生活レベルは一度上げてしまうと下げるのが難しい。そもそも生活レベルを上げすぎないことが大切。

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生活レベルは一度上げてしまうと下げるのが難しい。そもそも生活レベルを上げすぎないことが大切。

今回は生活レベルを一度上げてしまうと下げるのが難しいことについてお話しします。

お金がないうちは生活レベルが低い状態かと思いますが、給料が上がり、収入が増えるにつれて、今よりもいい生活が出来るという選択肢が出来ます。

ただし、ここで注意しておきたいのが、生活レベルを上げていい暮らしをするようになると、なかなか生活のレベルを下げるのが出来なくなることです。

今回はこのことについてお話ししていきたいと思います。

生活レベルが上がるというのはどういうことか?

まず、生活レベルについて触れておきます。

生活レベルが上がるというのは、1Kの部屋しか借りられなかったのが、1DKや1LDKの部屋を借りることが出来るようになるなど、空間的に余裕がある生活が出来ることです。

また、家電もきちんと揃えられなかったのが、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器などをきちんと揃えることが出来、不便のない生活を送ることが出来るようになるのも、生活のレベルが上がったと言っていいでしょう。

また、生活レベルが低い頃は食事にお金を賭けられず、毎日スーパーの半額の弁当や総菜、牛丼並盛一杯など安い食べ物ばかりだったのに、食材をきちんと買うことが出来、栄養のあるものが食べられるようになる。

趣味や娯楽にお金を使えるようになり、仕事や学校から帰って寝るだけだった部屋が、ゲームや動画視聴などを行うことが出来るようになり、心にゆとりができ、豊かな生活が出来るようになる。

これも生活レベルが上がったということが出来ます。

不自由→ある程度の自由→自由

こんな感じで自分の生活が変わっていくことが、生活のレベルが上がっていくことであると考えてよいでしょう。

生活のレベルを一度上げてしまうと下げるのが難しいのはなぜか?

生活のレベルを一度上げてしまうと下げるのが難しいのはなぜか?

生活のレベルを一度上げてしまったら下げるのが難しくなる理由。

それは、生活レベルを上げてしまうと、その生活レベルに慣れてしまうからです。

生活レベルを上げてしまうと、最初のうちは「いい暮らしが出来ているなあ」と思うのですが、時間が経つにつれ今の生活レベルが当たり前になっていくのです。

そのため、生活レベルを下げようとすると当たり前の生活を手放したくないという心理が生まれます

今まで何不自由ない暮らしをしていたのに、そこから何かを捨てて不自由がある生活に戻る。

この何かを捨てるという行動が、かなり勇気のある行動であり、エネルギーを使うことでもあります。

今の暮らしから何かを捨てることは、かなり思い切って行わないと出来ないことです。


これは自分が実際にやったことですが、車を維持していることが難しくなり、車を手放したことがありました。

その時、「今まで車で自由にどこにでも行けていたのに車を手放してしまうと交通機関を利用するしかなくなるので、不便になる」という考えが付きまとうようになりました。

しかし、転職に伴い給料が一時的に下がることで、どうしても車の維持費が家計を圧迫するようになり。思い切って手放すことになりました。

そして、駐車場も車を使わなくなったため解約(今は解約した駐車場を後から入ってきた入居者が利用しています)。

車を運転する頻度が減ったため、タイムズのカーシェアを利用するようになりました。

タイムズのカーシェアはサブスク料(毎月会費がかかる)+車の利用料がかかりますが、今までの固定費を抑えることが出来、生活レベルを下げることに成功しました。

この決断はかなり自分の中でも迷うことであり、難しい決断だったと思います。

結果的に生活レベルを下げることは出来たのですが、そこまで行くプロセスはかなり大変なものでした。

中古車販売業者に車を持ち込んで売るということを自分でしなければいけなかったし、今まで運転してきた車を手放すという寂しさもあった。

当たり前のように車と一緒に生活していたのに、それを手放すことで、生活がどうなるかという不安があった。

でも、そこを思い切って判断することで、生活レベルを下げることに成功しました。


こんな感じで生活レベルを下げることはなかなか大変なことなのです。

特に、美味しいものを食べられて栄養をしっかり取れていた食事の費用を削って、スーパーの半額の弁当や総菜に戻す。

これは意外と簡単なようで、難しいものなんです。

なぜなら今まで続いていた生活がこのまま続くのが当たり前という考えが出来てしまっているから。

この当たり前を崩すのが難しいのです。

生活レベルを負担なく下げる方法

生活レベルを負担なく下げる方法

最近は社会保険料の負担増や増税、年金料の支払いなどでかなり負担が重くなってきていて、同じ額面30万の月給でも10年前に比べると手取りが1万5千円位減った感じがします。

