残業は適度にあれば、残業代を得ることで仕事のモチベーションを上げることが出来ます。
毎日定時帰りが心と体に対する負担の面では最適ですが、どうしても繁忙期などには残業が発生してしまうことがあります。
繁忙期の残業は多くなりがちですが、それが一時的なもので普段は忙しくない場合は安全に働けます。
しかし、普段から残業が結構発生し、繁忙期には産業医の診断を受けなければいけないくらいの残業時間が発生するような会社で働いていると、確実に心と体を病みます。
特にみなし残業性を盾にして残業代を出さずにサービス残業で賄っているような会社であれば、仕事は本当にきついものになってしまい、休日は寝るだけの生活で一杯になってしまいます。
また、休みが取れない会社も要注意です。
年間休日が100日を割る、有休が病休の時以外取得できない、休日に仕事の連絡が来て対応しなければいけないなど、休みが取れない会社も要注意です。
休みが取れないと体の疲労が溜まっていき、ストレスも解消できない状態となり、少し体が蝕まれていき、気が付けば心や体の病にかかってしまいます。
なので、残業が多い会社、休みが取れない会社はそのまま居ても得することがないので、転職してその会社を辞めるなどしてその環境から逃れる必要があります。
目次
残業が極端に多い会社
1日当たりの残業時間が平均2時間であれば、毎月の残業時間は約40~45時間となります。
普通の企業は36協定というものを結んでおり、1日8時間、週40時間の労働で、週に最低1日の休日を取るように指導されます。
時間外労働の上限は毎月45時間、年360時間以内とし、先ほどのように毎日2時間の残業が発生するとこの上限付近まで達してしまいます。
それでも中には残業を毎日終電までやらせたり、夜の10時までやらせたりする企業が存在します。
毎日残業2時間ほどでも、9時出社で20時から21時までには会社を出ることが出来ますが、それ以上になると本当に自宅に帰って、寝て、起きたら会社に行くという、平日のプライベート時間がほとんどない状態となってしまいます。
36協定では臨時的に年720時間、月100時間未満、時間外労働と休日労働の一か月平均が80時間以内、月45時間を超える時間外労働が6か月まで認めていますが、これはあくまでも特別な例であり、慢性的にこの条件で働くことを定めているものではありません。
つまり、毎月の残業が45時間を超えることが慢性的になっている企業は法令順守意識がない会社か、従業員の健康や安全を考えない会社だと言えます(しかもそんな会社に限って安月給だったりします)。
特に産業医面談が必要なラインの残業や過労死ラインの残業を毎月求めてくるような会社にいることは、働く側にとっても危険なことですので、自分の体に異常が出ないうちにさっさと抜け出した方が良いです(そもそもそのような会社は働き方改革の条項を守っていない違法な会社であると言えます。正直言って労基通報案件です)。
そしてもう一つ問題なのが、やらせた残業の賃金をすべて支払っているかということです。
長時間残業を従業員にさせる会社で残業代を全て払っている会社というのは世の中に存在するのは確かですが、ほとんどの会社がみなし残業を盾にしてサービス残業をさせているのが実情かと思います。
サービス残業と言うのは労働力の万引きであり、働いた分の賃金を従業員に払うのは当たり前のこと。
店でリンゴを一個万引きすると警察に捕まるのに、会社が労働力を万引きするのを黙認するのはおかしなことです。
サービス残業と言うのは当然のように違法行為であり、サービス残業をさせる会社を支えるために居続けることは、あなたのためにはなりません。
いつ労基が入るか分かりませんし、そもそも残業が多すぎること自体が、働く人の心を蝕む危険な環境となります。
慢性的に無理をさせると心や体は突然壊れます。
そして、その壊れた心や体の回復のために長期間を要することもあります。
残業が多くて平日の自宅がただ寝るだけの場所になっている場合はすぐに転職活動をして会社を抜け出したほうがいいでしょう。
残業代を支払わない場合は記録をしておいて裁判で残業代を全額請求する、退職しにくい会社だったり何かと屁理屈を並べて退職をさせなかったりする会社の場合は退職代行に依頼して縁を切る、などの手段もあるので、あなたが会社にどこまで求めるかによって、どこまでの手段を取るかを決めるといいでしょう。
休みが取れない会社
皆さんは今働いている会社できちんと休みを取ることが出来ていますでしょうか?
有休はきちんと取得出来ていますでしょうか?
