楽天銀行はネット銀行が出始めたころから存在するネット銀行の中でもメジャーな銀行です。
このネット銀行が出来た時はイーバンクという名前でしたが、後に楽天銀行に名前が変わり、現在に至ります。
自分がクレジット決済にも利用している銀行であり、楽天証券のNISAでの投資信託の積み立てにも利用しています。
残高が少ないとそこまで他のネット銀行と変わりませんが、10万円以上預けると他行への振り込みと保有講座への入金が一定回数無料になります。
ネット銀行ではない銀行は口座取引の手数料が高価であったり、利息もほとんど有って無いようなものです。
なので、大手銀行や地方銀行をメインバンクとして使うことはお勧めしません。
ただ、楽天銀行を利用する場合も注意点があるので、この注意点をしっかりと守らないと最大限楽天銀行を活用できません。
折角楽天銀行を利用するのであれば、メリットを最大限享受できる使い方をしたいですね。
楽天銀行とは?
楽天銀行はかつてはイーバンクと呼ばれていて、ネット銀行が登場し始めたころにできた20年以上の歴史のあるネット銀行です。
楽天グループの一つである楽天銀行株式会社が運営を行っており、口座残高により口座への入金、引き出しの手数料無料化の回数が決まるステージ制度を設けています。
一定額預けることと口座取引の回数が条件となりますが、口座取引は都度手数料としてお金がかかるため、一定額預ける方が条件達成は容易になります。
また、楽天グループの一つなので、楽天ポイントが付与されるサービスが存在します。
楽天証券を使っている場合は楽天証券と連携しやすくなっており、楽天証券を使っている方には楽天銀行を使うのが最もお得に利用できる方法になります。
楽天銀行を利用する6つのメリット

楽天銀行を利用するメリットは以下の6つがあります。
- 口座維持手数料が0円
- 口座残高により振り込みやATM手数料が一定回数無料になる
- 時間外の手数料が発生しない
- 金利が普通の銀行よりも高い
- 振り込みが自宅で行える
- 楽天経済圏を使っている人にとって他の楽天のサービスと連携しやすい
順番に説明していきます。
楽天銀行のメリット1 口座維持手数料が0円
楽天銀行はイーバンク時代からそうだったのですが、口座維持手数料がかかりません。
当時はジャパンネット銀行を使用していた時期があったのですが、口座維持手数料がかかっていたため、口座を解約した経験があります(今はジャパンネット銀行も口座維持手数料はかかりません。また現在はPayPay銀行に名前が変更されています)。
自分がジャパンネット銀行から楽天銀行に乗り換える決め手となったのが、この口座維持手数料がかからないという点でした。
ただ、現在ではネット銀行の口座維持手数料が無料というのはネット銀行を比較する上でそれほど大きな利点にならず、大手銀行や地方銀行との比較して口座維持手数料が取られないことが、ネット銀行を利用する上での利点となります。
口座維持手数料があると預けている額が少額の場合にいつの間にか残高が減っているということがありますが、口座維持手数料がないと、この心配がありません。
今後口座維持手数料がかかるようになる可能性は0ではありませんが、今のところ安心してお金を預けられるネット銀行の一つと言えるでしょう。
楽天銀行のメリット2 口座残高により振り込みやATM手数料が一定回数無料になる
楽天銀行は口座残高が少ないと振込手数料やATM手数料がかかります。
口座残高が10万円以上だとATM手数料が1回無料、他行振込が1回無料となります。
そして、50万円、100万円、300万円と残高が増えるたびにATM手数料や他行振り込みの手数料の無料回数が増えていきます。
普通の銀行であれば振込手数料が500円くらい取られることもあるので、ネットで買い物をする機会が多く、銀行振り込みを指定することが多い場合は手数料を節約できるので、地味に有難いことです。
また、楽天銀行への振り込みであれば振込手数料が無料、他行への振り込みも145円と、大手銀行や地方銀行の振込手数料に比べると安価に行えます。
楽天銀行のメリット3 時間外の手数料なし