そのため、10年前と同じ生活レベルをすると貯金がなかなかできず、将来の資産が形成しにくくなっています。

こうなると、家計を見直す必要が出てきて、生活レベルを下げないと今まで通り貯金をすることが出来ない人が出てくるわけですが、何も考えずに生活レベルを下げることは難しいです。

そこで、生活レベルを下げる場合は削っていいものと削ってはいけないものに切り分けることを必ずやる必要があります。

例えば、水道光熱費、食費は削ることによって生活が不便になるものです。

水道光熱費が既に適切なコストになっている場合、ここからさらに水道光熱費を削ると真夏の冷房の温度を1度上げて部屋が涼しくなくなる、冬に暖房を入れなくなり寒さに震える、風呂の温度を1度下げて体が十分に温まらくなるなどの問題が出てきます。

なので、水道光熱費はあまり削ることはお勧めしません。

ただ、冬に暖かすぎるくらいの暖房の設定や夏に寒く感じるくらいの冷房の設定を行っている場合は設定温度を見直して光熱費を削ることは考えていいかもしれません。

この場合は、ちょうどいい温度に設定することで光熱費を千円以上毎月削減できるので、やらない理由はありません。


一方でスマホの毎月の利用料、交際費、趣味、サブスクに使うお金は削ってもいいものとなります。

スマホはヘビーユーザーではない限り大手キャリアの料金プランはオーバースペックであることが多いです。

そのため、スマホのキャリアを大手キャリアから格安キャリアに乗り換えることで、一人当たり大体5000円位の費用の削減を行うことが出来ます。

格安キャリアに変更することで、通信の品質が悪くなるのではないかという不安はありますが、格安のキャリアでも大手の通信の品質と同レベルなので、自分が実際に大手キャリアから格安キャリアに変更しても何も支障がありませんでした。

逆に毎月の請求額が1万円位から3000円くらいに下がったので、家計がかなり楽になりました。


交際費についても、余計な飲み会に参加していませんでしょうか?

会社との付き合いに飲み会が必須であるかというと自分はそうは思いません。

飲み会に余計な時間と費用を使うくらいであれば、自宅でゆっくり過ごしたほうが、お金もかからずにストレス解消も出来て、良い生活が送れるのではないでしょうか?

飲み会を断るというのは難しそうに見えて意外と難しくはありません。

最近は増税などで家計が苦しくなることはよほどの無知ではない限り把握しているので、状況を考えてくれて断ってもきちんと理解してくれます。

中には飲み会を断ることが出来ない古い体質の会社もありますが、そういう会社からはさっさと転職して、きちんと飲み会に関する正しい理解を持っている会社に転職するといいです(ただし、給料は現職の同水準以上の会社を選んでください。現職でしっかり頑張っていれば最低でも同水準の給料をくれる会社は見つかるはずです)。

会社のコミュニケーションに飲み会は必須ではありません

飲みニケーションなんて言葉は古いのです。

飲み会が少ない会社で働く方が楽ですし、体にもいいですし、財布にも優しいし、自分の時間も使えるし、いいことばかりではないでしょうか?

また、飲み会だけではなく酒とたばこの費用を削るのもありだと思います。

酒とたばこは意外と大きな出費になっていることが多く、健康診断で引っかかる原因となることも多いです。

なので、出来れば酒とたばこの出費を削ることも考えていいかもしれません。

全く0にすることは難しいかもしれませんが、ある程度ストレス解消が出来るという余地を残しておいて、量を控える、毎日飲む、毎日吸うのを控えるなど、頻度を下げることで削ることは出来ると思います。


趣味のお金を削るのは少し難しいかもしれませんが、コレクションを趣味としている場合は無駄なものを買わずに本当に欲しいものだけに絞って買うことで出費を抑えることが出来ます。

趣味で不要なものにお金を払っているというのは、出費を見直してみると割とあることです。

要らないものにお金をかけずに、本当に自分が楽しむために必要なものだけにお金を使う。

これを実現することで、趣味に使うお金が減り、スリムな家計にすることが出来ますよ。


そして、意外と家計を圧迫しているのはサブスクですね。

サブスクというのは毎月一定の費用を払うことで、サービスを受けられるものです。

利用しているサブスクの中に余計なサブスクが含まれてはいないでしょうか?

