「あの人はお金持ちらしい。うらやましいな」くらいであれば、お金持ち人に対する気持ちとして特に問題はありません。
しかし、「あの人はお金持ちらしい。なんであんな人がお金持ちなんだ」と、ネガティブな感情を持って妬むことは、自分の心が貧しくなるだけではなく、何も状況は良くならないのです。
今回はお金持ちを妬んではいけない理由と、どうすれば妬まずに済むのかにについてお話しします。
妬みから生まれるマイナスの虚像
お金持ちに関してあまり良いイメージを持たない人は多いはずです。
「どうせ何か良くないことをして稼いでいるのだろう」
「お金持ちなのにケチなんだな」
「高級車を乗り回してお金があることを見せつけたいのか?」
などですね。
実際にはお金持ちは高級車に乗らないことが多いのですが、テレビでお金持ちはこういうものだということを刷り込まれれいるために高級車に乗っている人がお金持ちだと勘違いしてしまう人が多いんですね。
本来はお金持ちというのは人より努力しているからお金持ちなのですが、お金持ちではない人はそこに目を向けることがなく、お金持ちのことを色眼鏡を通してネガティブなイメージで見てしまいます。
自分のようにお金持ちを見ると「自分もあんな感じになれるように努力したい」と思う人は少数派だと思います。
多くの人は「お金持ち=嫌な奴」というイメージをもってお金持ちのことを見てしまいます。
実際はそういうことはないのですが、日本で普通に生きているとどうしてもそういうイメージが刷り込まれてしまい、自分の中のお金持ちの像を作ってしまいます。
その結果、お金持ちから何もお金持ちになるためのポイントというものを教えてもらえず(むしろ教わろうとしませんが)、そのまま平均以下の収入、平均以下の貯蓄で過ごし、人生を終えるのです。
お金持ちを妬んではいけない理由
前章でも触れましたが、お金持ちを妬んでも自分自身が良くなるということはありません。
お金持ちを妬むことは一時的な憂さ晴らしにはなるのかもしれませんが、ただそれだけ。
自分が置かれている状況は変わらないのです。
お金持ちになった人というのは人によって努力の量は違いますが、普通の人よりも努力をしている人たちです。
倹約してお金を貯め、貯まったお金を普通の人が手を出さない投資に回す。
派手な暮らしを避け、収入の1割以上の貯蓄を確実に行う。
そして、入金力を上げるために本業をしっかりやるだけではなく、副業もしっかり頑張る。
こうやって努力を積み重ねた結果、お金持ちになることが出来るのです。
ほとんどの方のお金持ちのイメージと実際のお金持ちは異なります。
お金持ちは派手なことにお金を使いません。
たとえば、1000万円以上の車を買う人は少数派ですし、派手なアクセサリやブランド物を身に付けることもしない。
一般的な人が想像するお金持ちは成金と呼ばれる人です。
収入が多くても貯蓄に回さずに高い買い物に使う。
お金持ちは普通の人たちと同じ振る舞いをし、世の中に溶け込んでいます。
お金持ちを妬むということは特に大きな努力をしてこなかった自分を肯定し、努力してお金持ちになった人を否定するということ。
これは自分がお金持ちになる努力をしてこなかったことの言い訳を作ることにもなったりするのです。
そして何よりも自分の心が満たされることがない。
心が満たされないと、お金持ちになろうという気持ちが湧いてこない。
お金持ちになる努力をこれまでも、これからも一切することがなく、今の状況から変わらないか悪化して、一生お金持ちになることなく終えるのです。
どうすればお金持ちを妬まずに済むのか?
この件に関しては、自分と他人は同じではないことを知るということですね(他人と自分を比べないこととも言えます)。
自分は自分なりの人生、他人は他人なりの人生を歩んでいるということです。
それなのに他人の人生ばかりを見ても仕方がありません。
お金持ちの人生の過ごし方に学べるものがたくさんあるのは確かですが、自分とお金持ちの人生を単純に比べて何も学ぼうとしないことは良くないことです。
妬みはうらやましいと思うから生じるのだと思いますが、このうらやましさの原因がどこにあるのかというと、自分が満足できていない人生を送っているところから来ています。
つまり、自分の心に満たされない部分があるから、他の人と比較してしまい、良い面ばかりに目を向けてしまい、お金持ちを妬んでしまうのです。
自分が日ごろから満足できている人生を歩んでいれば、他人のことなんか気になりません。
では、どうやれば自分の心の満たされない部分を埋めてやることが出来るか?
それは、満たされない心を持っている人が一番知っていることであります。
- あなたが本当にやりたいことは何ですか?
- 今の収入に満足していますか?
- 今の資産額に満足していますか?
- 今の収入に満足していなければ何をするべきでしょうか?
- 収入が増えるとその分生活に余裕が出来ますが、余裕が出来た分をどのように生かしますか?
- あなたはなぜお金持ちになりたいのですか?
これらのことを自分自身に聞いてみましょう。
得られた考えの中に自分の心が満たされない理由があります。
4番目から6番目の質問への答えがとても大切で、この回答内容次第でお金持ちになれるかどうかが決まってしまいます。
自分の心が満たされない部分を満たすために自ら行動が出来るか?
お金持ちになる目的がはっきりしているか?
お金持ちになる目的に向かってきちんと行動をし、お金持ちになる道をきちんと歩んでいるか?
これらは自分が目的を持って努力が出来ているかということであり、お金持ちになるための努力が出来ていれば、全てポジティブな答えになるはずです。
反対にネガティブな答えになる人はお金持ちになろうとせず、お金持ちを妬む人である可能性があります。
お金というのは心に余裕があれば、しっかりと貯まっていくものだと個人的に考えています。
そのため、心に余裕があればお金持ちを妬むという気持ちは生まれてきません。
また、お金持ちを妬まずに済む一番の方法は、自分がお金持ちになるということです。
お金持ちになることは難しいので、小金持ちになることでもいい。
お金に余裕が出来れば心に余裕も出てきます。
つまり、心が豊かになる→お金が豊かになる。
お金が豊かになる→心が豊かになる、のどちらもお金持ちになるためのルートとして考えられるということですね。
お金も心も豊かであれば、正直、他人に対して何とも思わなくなります。
自慢やマウントするようになるのではないかと思うかもしれませんが、実際にお金持ちになると、そんな気持ちは生まれてきません。
自分は自分であり、他人は他人である。
そう考えて余裕があるため、他人をあえて下げる必要がなくなるからです。
お金持ちというのは、他の人がしてこなかった努力をしてきた人たちです。
他人がしてこなかった努力をすることで、自分の心の器を丈夫にし、お金をたくさん持っていても平然としていられる心を手に入れているのです。
逆に心の器を丈夫にすることなくお金をたくさん持ってしまった人が成金です。
この成金をお金持ちと勘違いさせるようなテレビ番組が多いですが、決して誤解のないようにしてください。
テレビ番組によって植え付けられたイメージのお金持ちがお金持ちのすべてであるかのように誤解して、お金持ちを妬んでも何も変わりません。
お金持ちの人が努力してきたのと同じように、他の人がしない努力を自分もやればいい。
ただそれだけのことなのです。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。