楽天銀行はネット銀行であるため、窓口のある普通の銀行のように営業時間外や土日に取引をする手数料がかかりません。
そのため、楽天銀行の入金や楽天銀行からの出金に対応するATMがあればいつでも預入ができて、いつでも引出ができます。
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートといった大手のコンビニのATMが楽天銀行の入金や出金に対応していることがほとんどであるため、近くにATMがないというのはコンビニがない不便な所に住んでいない限りあまり気にする必要はありません。
また、ネット銀行全般に言えることですが、24時間利用できるというのは、ネットショッピングなどを利用する場合、大変助かることです。
自分はネットショッピングで銀行振り込みを行う時に楽天銀行は24時間利用できてスムーズに取引が出来るので、よく夜や土日の銀行振り込みを利用しています。
楽天銀行のメリット4 金利が高い
大手銀行や地方銀行の場合、預金金利が低く、個人向け国債でも買っておいた方が利息を多く貰えるくらいです。
2024年には金利が上がりましたが、それでも利息が多いという印象は受けません。
楽天銀行は大手銀行や地方銀行に比べると金利が高く設定されており、そこそこの金利が期待できます。
楽天カード利用の金額引き落としがあれば金利の優遇があります。
そして、マネーブリッジを利用すると残高300万円まで優遇金利が受けられるため、マネーブリッジ利用者はさらにお得にお金を預けておくことが出来るでしょう。
利息が普通の銀行よりも高いと言っても、元本を倍にするのに100年以上かかるレベルです。
金利が高いと言っても過大に期待することは出来ませんが、少しでも金利が良い所にお金を預けておきたいのであれば楽天銀行などのネット銀行は候補に挙がるでしょう。
楽天銀行のメリット5 振込が自宅で行える
通常の銀行であれば、振込には窓口で時間をかけて行うか、ATMに並んで行わなければなりません。
しかし、楽天銀行はネット銀行なので、アプリやサイト上から手続きが出来ます。
そのため、並んだり窓口で待ったりする必要がありません。
自宅で好きな時に振り込みの手続きを行うことが出来ます。
パスワードや合言葉をきちんと覚えておく必要がありますが、時間を無駄にしたくない時にとても便利です。
また、振り込みはスマホのアプリからも行えるので、口座残高を見ながら振込手続きを行えるのも大きなメリットです。
楽天銀行のメリット6 楽天経済圏を使っている人にとって他の楽天のサービスと連携しやすい
楽天銀行を使うかどうか判断するのに最も重要なメリットは、楽天経済圏を使っているかどうかになるでしょう。
楽天市場で買い物をしないのであれば、楽天銀行を使うメリットはほとんどありません。
しかし、楽天銀行で買い物をし、楽天証券で投資信託を購入している場合は、ポイントの優遇が受けられます。
また、楽天カードを契約して、楽天銀行からの口座引き落としをするように設定すると、少しだけ楽天市場で買い物をした時に還元されるポイントが増えます。
給料の振込口座を楽天銀行に指定しても楽天ポイントの優遇が少しだけ受けられます。
このように、楽天市場で買い物をすることが多く、楽天経済圏を利用する人にとっては、楽天銀行を中心として他の楽天のサービスを受けることで還元されるポイントの倍率を上げるのに役に立つのです。
楽天銀行を利用する上での2つの注意点

ネット銀行でお得な楽天銀行ですが、もちろん注意点もあります。
特に注意が必要な点として以下のものがあります。
- キャッシュカードに余計な機能が付いてくる
- ネット上での取引はパスワードと暗証番号の2つが必要になる
楽天銀行を利用する上での注意点1 キャッシュカードに余計な機能が付いてくる
自分がイーバンク時代に口座を開設したときは普通に口座を開設してもキャッシュカードが付いてきませんでしたが、最近はキャッシュカードを選べるようになっています。
しかし、キャッシュカードのみの機能のカードが選べず、デビットカードまたはクレジットカード機能付きのキャッシュカードの申し込みしか出来なくなってしまいました。
