HDVは高配当株で構成された高配当ETFであり、高めの配当が売りとなっています。
配当が中心になるため、含み益はそれほど期待できません。
しかし、2012年から2024年という長期的なスパンで見ると、おおよそ評価額が倍程度になっています。
そのため、含み益は期待できないとは言っても、全く期待できないわけではありません。
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HDVとはどんなETF?
HDVはiShares Core High Dividend ETFと表記し、日本名はiシェアーズ・コア・米国高配当株ETFという名前となっています。
配当率が比較的高位の米国株式で構成されている指数と同等の投資効果を目指したものであり、高配当の銘柄を中心に構成されています。
HDVが連動するのはモーニングスター配当フォーカス指数であり、消費財、生活必需品、エネルギー、石油、ガス、電気電信のセクターの構成比率が高くなっています。
高配当のETFということもあり、配当利回りは3%越え、税引き後でも配当利回りが2%を超えているそこそこ優秀な配当を出しているETFとなっています。
長期的に見ると右肩上がりに評価額を上げているETFであり、配当を出すから評価額の上昇が期待できないというタイプのETFではありません。
自分がHDVを保有している理由と自分なりの投資戦略
HDVは自分が投資を始めた初期のころから保有し始めたETFであり、投資の中で配当を期待するものとして購入しました。
購入した株数は少ないですが、配当が多く、保有株数が少ないのに四半期に一度、それなりの配当が受け取れています。
購入した当時は新型感染症が流行していた時期で株価が戻りつつある時でしたが、高配当ETFは戻りが遅かったので安価で買うことが出来ました。
そのため、現在はかなりの含み益を出しているETFにもなっています。
HDV等の高配当ETFは評価額を下げた時に買い増していくETFの一つとして見ており、買い時を探っていますが最近は円安と株高でなかなか買い時がない状態が続いています。
高配当ETFはインデックス運用のETFと異なり、積み立てで購入するタイプではないため、安くなった時に買う。
そして、そのタイミングをテレビやニュース記事で報道される情報を見ながら見計らっている状態です。
ただ、買い時は当分来そうにありません。
HDVについては投資効果が薄れるため積み立てでの購入は考えていません。
購入する時はNISAの成長投資枠を利用しながら、安くなった時に買うという運用方法になるかと思います。
また、パフォーマンスがインデックス運用のETFに比べると劣るので、含み益重視の投資に比べるとやや利益が出にくいETFになります。
ただ、経費率が0.08%と激安なので、配当や含み益が手数料に取られてほとんど残らないということがないため、買い時を誤らなければ四半期に一回配当を出してくれる有難いETFであると考えています。
自分が配当を出すETFに投資しているのは、配当を受け取ることで投資のモチベーションを高めるためです。
これは高配当ETFでも考え方は変わりません。
そのため、買い時が来れば購入し、後は放置することで配当と含み益の両方で儲けることが出来るような買い方をしています。
構成銘柄数が少ないので分散投資効果が薄いのが欠点ですが、そこはVYMやインデックス運用のETFで補っている感じです。
HDVの長所と短所
HDVは複数の株の詰め合わせパックとなっており、1株保有すると70~80の企業の株に分散して投資することになります。
エネルギー、石油、生活必需品、消費財といったセクターに偏っているので、暴落時のリスクが比較的高く、コロナショックでも値下がりし、そこからの回復もしばらく時間がかかりました。
HDVは配当が高くなっており、配当を得たい投資家向けのETFと言えます。
経費率は0.08%で、100万円分保有しても毎年かかるコストが800円と、利益に大きく影響せず、配当で十分回収できます。
配当は四半期ごとに支払われ、3月、6月、9月、12月が配当が支払われる月となっています。
長所としては配当がしっかり出ているので、高配当株を個別で買うよりも、HDVでETFとして持っておく方が高配当の投資として平均点くらいの成績になる点ですね。
高配当のETFとしてまあまあ手堅いので、配当重視の投資を行いたいのであれば、保有していて損はないと言った感じです。
しかも、含み益もある程度期待できるので、長期保有しても問題ないETFのため、高配当ETFの候補に入れやすいです。
短所としては、配当に寄っているので含み益がインデックス運用のETFに比べると、劣ることですね。
あと、暴落の影響を受けやすく、半値以下になる可能性があります。
暴落から指数が回復しても、HDVなどの高配当ETFは評価額の回復が遅れることがあり、なかなか元の価格に回復しない不安がストレスになる可能性があります。
そして、「なかなか回復しないのでもう元の価格に戻らないのでは?」という不安から売ってしまうこともあるので、気持ちをしっかり持っておく自信がなければ、保有するリスクが高くなりあまり保有することをお勧めできなくなります。
HDVの注意点
HDVを保有するにあたり、以下の注意点があります。
- アメリカの経済の落ち込みによる暴落
- 為替の変化による損失
- 減配リスク(配当が不景気等で減ることがある)
- 今後右肩上がりの上昇になるとは限らない
上記以外でHDVで注意したいのは、リーマンショックを乗り越えた時のデータがないということです。
新型感染症の後は評価額を戻した後に上昇しましたが、次の暴落で値下がりした後にどんな値動きとなるかの判断材料が乏しいです。
また、景気敏感株を含んでいて割合も多いため、暴落が来るとかなり値を下げて、大きな含み損を抱えてしまう可能性があります。
その時期を耐えても、景気敏感株を含んでいる割合が多いので、指数が元に戻ってもHDVの評価額は元に戻るのが遅れることが新型感染症の時に起こりました。
この期間を耐えられないようでは、保有すること自体が難しいです。
インデックス運用のETF以上に強いメンタルを持つ必要があるので、いきなり高配当ETFを買うためにHDVに手を出すのはお勧めしません。
まずはインデックス運用のETFを保有してみて、暴落のストレスに耐えられそうであれば高配当のETFに手を出してみるといいでしょう。
HDVの投資は自己責任で
ETFの紹介の三つ目としてHDVを紹介しましたが、今回もこのETFの購入を推奨するものではありません。
あくまでも参考にする程度で、購入するかの判断は自己判断でお願いします。
この記事に書いてあることをそのまま信じ込んで、何も考えずにETFを購入することはどうか避けていただきたいと思います。
自分の判断で、自己責任でお願いします。
特に、高配当ETFはややアクティブ寄りの難易度の高い投資となります。
HDVもその特徴があるので、リスクを承知の上、購入した方がいいでしょう。
暴落が来て評価額が大きく下がって含み損を大量に抱えることになっても、そこからどう判断するかは自己責任ですね。
狼狽売りしそうであれば、HDVを購入するのはやめておくことです。
ここまでの話を聞いて、やっぱりHDVを買って保有してみたいと思う方は、楽天証券とSBI証券で買うことをお勧めしています。
証券口座をお持ちでない方は以下のリンクから証券口座のページに移動できるので、登録して購入してみてはいかがでしょうか?
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今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。