成長と成功につながる良い失敗もあれば、そうでもない失敗もある。
特にこんな失敗は経験するだけ無駄というものもあり、ここでは悪い失敗として説明します。
悪い失敗はいくら失敗しても成長と成功につながらず、失敗を経験するだけ無駄ということになります。
ですので悪い失敗をしないよう、きちんと考えて行動する必要があります。
悪い失敗の言葉の定義
いくら失敗しても成功につながらない。
そんな失敗のことを悪い失敗と呼ぶことにします。
基本的に悪い失敗は物事に一生懸命取り組んでいれば発生することはないので、一生懸命取り組んでいれば悪い失敗になりません。
ただ、一生懸命取り組んでいても悪い失敗になるケースがないわけではありません。
次節で悪い失敗というものはどんなものがあるかを説明してきます。
悪い失敗とはどんなものか?
では、具体的に悪い失敗というのはどんなものか?
一生懸命に取り組んでやってしまった失敗を良い失敗というのであれば、悪い失敗は以下のようなものがあると考えられます。
- 怠惰による失敗
- 原因を省みない失敗
- 同じ失敗を何度も繰り返す
まず、怠惰による失敗ですが、気分が乗らずに失敗することも同じだと思います。
自分の気持ちがしっかりしていない状態で挑戦して失敗しても、どこが悪かったのか自分では分かりにくいです。
また、全力で取り組んでいないので自分の成長にもつながりません。
上司などが状況を見ていて適切な指摘をしても、気持ちが乗っていないので前向きな気持ちで改善ができず、次の仕事や挑戦も前向きな気持ちで挑めないことになります。
このような態度であれば最初から挑戦しない方がいいと思います。
挑戦したところで時間と労力を無駄にしてしまいます。
このタイプの失敗をした場合は、気持ちを切り替えて次回は全力で挑むようにしましょう。
失敗の原因を振り返らない失敗も悪い失敗だと思います。
何かに失敗したのであれば自分になぜと自問し、答えを見つけて改善していかなければなりません。
何が原因か分からなければ、そのことに詳しい人に状況を話し、適切なアドバイスを得ることも可能なわけです。
それをせずに再び同じことに挑戦しても同じ結果になるだけです。
失敗の原因を知らずに再挑戦しても時間と労力を無駄にするので、失敗したらまずは自分の行動を振り返る時間を取りましょう。
一生懸命に取り組むことも大事ですが、改善策が見えないまま同じ挑戦をしてしまうと同じ失敗をしてしまいます。
この繰り返しだと前に進むことが出来ないので、無駄に失敗を繰り返すだけの悪い失敗になってしまいます。
3つめの同じ失敗を何度も繰り返すことですが、これは大きく分けて2つあると思います。
まず、原因として考えられるのは怠惰による失敗が続くことと、原因が分からずに失敗してしまうことです。
この場合の対処方法は前述したとおり、自分の気持ちを切り替えるか、行動を振り返って原因を特定して改善するかのどちらかになります。
次に原因として考えられるのは、そもそもその挑戦が自分に不向きであることですね。
苦手なことや能力的に不向きであることは、全力で取り組んでもなかなか成長が得られず、同じ失敗を力不足で繰り返してしまうこともあります。
対処方法としては、その挑戦をしなくていい環境に移動するか、出来る人に任せるかということになります。
それは怠慢だという人もいるかもしれませんが、苦手なことや向いていないことをやって失敗を繰り返すのは、精神面に大きく影響してしまいます。
失敗を繰り返し続けて心が壊れる。
そうなってしまうと、積極的に挑戦する気持ちが無くなってしまいます。
一生モノの傷になる可能性があるので、心が壊れる前にやらないという選択肢を選ばなければなりません。
自分は仕事で苦手な運用の仕事を任され、力不足でなかなか成長せず、同じ失敗を繰り返してしまってかなり苦しい思いをしたことがあります。
その仕事をすることで結果を出せずに心を病んでしまったのですが、会社に仕事を抜けることを相談すると全く理解してもらえず、「お前は会社にとってのリスクだ」、「転職したらどう?」などと非情な酷い言葉を浴びせられました。
この会社はメンタルヘルスに関する理解がなく、こちらの事情を全く聞き入れてくれませんでした。
その仕事は幸いに8か月ほどで終わったのですが、これ以上続いていれば自分の人生にとって大きなマイナスとなるようなことが起こっていたことでしょう。
でも、この8か月の間、自分が取り組みたいことにしっかりと取り組んでいればどれくらい成長で気だろうか?
そう思うと、自分の時間を無駄にしてしまったことの後悔に悩まされるわけです。
当時は転職せずに頑張ると会社に伝えたのですが、今思うとこの頃に転職していればよかったのではないかと思います。
心が鍛えられるからいい経験になるということを言う人がいますが、それは本当に心が強い人に限られます。
中には逆に心を病んでしまうような繊細な人もいることはきちんと理解しなければなりません。
この手のタイプの人にとって、やる気があっても苦手による力不足で失敗してしまうというのは、短期間であればまだいいのですが、長期間でその状態が続くと自分の心の健康に影響する重大な事態となる可能性があります。
苦手なことばかりをしないといけないというのは本当につらいものです。
本気でやっても全く結果がついてこないし、成長も遅い。
なので、苦手な仕事をする環境にいればいるほど自分の精神力を削っていくことになります。
そんな環境でしてしまう失敗が良い失敗であるわけがない。
今の仕事が苦手でどうしてもつらい場合は会社に相談し、異動を検討してもらいましょう。
それができなかったり、上司が理解を示さなかった場合は、転職するなどしてこの状態からなるべく早く脱出しましょう。
個人的にこの転職は逃げの転職だと思いません。
自分の資本を減らしてまで同じ失敗をし続ける環境にしがみつくのは、人生にとって大きな損失となるからです。
悪い失敗をするくらいならいい失敗をしよう
前節で説明した悪い失敗は、いい経験になることはありません。
失敗は成功のもとと言いますが、これはしっかり取り組んだことに対する失敗である場合が成功のもとになるのであり、同じ失敗を繰り返す、失敗の原因を改善しない挑戦をした場合に発生した同じ失敗は成功のもととなりません。
怠惰な気持ちで挑戦することは論外ですし、失敗しても自分が正しいと思って改善せずに突き進むのも良くありません。
気持ちを前向きにして進まないといい結果は出ないのです。
同じ失敗を繰り返すことも良くなく、特にそれが自分が苦手でやろうとしても難しいことである場合、自分の精神力を削っていくため、そもそも挑戦することをやめるという選択も視野に入れる必要があります。
こういうことを提案すると「逃げることを提案するのか」と言われるかもしれませんが、決して苦手なことをやらないことは逃げることではありません。
自分の身を一歩後に引いて、自分に合った挑戦を行うための準備をすることなのです。
ですので、苦手なことをやって結果が出なくて同じ失敗をしてしまう場合は、そこから離れる勇気も持ってほしいと思います。
その勇気は周りの人から見ると逃げに見えるのかもしれませんが、自分にとっては英断でもあります。
良い失敗とは正面からチャレンジし、起こった失敗のこと。
その失敗を経験するには怠惰であってはならず、自分を過信して前に突き進むだけでもダメです。
押してダメなら引いてみる。
そんな柔軟な考えを持ちながら挑戦することが良い失敗をするコツです。
悪い失敗を重ねて自分の時間を無駄にするくらいなら、その時間を良い失敗をして、そこから学んで前に進んでいく。
そんな時間の使い方をするようにしましょう。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。