もし、毎月4日間くらいしか休めない、年間100日も休みがない、毎年の有給取得日数が0という会社であれば、辞めるべき会社であると言えます。
休みというのは仕事で溜まった疲れを取るだけではなく、趣味や自己啓発、学習、副業といった時間に充てるべき重要な日なのです。
休みがしっかり取れないと、残業時間が多い時と同じように休みが普段の疲れを取るだけの日になってしまい、趣味や自己啓発、学習、副業に励むことが出来ません。
趣味でリフレッシュできないことが多いと、プライベートがなく、ひたすら虚無な人生を送ることになってしまいます。
それに、休日に自己啓発や学習、副業が出来ないというのはあなたの将来の人生の可能性を潰してしまうことになります。
何年働いても惰性で働いてしまっているのでスキルやキャリアが形成できずにいる。
そんな会社に居続ける時間が長ければ長いほど、他の会社に転職しにくくなり、今の休みが取れない会社にしがみつくしかなくなってくるのです。
そして、定年後に燃え尽き症候群のような無気力となり、「ああ、自分の今までの人生は何だったんだ。もっといろんなことをやりたかったなぁ・・・。」と後悔しながら生きることになるのです。
だから、休みが取れないような会社で働いているようであれば、なるべく早く動いて転職してワークライフバランスをしっかり確立した方がいいのです。
仕事が趣味であれば休日が少なくても続けられるという人も世の中にはいますが、大抵の人はそうではありません。
そもそも仕事が趣味であっても、会社員としてやっていること自体、稼ぐ効率が悪いです。
仕事を趣味でするのであれば、起業して自分が代表として働き方や商材を決めてやった方が大きく儲けることが出来る。
そのための下準備の期間に会社で働くことは否定しません。
しかし、その下準備の期間を休みがまともに取れない会社で働く時間にするのは時間を無駄にしているのと同じです。
下準備の期間はきちんと自分の時間が確保できるところで働かないと、なかなか起業まで至ることが出来ず、下準備が甘いと起業してもうまく業績が出ずに会社をたたむ必要が出てきてしまいます。
なので、自分のための人生を生きるために休みが取れない会社で働く意味は何もないのです。
また、定年まで休みの日がまともに取れず、趣味に使う時間もなく、働く自分を想像してみてください。
有休を病気以外で使えず、まとまった連休などの休みもなく、旅行などで思い出を作れない自分を想像してみてください。
このブログの管理人が社会人になって最初に入社した会社では「お金は増え続けるけど使う時間がない。」と先輩が話していました。
確かにお金が増えることは良いことですが、自分がやりたいことが出来ないというのは自分の人生において大きな後悔となり得ます。
亡くなる人の後悔の一つに「働きすぎなければよかった」というのがあります。
休みが取れない会社で働くことは働きすぎることにもつながります。
歳を取って、若い頃にしか出来ないことを出来なかったことを後悔しても遅いので、後悔することが分かっているのであれば、休めない会社をなるべく早く辞めて転職し、この状態から抜け出しましょう。
休日に仕事の電話やLINEが来る会社

これは営業職や技術職に多いようです。
最近ではチャットツールの普及で見なくなりましたが、緊急連絡網の確認のために年に一回会社から連絡が来ることは問題ありません。
しかし、顧客や会社から土日祝日問わず仕事の連絡が来て緊急の仕事が頻繁に入る。
特にお盆や正月にも仕事の連絡が来て、せっかくの休日が台無しになる。
こんな休日を送っていては、休日に休みモードに切り替えられず仕事モードのままとなり、心と体が休まりません。
震災などの安否確認や緊急連絡網の連絡には対応する必要がありますが、当日に仕事の連絡が来て当日に対応しなければならないということが常態化している会社であれば要注意です(ちなみにこのブログの管理人が以前勤めていた会社が、深夜や早朝、休日にも容赦なく仕事の連絡が来る会社で酷い時は正月の日にも仕事の連絡が来たため、転職することでしか仕事中心の生活から抜け出すことが出来ませんでした)。
携帯電話が手放せませんし、いつ電話がかかってくるか注意しながら、休みの日も過ごさななければいけません。
外出もままなりませんし、泊りがけの旅行にも行けません。
旅行に行けたとしても、対応のための携帯やPCを持ち運ぶこととなり、心から楽しむことが出来ないでしょう。
正直言って会社やお客様のためとはいえ、そこまで自分を犠牲にして仕事をする必要はないです(これは断言します。従業員は会社やお客様の奴隷ではありません)。
他社で働いている人は休日を楽しんでいるのに自分は出来ない。
休日にも仕事の連絡が来るような環境で、休みの日も仕事の連絡に怯えて過ごさないといけないような仕事をしなければいけない会社で働くのはストレスも溜まりますし、心を壊す原因にもなるので、普通に給料を稼ぐための手段として会社で働く人は絶対にやってはいけません。
今働いている会社よりも、もっといい条件の会社はありますよ。
転職活動時に今の環境で乗り越えてきた苦労を面接で語ると、きっと評価してくれて採用してくれる会社があるはずです。
必ずしも今の会社でずっと働かなければいけないというわけでもないので、苦しくならないうちに転職活動をして次の会社を見つけてさっさと辞めましょう。
自分がもし面接官だったら、この話をしても「根性がない」と言ってマイナスの評価をすることはありません。
苦労をしてきた分、誠実に働けるといういい印象を持つからです。
まとめ
今回お話しした3つのタイプの会社は時間拘束が多く、プライベートの時間が取れない会社となります。
休みの日にしっかり休むことや、プライベートで趣味や自己啓発、学習、副業に励むことはとても大事なことです。
長く働ければ働くほどその会社の奴隷となり、つぶしが効かなくなってしまいます。
ですので、今回挙げた3つのタイプの会社に当てはまっていていて辛いと思っている方は、なるべく早く会社を辞めて転職活動をすることをお勧めします。
次節で転職サイトや転職エージェント、退職代行などの紹介をしているので、ぜひ一度ご覧になってください。
今回お話しした会社の多くは安月給が多いですが、例え給料が高くても、お金だけがあればいいというものでもありません。
自分の心も豊かにならないと幸せな人生にならないのです。
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この記事を読んで転職を考えたくなった方のために、以下の転職サイト、転職エージェント、退職代行をお勧めしています。
もし今働いている会社にいるのがつらい場合は転職活動の参考にしていただければ幸いです。
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お勧めの転職エージェント
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一つの転職エージェントに絞るのもいいのですが、個人的には複数の転職エージェントを併用し、自分に合った求人を積極的に見つけていくことをお勧めします。
それぞれ転職エージェントには得意な分野があるので、自分の求める求人を得意とする転職エージェントを選ぶことが重要です。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。