仕事はきつくて当たり前なんだ。
仕事は苦しくて当たり前なんだ。
会社から給料をもらうのは甘いことじゃないんだ。
・・・そんな感じで「仕事はきつくて当たり前」と思っている人がいます。
しかし、それは間違いです。
仕事がきつい、苦しいというのは、その仕事の内容やマネジメント、自分の適性のどれかに問題があります。
仕事がきつい、苦しいのは当たり前ではないのです。
目次
仕事がきつい、苦しいというのは昭和~平成初期までは確かにそうだった
仕事がきつい、苦しいのが当たり前の時代は確かにありました。
昭和から平成初期までの日本の成長期からバブルの時代までですね。
この頃は体罰なんて当たり前で、ミスをしたりしたら今の時代ではパワハラとして立件されるようなこともしばしばおこなわれていました。
だから、仕事はきつく、苦しいものでした。
しかし、この時代は働くだけお金がもらえる時代でもあり、上司もただパワハラまがいのことをするだけではなく、人情もありました。
そのため、社員のモチベーションは高く、一つの会社に定年までいることを想定して、どんな辛いことがあっても食らいついていく社員も多かったと思います。
でも、当時はメンタルヘルス、うつという言葉はあまり使われておりませんでしたが、一定数は心の不調をきたす人もいたのではないでしょうか?
現代において仕事がきつくて当たり前というのはブラック企業だと言っていい
ワークバランス、メンタルヘルス・・・これらが重要視される今の時代に「仕事はきつくて当たり前」という考えを持った上司や経営者がいる企業はブラック企業と言って差し支えないでしょう。
こういう会社は体育会系でもあり、理論より精神を重視します。
給料が高ければまだ救われるかもしれません。
でも、こういう会社に限って安月給、有休をとらせない、ボーナスがない、退職金がないの黒の4連コンボだったりします。
精神的に病む人も多く、会社がその人たちのフォローやケアをすることはなく、むしろ甘えているなどという的外れな批判をしたりします。
令和になった今でも仕事がきつくて当たり前だと言っている会社は、その方針に付いていける社員が現れず、いずれ倒産してしまうなど将来性のない会社です。
仕事がきつい、苦しいなら辞めてしまえばいい
仕事がきつい、苦しい・・・確かに一時的にそうなることはあります。
システムエンジニアの仕事をしていると納期前がこんな感じですね。
自分はシステムエンジニアの仕事を好きだからきついだけで終わっていると思います。
それに最近のシステムエンジニアの仕事も、まともな会社では36協定や働き方改革の影響で、昔に比べるとだいぶ働きやすくなりました。
零細の自社開発の企業からSESと呼ばれる客先常駐メインの中規模の企業に転職しましたが、今の常駐先は夜の8時まで残ることも少なく、土日も基本的に休めるので、零細企業にいた頃よりもかなり働きやすくなったと実感しています。
ただ、それでも慢性的に残業が多く発生する企業はあるようです。
仕事がきついことが慢性的に発生する場合、苦しい思いをずっと抱えながらやる仕事であれば、そんな仕事は辞めてしまった方がいいでしょう。
きつい、苦しいというのは負の感情です。
負の感情は自分の成長の邪魔をします。
楽しいと思いながらやる仕事と、苦しいと思いながらやる仕事では、楽しいと思いながらやる仕事の方が大きく成長することが出来ます。
楽しい仕事だと自分から進んで動けるので吸収が早いのです。
しかし、きつい仕事、苦しい仕事は負の感情を抱きながら仕事をするわけですから、嫌々仕事をやることになります。
確かに給料はもらえますが、嫌な思いをしながらお金だけのために働く生活は楽しいかと言うと、自分はNoと断言します。
与えられた仕事をやるだけになってしまいますし、自分から行動する余力も生まれない。
そんな状況を続けていくと将来不幸になることは間違いないでしょう。
今は仕事にきちんとマネジメントが求められる
今の時代はパワハラやメンタルヘルスなど、何か起きるとSNSで拡散されて炎上したりするなど、騒ぎが大きくなる時代となっています。
そのため、下手にパワハラで精神を病んだ人が会社を訴えたり、退職代行を使われたことが広まって、求職者が求人に応募しなくなったり、応募があっても他に行くところがないような人であったりと、問題が起きてしまいます。
会社の口コミで求人している会社の内情もわかる時代です。
下手なことをすると会社の口コミに書かれ、それを参考にした人がその会社の求人に応募しなくなります。
そんな感じの時代なので、管理職や経営者は仕事や人に対して適切なマネジメントを行い、部下にしっかりと向き合って接することが求められるようになっています。
それが分からない会社は今後人がどんどん離れていき、残るのは能力が低くて目上の人に同調するだけのイエスマンばかりしかいない会社になるでしょう。
そうすると当然その会社の将来性はなくなります。
自分は以前から仕事の苦しさときつさよりも、楽しさとやりがいを覚えてもらった方がいい成果を出せると思っていたので、世間の流れが自分の考えに追いついてきたことで、仕事がやりやすくなったと感じています。
今は社員をコマのように扱うのではなく、社員に寄り添ったマネジメントが求められています。
それが出来ないと人が集まらなかったり、社員が定着せずコストばかりがかかるようになるので、古い体質の会社は考えを改めた方がいいでしょう。
代わりはいくらでもいません。
まとめ
今回は仕事がきつくて当たり前というのは間違いであることをお話ししました。
今時体育会系のノリで精神論を振りかざして「仕事はきついのが当たり前だ、根性を見せろ」、「給料をもらうことは大変なことだ」などと言う会社は寒いですね。
ただ寒いだけならいいのですが、確実に将来性のない会社でもあるので、こんな会社に就職したら職歴が汚れるだけで良いことは一つもありません。
自分のキャリアをつぶすことにもなりますし、精神的に病むと長期間その状況と付き合い続けなければなりません。
なので、仕事がきつくて当たり前、仕事は苦しくて当たり前という考えを自分の考えの中心に置くことは絶対にやめてください。
仕事は成果を出すのを楽しみながらやるものだと思えばうまくいくし、会社のいいポジションに付くことが出来ます。
そして、社員にそのような意識をさせるにはただ厳しくするだけではなく、仕事が楽しいことを自ら見せる上司や経営者の姿勢やマネジメントが大切になります。
今後は価値観が多様化している社員をまとめるためにマネジメントがさらに大切になります。
ただ仕事が出来てマネジメントが0点の人が上司になると会社にとっても部下にとっても不幸な結果となります。
どうか、この記事を読んでくださった方だけでも、仕事はきつくて当たり前、仕事は苦しくて当たり前という考えから抜け出してほしいことを願ってこの記事を終わります。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。