「お金さえあれば幸せになるのに」
こう考えている人は多いです。
しかし、この考えを持っている人はお金を持つだけでは本当の豊かさを手に入れることは出来ません。
心が満たされていないとお金だけを持っていても、そのお金を必要以上に使ってしまうのです。
ですので、本当に豊かな状態にするには心の豊かさ、つまり心が満たされている状態を作る必要があるのです。
目次
お金の豊かさで得られるものとお金が豊かではない場合に起こること
仕事で努力して、たくさん稼いで年収が大幅にアップしたとします。
年収が上がると我慢していたものが買えるようになるし、生活水準も上げることが出来ます。
つまり、お金を使うことに対して自由が生まれる。
これが年収がアップした時に得られるメリットです。
自分がやりたいことが出来るようになったことで、心が満たされ、心が豊かな生活を送りやすくなるのです。
さらにお金を貯蓄していけることで、お金に関する心配をする必要がなくなり、ここでも心に豊かさが生まれる。
そのため、心に余裕がない生活から解放され、何かが起きた時もお金があることで安心して過ごせるようになります。
ただし、大した努力をせずに突然収入が大きく増えた場合は、この収入は呪いの収入となります。
お金を持つことに優越感を感じ、キャバクラや車、住居などで散在してしまう。
こうなってしまうと、お金を持っていても貯金が出来ず、収入が良くても、お金を持っていてもお金の不安が付きまとう、心が満たされない生活を送ることになります。
逆にお金が豊かにならないと毎日カップ麺生活、スーパーの値引き弁当や半額弁当でお腹を満たす。
場合によっては1日2食にしたり、1日1食にしたりして食費を削ろうとする。
これでは成人病まっしぐらであり、健康診断で引っかかることもしばしばで、体調を崩して通院して結局高くつくことも珍しくはありません。
また、欲しいものも買えなくて我慢する生活が続きます。
このような生活を続けてしまうと、ストレスを抱えながら生活を送ることになり、心が貧しいまま生活をすることになります。
ただ、年収は低めでも、食費以外の費用を削減して節約することを楽しんでいる人は、年収が低くてもお金を着実に積み上げていく能力があるため、ある程度お金に余裕があり、年収が低めでも心が貧しい生活をすることにはなりません。
つまり、お金の豊かさで得られるものは、正しくお金を使うと生活を豊かにして心を豊かにすること。
ただし、これは努力を積み重ねて収入を上げてきた場合であり、大して努力をせずに一山当てたり、大金を得たりした場合はこの限りではありません。
自分の見栄のためにお金を使ってしまい、手元にお金が残らなくなり、心の豊かさは生まれないのです。
むしろ心が満たされず、生活水準を上げすぎることで借金生活に陥り、お金の豊かさが失われることもある。
本当のお金の豊かさを得るためには、お金と心の豊かさのバランスを考えながら、収入を増やし、お金を使い、お金を貯蓄していく必要があるのです。
そして、貯蓄したお金のうち、生活に必要な資金を除いた分をインデックスファンドへの投資に回すことが出来れば理想的な生活が出来ます。
お金だけでは豊かになれないとはどういうこと?

今回のお話のタイトルにお金だけでは豊かになれないということを書きました。
この理由は前章である程度お話ししましたが、ただお金があるだけでは豊かな生活を送ることは出来ないのです。
お金があるというのは確かに大切なことです。
しかし、あるお金をすべて使ってしまうような生活、見栄やマウンティングのためにお金を使うような生活を送ると、心が満たされることはありません。
しっかりと貯蓄と投資の習慣を身に付け、着実に自分の資産を増やしていくこと。
そして、人との交流や大切な人の為にお金をかけ、他人の為にもなるお金の使い方をすること。
これが心も豊かにするために大切なことなのです。
自分のためだけにお金を使うことで確かに心が満たされる感触を覚えることもあるでしょう。
しかし、自分の為だけにお金を使うとどこかに心に穴が開いたような感覚があるはずです。
この感覚がない人は心が麻痺してしまっています。
心が豊かであるということは心が正常な状態ではないと成り立ちません。
心が麻痺している人は周りから忌み嫌われ、孤立してしまうか同じような人と群れることになるため、本当の意味での心の豊かさは得られることがないのです。
だから、お金だけでは心が豊かになるとは限らず、お金があり、なおかつお金の使い方がしっかりしている状態ではないと心が豊かにならないわけです。
お金と心の両方を豊かにするためにやるべきこと

お金だけでは心は豊かになれない。
心の豊かさだけではお金が豊かになるとは限らない。
ではどのような生活を送ればいいのでしょうか?
