車の購入方法として、共同購入というものがあります。
複数人の人がお金を出し合って1台の車を購入する方法ですが、一見メリットがあるように見えてそれなりにデメリットもあります。
また、複数人で購入した車の毎月の維持費もそれなりにかかることになります。
特に自動車税、車検代やタイヤ交換費用は割り勘してもかなりの額になります。
車に頻繁に乗る人は自分一人で車を買えば良いですし、車にあまり乗らない人はカーシェアを使うだけで十分です。
車の共同購入は共同購入者同士で慎重に取り決めを行う必要がある

車の共同購入をすることで、色々と考えなければいけないことが出てきます。
まず、車を購入する時の費用ですが、誰がどれくらい負担するのかという問題があります。
一件、等分するのが良さそうに見えますが、それだと車に頻繁に乗る人が勝ち、車にあまり乗らない人が負けてしまいます。
そのため、車に乗る頻度も考えて誰がどれくらい出すのかを考えなければなりません。
そして、車を購入した後にどこに車を置くかも重要な問題です。
車を置く場所は共同購入者たちが手軽に乗れる場所に置かないと、特定の人だけが乗りやすい場所に決めてしまうと不平等が起きて揉める原因になりやすいです。
基本的に所有者になった人が決めることになりますが、所有者になると任意保険の加入や他の人が起こした事故や故障時の対応をしなければならない、など、損な役割になることが多いです。
また、お金の問題もあります。
一番大きいのは車の維持費ですね。
ガソリン代、洗車代はだれが負担するのか、自動車税はだれが払うのか、車検代はどうするのか?
この辺りをよく考えておかないと、共同購入後にお金の問題が起きてしまうことになります。
お金以外にも、車を使いたい時に他の人が使ってしまい、使えなかったなどのトラブルが起きることもあります。
これを事前に解決するには車を誰がどれくらい使うかを事前に共有しておく必要があります。
このように、車の共同購入を行う場合、色々と共同購入者同士で決めごとをしておかなければならず、面倒なことが多いです。
一人で車を所有する場合は一人で費用を全部負担をすることになりますが、いつでも車を使える状態であるため、揉め事は起きません。
困るのは車の運転中に車に不具合が生じた時や、事故の時くらいで、それ以外の時は誰からも干渉されることがないため、車を頻繁に運転するのであれば、特に問題はありません。
車の共同購入が高いとはどういうことか?
車の共同購入は高いとタイトルに付けました。
これはどういうことかというと、車を良く運転する人であれば問題ないのですが、月に1回くらいしか運転しない人にとっては割高なお金を払う羽目になってしまいます。
それに、購入費用はローンで組めないことも多く、分担して高いお金を出さなければなりません。
また、維持費も共同で出し合うことになり、その額はカーシェアよりも高額になることが多いです。
ディーラーが行っている共同所有サービスは月額払いが可能ですが、そもそも取り扱っている車が高級車だったりして、一見普通の人が手軽な金額で高級車に乗るためのサービスに見えて、本当はお金持ち向けのサービスだったりします。
それに、このようなサービスを取り扱う理由は普通に車を購入するよりも儲けられるからという理由もあります。
まぁ、需要があるからそんなサービスがあるのでしょうが、よく考えて欲しいことです。
1か月に数万出したとして、高級車に乗れるのが月に片手で数えられるくらいの回数・・・、そんなサービスに本当に魅力を感じますか?
車のメンテナンスに人員がかかっていて、その分の経費が上乗せされていることに気づけていますか?
そもそも高級車自体に乗るなというのがこのブログでの考え方ですが、一見安そうに見えて実は高くついているというシステムを見抜けないと、売り手にとっての良いカモになってしまうだけです。
なので、ディーラーが行っている共同所有サービスも同じようにお勧めできません。
たまにしか運転しない人はカーシェアの方が良い

自分は車を所有していたころは車に乗ってよく出かけていましたが、車を手放してからカーシェアのサービスを利用しています。
カーシェアはステーションという車が置いてある場所があり、そこの車をいつからいつまで利用するという内容を事前にアプリなどで予約して、予約した時間に車を利用するシステムです。
車を直前に予約しようとすると利用者で埋まってしまっていることが多いため、事前に予約を済ませておかないといけないという手間がありますが、予約自体は簡単であり、どの車がどの日に利用される予定かが分かりますので、空いている車を見つけて何日の何時から何時まで利用するという内容を予約するだけです。
また、キャンセルも出来るため、用事が出来て使えなくなった時もキャンセルすれば、空きの状態に戻ります。
ただ、前に予約していた人が時間内に返却できなかったり、事故を起こしたりして車がつかえなくなった時に別の車や、場合によっては別のステーションの車の予約に変更になることになり、これが不都合になることがあります。
しかし、車の共同購入時に考えられるトラブルに比べると、この不都合はそれほど大きいものではありません。
そして、肝心のかかる費用ですが、車に乗らなくても月会費が取られます。
ただ、月会費自体は高くないので、その月に車に乗らなくても数千円が請求されるということはありません。
カーシェアの利用料は安いとは言えませんが、2時間くらいの利用だったらそこまで費用が掛からずに済みます。
長時間利用する場合はかなり高額になりますが、そこまで遠出する用事もないし、車にたまに乗ればいいくらいに考えている人にとっては安いサービスであると言えます。
ただ、給油、車のトラブル時などのルールは覚えておく必要があり、これが出来ていないと後に使う人に迷惑がかかることになるため、きちんと対応は理解しておく必要があります。
しかし、このルールさえしっかり理解しておけば、使い勝手が良くて固定費も安く済ませることが出来るため、お勧めのサービスであります。
車を使う必要がない人にとって一番いいのは車を持たないことですが、それだと車を運転しないのに免許だけを持っていることとなり、車が必要な場所に引っ越した場合、車が必要な趣味を持った場合、自動車学校で慣れるまで車の運転をさせてもらわないと安全に路上を車で走ることが出来なくなります。
なので、車の免許を持っている人はたまにでも車を運転することがおすすめであり、その手段は車の共同購入ではなく、カーシェアを選んだほうがいいということです。
車の共同購入は購入者同士できちんと取り決めをしておかないと揉める原因となり、きちんと取り決めをしても守らない人が居ると成り立たないのでおすすめ出来ません。
また、かかる費用も高く、固定費としては重い分類になってしまいます。
一方でカーシェアもトラブルがある時がありますが、トラブルがあるとカーシェアの会社から連絡が来ますので、内容に応じてこちらも柔軟に対応できます。
それでいて、車の共同購入よりも安くで利用できるので、車を使う際のコストが少なくて済み、固定費としても重くなることがありません。
なので、車を複数人の人で利用したい場合はカーシェアがおすすめの手段となります。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。