楽天カードのクレジットカードは楽天SPUの対象となり、楽天ゴールドカード以上を必要としなければ持つという選択肢が出来ます。
デビットカードはクレジットカードが不要な人向けであり、デビットカードの機能を利用すると決済と同時に銀行口座から引き落とされます。
なので、キャッシュカードのおすすめとしてはデビットカード付を申し込み、楽天銀行のホームページから「セキュリティ」→一番下の「デビット利用制限」→セキュリティ設定の「デビット利用制限」を利用停止にしておくといいでしょう。
正直言ってデビットカードの機能は必要ありませんので、利用停止にしておいて使えないようにしておいた方が盗難時の悪用防止のためにも良いです。
楽天カードを持っていなくてクレジットカード機能が欲しければクレジットカード機能付き、クレジットカードはいらないという人や、楽天カードをすでに持っている人はデビットカードの方がいいでしょう。
どちらにしても、キャッシュカードに「余計な機能」が付いてきますので、きちんと盗まれないように対策をしておかないと、盗まれた時にこの「余計な機能」を使われて見覚えのない利用履歴がつくことになりますので、しっかりと厳重に管理しておくことが重要です。
楽天銀行を利用する上での注意点2 ネット上の取引は最大二つのパスワードや暗証番号が必要
楽天銀行はネット銀行ではありますが、銀行であるためセキュリティについてはかなり厳重に対策されています。
そのため、ログイン時のパスワードや暗証番号、ワンタイムパスワードを送るメールアドレスなどきちんと設定しておかないといけないものがあります。
特に注意が必要なのが、ログイン時のパスワードと取引時の暗証番号が異なる点で、取引時の暗証番号を忘れるとATMからの取引が出来なくなりますし、楽天銀行のホームページ上からも取引が出来なくなります。
暗証番号は4桁ではなく8桁であり、定期的に変更を求められるので、きちんと管理をしておかなければなりません。
一方でログイン用のパスワードを忘れると、そもそも楽天銀行を利用できません。
アプリでは指紋認証を使うなどで一時的に使えるかもしれませんが、それでも一定期間経過後にパスワードの入力を求められることがあります。
そうなると面倒な手続きが必要になるのでログイン用のパスワードもしっかりと管理しなければいけません。
パスワードについては何度か間違えるとロックされ、ロックを解除してもらうのに面倒な手続きが必要なので忘れて分からなくなるという管理の方法をしてはいけません。
一応、パスワードを忘れても合言葉を覚えておくと何とかなりますが、合言葉を忘れると手続きが面倒になるのでパスワードと暗証番号の管理は普通の銀行以上に注意が必要になります。
自分もログインのパスワードを忘れてしまい、ログインをロックされたという経験がありますので、しっかりと管理しないといざという時に使えなくて困ることになります。
ちなみにログインのロックを外す手続きもそれなりに手間がかかるので、ログインのパスワードは絶対に忘れないようにしましょう。
スマホやパソコンでパスワードを管理し、盗まれても簡単に分からないようにしておくことが大切です。
まとめ
今回は楽天銀行を利用する6つのメリットと2つの注意点について説明しました。
使いやすいネット銀行であることは確かであり、楽天SPUの対象として必要な条件の一つとなっていたりして、楽天経済圏を利用する方にお勧めの銀行の一つとなっています。
楽天証券にお金を持っていくことも容易に出来ますので、楽天証券の利用者にもお勧めできます。
ただ、キャッシュカードがデビットカードかクレジットカードのどちらかしか選べないので、どちらが良いか慎重に検討する必要があります。
また、ある程度口座残高がないと取引手数料がかかるので、メインで利用したければ残高をしっかりと確保しておく必要があります。
注意するべき点を注意すれば便利に使えるので、口座開設をするのであれば楽天銀行のメリットを最大限利用して活かしたいですね。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。