いくつか注意したい点を上げてみます。
仕事は自分の現在のベストを尽くしてやること
仕事をいい加減に考えて手を抜く人がいますが、真似してはいけません。
自分が担当する仕事をベストを尽くしてやり遂げ、自分が出来る最大の質の仕事を行うことです。
これは本業でも副業でも同じで、特に副業はいい加減な気持ちでやると、信頼と評判が落ちてまともに稼ぐことが出来なくなります。
ですので、仕事をするのであれば、本業、副業問わずに自分の力を最大限発揮して仕事をすること。
これが巡り巡って収入が増え、お金の豊かさにつながるのです。
但し、無理はいけません。
仕事を安請負したり、定時外に頼まれた仕事で「今日中にやって」と言われるような仕事は断りましょう。
そもそも定時外に仕事を頼んでくる人がいる会社は論外なので、その会社から離れるというのも一つの手です。
職場のメンバー、家族や友人を大切にすること
家族や友人は自分にとってのかけがえのない存在です。
そのような人たちを大切にしない、ましては裏切るなんて行為をすると、頼れる人を失ってしまうことになります。
人は一人で生きているわけではありません。
頼れる人がいるからこそ今まで生きてこられたわけです。
職場のメンバーも大切にしてください。
同じ仕事をしている人がいれば、その人を蹴落としてでも上に行こうとしてはいけません。
協力し合いながら仕事を進めていくのです。
そうすることでお互いに信頼関係が生まれ、切磋琢磨してお互いの実力を上げることが出来るのです。
決して自分のためだけを考えて、仕事をしてはなりません。
これらの人を大切にしないと、これから何か自分に解決できないトラブルが起きた時に助けてくれる人がいません。
そして、孤独になってしまうことも怖いことです。
誰も自分の味方になってくれない。
そんな思いを抱えながら日々を過ごして果たして心が豊かな生活が送れるでしょうか?
答えは「No」です。
大きな臨時収入は貯蓄と投資に
100万円ほど投資していて株式配当が四半期に1万円ほど入ってくる、そんな状態であれば配当という臨時収入を貯蓄に回さず、使っても問題ないかと思いますが、100万円以上の臨時収入が得られた時は、ほとんど使わずに貯蓄と投資に回すことをお勧めします。
生活資金が不足しているなら、生活資金の充填に充ててもいいでしょう。
大きな臨時収入が入ると浮かれて贅沢をしがちですが、使い切ってしまうのと、貯蓄や投資に回すのとでは将来の資産残高に大きく影響します。
賞与がある会社では賞与も臨時収入と考えましょう。
賞与で欲しいものを買うのもいいですが、それでも7割程度は貯蓄や投資に回した方が良いです。
そうすることで、不測の事態になった時にしっかりと対応できます。
退職金も大きな臨時収入です。
退職金の場合は退職してから年金をもらうまで、そのお金を使って生活していかなければなりません。
嘱託社員で再雇用してもらって働くという考えもありますが、年収は大幅に下がるため、退職金からの出費は発生します。
絶対に散財してはいけないお金です。
大きな収入を得ていることや資産を持っていることを他人に話さないこと
お金と心を豊かにするために他人に話してはいけない唯一の内容がお金に関する自慢話です。
大きな収入を得ていること、大きな資産を持っていることは絶対に他人に話してはいけません。
宝くじを当てたことを人に話していろんな人が来てお金を無心されることを時々聞きますが、人に話したことは広まるのです。
一人でも話してしまうと、その話が広まって、尾びれがついてイナゴのようにお金を欲しがる人が家に来たり連絡をしてきたりして、心の余裕がなくなってしまいます。
結果としてお金は豊かでも心の豊かさを失うということになりますので、絶対に他人にお金に関する自慢話をしてはいけません。
自慢をしてしまうと金の冠をかぶった雀のように危険な目に会いお金をすべて失うことになるリスクがあり、最悪自分の命を失う羽目になりかねません。
お金持ちになっても人への敬意と感謝の気持ちを忘れないこと
もし、お金持ちになることが出来ても、人への敬意と感謝の気持ちを忘れてはいけません。
普通の人がお金持ちになると、自分が偉いという気持ちが生まれ、いろんな人からの助けがあって今の自分があることを忘れがちです。
その感謝の気持ちを忘れ、人に横柄な態度で接するようになると、相手の人はどう思うでしょうか?
あまりいい感情を持たないはずです。
結果として周りから人が離れ、お金だけが目的の人が寄ってきて、心の豊かさが失われていきます。
お金持ちになっても人に横柄な態度を取る人はお金だけが目的の人が寄ってくるのでそれほど孤独感を感じずに、楽しく過ごせるかもしれません。
しかし、本当の心の豊かさの象徴である、他人に敬意を払えること、他人に親切にできることが出来なくなるため、心の豊かさは失われている状態と言っても良いです。
そして、お金を持っていることで横柄に人に接していた人は、お金が無くなるとお金だけが目的の人が手のひらを返したかのように離れていき、一気に孤立化して何も残らなくなります。
その時に、横柄に接していた人に助けを求めても誰も助けてくれません。
結果として悲惨な生活を送ることになるため、お金を持っている時こそ人への敬意と感謝の気持ちを持ち続けることが大事なのです。
以上のようにお金と心を豊かにするためにいくつか注意するべきことを挙げましたが、他にも注意するべきことはたくさんあります。
お金が豊かになった場合、お金を豊かにしたい場合は最低でも上記点を注意しておかないと心の豊かさを失って、満たされない気持ちで生活を送ることになります。
お金の豊かさと心の豊かさの両立、これこそが一番幸せな生活を送ることだと自分は信じています。
どちらかが欠けても幸せとは言えませんし、特に心の豊かさが欠けていると、「自分は不幸だ」と強く感じやすくなります。
お金が豊かでなければせめて心の豊かさを最低限でも確保すること、お金が豊かであればそれに驕らずに他人に敬意を払い接すること、このことを意識して普段の生活を送ることが大切です。
心が豊かであれば、お金が豊かでなくても副業などで他人のためになる仕事をするという発想が生まれてきやすく、お金を豊かにするための階段を上りやすいので、心の豊かさはお金の豊かさよりも大きな資産であることも併せて理解しておきましょう。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。