクが比較的高く、コロナショックで値下がりした後に回復するのに1年くらいかかっています。
SPYDの配当率の高さは魅力的であり、配当を得たい投資家に向いているETFと言えます。
経費率は0.07%で、100万円保有して毎年かかるコストが700円と、利益に大きく影響しません。
配当は四半期ごとに支払われ、3月、6月、9月、12月に配当が出ます。
5年チャートを見ると緩やかに右肩上がりとなっていますが、通常のインデックス投資と比べるとかなり上がり方が鈍いです。
なので、インデックス投資とは別物と見て買う必要があります。
高い配当が出ますが、3年リターン、5年リターンを見ると、VYMと比べると見劣りします。
設定日から十分に時間が経っておらず不安な部分もありますが、アメリカの経済の成長がある限り右肩下がりにならないのではないかと思います。
SPYDの注意点
SPYDの注意点は以下のようなものがあります。
- アメリカの経済の落ち込みによる暴落
- 為替の変化による損失
- 減配リスク(配当が不景気等で減ることがある)
- 今後右肩上がりの上昇でなくなる可能性あり
上記以外でSPYDで注意したいのは、SPYDの配当は四半期ごとに同じ割合で出ないということです。
特に2021年の12月は配当が少なく、「SPYDが大減配」という言葉をよく聞きました。
しかし、1年のトータルで見ると2020年よりも少し配当が減っている程度であり、3か月のスパンではなく1年のスパンで様子を見た方がいいでしょう。
12月の配当にがっかりして売ってしまった人は、SPYDを長期保有するのに向いていないと思います。
また、次の暴落の時とその後の回復がきちんと起こるかどうかも注視したいところです。
リーマンショックの時にSPYDがなかったので、同じレベルの暴落でどうなるのか、きちんと様子を見る必要があります。
SPYDの投資は自己責任で
ETFの4つめとしてSPYDを紹介しましたが、今回もETFの購入を推奨するものではありません。
あくまでも参考にする程度年、購入するかどうかは自己責任でお願いします。
SPYDはETFの中でもリスクが高い方だと思いますので、購入して保有することによるリスクを許容できることが前提です。
買う時は自分の判断で、そして自己責任でお願いします。
この注意事項を読んでETF購入を検討したい方は、当ブログでもおすすめの証券会社を紹介しているので、参考にしていただければと思います。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
※本記事は写真ACの画像を使用させていただきました。