自分はサブスクに関しては時々見直しをしており、使わなくなったサブスクについてはすぐに解約するようにしています。

使わなくなったサブスクをいつまでも契約しても仕方がないのです。

使わなくなったサブスクはすぐに解約し、家計の圧迫を少しでも抑えましょう。


また、自分は出前館などのフードデリバリーサービスも利用しなくなりました。

フードデリバリーサービスは店舗に食べに行く時間を買うためのものです。

使い方によっては有用ですが、多用すると確実に家計を圧迫するようになります。

なので、フードデリバリーサービスを使わなくするというのも、家計の出費削減に有用なものであると言えます。


削ってはいけない費用を削ると生活に支障が出てしまい、かなり苦しくなります。

しかし、削っていい費用を削ることで、生活レベルは確実に下がりますが、そこまで苦しさを感じなくなります。

削っていい費用は削っても、生活レベルを下げることにはなるものの、それを実感することがあまりありません。

もし削っていい費用を削っても生活が苦しくなったらどうすればいいかというと、食費から余計なものを削ることです。

例えば、菓子類にお金をたくさんかけている人がいるとします。

菓子類が食費の2割を圧迫していたら、菓子類を買わなくすることで食費を8割に抑えることになります。

また、先ほどお話ししたお酒を飲む頻度を控えるということですね。

お酒は種類によっては高価であり、結構家計を圧迫することが多いです。

このお酒を買わなくなるだけで、びっくりするほどお金が貯まっていくようになることを実感することになると思います。

それ以外の野菜、肉や魚などは安くで買えるに越したことはないですが、質を下げることを意識しすぎてあまり質の悪いものを買わないようにした方がいいです。

普通の野菜よりも直売所の野菜の方が安いことがあり、これにシフトしていくのはいい節約方法ですが、見切り品の野菜や輸入の肉や魚にするとどうしても調理に工夫が必要だったり、すぐに使い切らないといけなかったりします。

しかも、そこまでコストの削減にならないことが多く、そこまで苦労するくらいであれば今のままでいいのではないかと思えるくらいです。

一番大切なのは収入が増えたからと言って、収入分を生活レベルを上げることに使ってしまわないこと

一番大切なのは収入が増えたからと言って、収入分を生活レベルを上げることに使ってしまわないこと

生活のレベルは一度上げてしまうと下げるのが難しい。

そうであれば、そもそも生活のレベルを上げないほうが、生活のレベルを下げなければいけなくなることになりにくくなり、一番いい対策であると思います。

収入が増えた分だけをそのまま生活のレベルを上げるのに使ってしまうと、せっかく収入が増えたのに貯蓄に回るお金は増えません。

そうは言っても、月の収入が5万円増えても新入社員の頃と同じ生活をするのは苦しいと思う方もいるでしょう。

そのため、収入が増えた分の20%くらいまでは生活のレベルを上げてもいい。

そんなルールを立てて生活のレベルを調整していくことで収入が増えた分を貯蓄や投資に回し、将来何か起きた時の備えが出来るようになります。

これがかなり大切なポイントであり、何かのきっかけで収入が減った時や、税金で持って行かれるお金が増えた時も生活のレベルを落とさずに済み、ストレスを抱えることなく、いつも通りの生活を続けていくことが出来ます。


収入が増えた分をそのまま生活レベルを上げるのに使ってしまうと、何かが起きた時に生活のレベルを下げなければならず、かなりきつい思いをすることになります。

ですので、収入が増えた分を生活レベルを上げるということはお勧めせず、貯蓄がきちんとできる生活レベルを維持し続ける生活をすること、ここはきちんとおさえておいて欲しいものです。

生活レベルが上がると心が豊かな生活が送れることは確かですが、無理して生活レベルを上げると、その分のツケが後から回ってくることがあります。

しっかりと堅実に、そしてきちんと貯えを作り、何かが起きた時に備える。

これくらいの生活レベルで生活していれば、自分や家族に何かが起きた時もしっかりと対応していくことが出来るはずです。

今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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