明日から本気を出す。
この言葉は本気を出すことに一歩踏み出せない人が良く使う言葉であり、実際に明日が来ても本気を出す人はほとんどいません。
明日が来てもまた同じように「明日から本気を出す」と言って、それを繰り返していくのです。
心の中で決心がついていないため、どんどん先延ばしになってしまい、そのせいでいつまでたっても本気を出せないのです。
大事なのは本気を出したいと思ったときに「明日から」と言うのではなく、今すぐ本気を出してみることです。
明日本気を出すという言葉について
「明日から本気を出す」という言葉は個人的に引っかかる部分があります。
それは「明日」という部分です。
なぜ今日から、今からではだめなのでしょうか?
理由は本気を出す決心がついていないためです。
だから先延ばしをする口実として「明日から本気を出す」と言うのですが、明日が来てもやはり本気を出す決心がついていないため、「明日から本気を出す」と言い続けるのです。
実際に明日が来た時に「今日から本気を出す」という人は少なく、多くの人がまた「明日から本気を出す」と言ってしまうわけです。
これがずっと続くと5年後、10年後も同じく「明日から本気を出す」と言い、やがて老いて一生の終わりを迎えてしまうこととなります。
そしてその人は必ずこう言うでしょう。
あの時本気を出していればもっといい人生になっていたはずだ
と。
人生というのは平均80年以上あるのですが、本気を出して何かに取り組んでいける期間は長いようでそれほど長くはありません。
その時期を何となく過ごしてしまうとあっという間に過ぎてしまいます。
だから、「明日から本気を出す」という人は、人生を終える直前や老いた自分を見た時に「あの時本気を出していればよかった」と後悔するのです。
本気を出すタイミングは今日、今すぐ。自分の心の中で決心を固めること。
人生において本気を出すべきタイミングは今日が一番良いです。
そして、同じ今日でも時間が経ってから本気を出すのではなく、今すぐ本気を出すことを決意しましょう。
自分が一番若いうちに本気を出すと、気力も体力も十分にあるため本気を出してもやっていけますし、本気を出して取り組める期間もそれだけ長く取ることが出来ます。
そして、その分結果が付いて来て、後で楽が出来るようになるのです。
しかし、「明日から本気を出す」と言って、本気を出すタイミングを少なくとも翌日に先延ばしすると、それだけ本気で取り組む期間が短くなり、今楽をした分のツケが後で回ってくることになります。
このツケには利子がついており、歳を取れば取るほど必要な努力の量が増えてしまいます。
こうなった時に「今から本気を出す」と言うのはとても難しく、「明日から本気を出す」と言って現実から目を背けて楽をして生きることになり、更なるツケを重ねることになります。
なので、出来れば今すぐに気持ちを切り替えましょう。
人生において一番若い日に本気を出すことを続けておいた方が、余計なツケを払う必要がなく、むしろ貯金が増えることになります(物理的にお金が増えるのもそうですが、スキルやキャリアと言った自分自身の価値を高めることも出来ます)。
だから、「明日から本気を出す」と言っている場合ではないのです。
明日に本気を出すタイミングを先延ばしすると、明日が来た時にまた同じ選択をしてしまいます。
「明日から本気を出す」という人の中には向上心を持っている人もいるのではないかと思います。
しかし、向上心より今のままでいいという気持ちが勝っている。
だから「明日から本気を出す」という状態になってしまう。
でも、今のままでいいという気持ちに負けてしまうと、現状維持か現状より悪くなり、上に行くことが出来ません。
上に行きたければ本気を出して上を目指し続けるしかないのです。
5年、10年と人生に本気で向き合って来たらそれだけ社会の上の層に上がっていくことが出来ます。
地上から見る景色と、スカイツリーの上層から見る景色が違うように、社会の上の層に上がっていくと見える景色も違ってきます。
それがモチベーションの向上となり、さらに上を目指し、人生と本気で向き合うことを続けたくなるのです。
本気で何事にも取り組み続ければ、いつの間にか社会の上の層からの景色を眺めることが出来るようになります。
そんな時も驕らず、謙虚な気持ちで本気を出していくことが大切です。
上に行くほど競争相手が強力になり、厳しい競り合いになるので、慢心が今の位置からの転落を招きます。
後述しますが、この競り合いに参加することは必ずしもいいことではありません。
自分なりの最大限の努力をして、ある程度の位置に行けばそれで問題ありません。
本気を出すことは競争をするためだけにあるものではありません。
本気を出すこと自体が自分の実力を確認し、さらに高めていくという経験となります。
その自分を高めておくという経験をしておくこと自体が重要なのです。
本気を出さないと分からないことはたくさんあります。
本気を出すことでその分からないことが見えてきて自分の人生観も広がっていくのです。
自分はもう歳を取りすぎていて本気で何かをやることは無理だと嘆いている方、果たして本当に本気を出すことは出来ないでしょうか?
諦めるのにはまだ早い歳だったりしませんでしょうか?
自分が歳を取った、そう感じて本気を出せるか分からない場合も、自分なりに本気を出して何かにチャレンジしてみるのです。
年齢は体が動かない年齢ではない限り本気を出さないための言い訳にしかなりません。
出来れば自分がやりたいこと、好きなことで、仕事以外のことを頑張ってみましょう。
頑張り続けると自分の売りとなるスキルになります。
そのスキルは仕事や副業に活かしていけるので、収入を上げることが出来、今後の自分の人生を豊かにしていけるのです。
世の中には60を過ぎて起業した人もいます。
80を過ぎているのにシニア向けのアプリを開発しているおばあちゃんも以前メディアで紹介されていました。
だから、何歳になっても本気を出してやることに遅すぎることはありません。
でも、折角の自分の人生なのだから本気はなるべく早いうちから出しておいて、スキルを形成しておいた方がこれからの人生のためになります。
40代、50代であまり仕事が出来ないとその後の社会人としての人生を諦めたくなります(自分もそんな年齢になってしまったので気持ちは分かります)。
でも、それでも今から本気を出しておくことをお勧めします。
残りの社会人としての人生を本気で生きてみてください。
そうすれば、見える景色が違ってくるため、自分に活気が湧いてきて人生が好転するはずです。
ここまで本気を出すのは今日から、出来れば今すぐにと言ってきたのですが、これを実践できる人は意外と少ないものです。
少ないからこそ行動を起こした人が勝ちということが言えるので、ぜひ本気を出してこなかった人はこの少数派に入れるように、今からでも本気を出してしっかり自分の売りというものを形成してほしいと思います。
先ほど地上から見た景色とスカイツリーの上層部から見た景色が違うことをお話ししました。
同じように山のふもとから見える景色と山の中腹以上から見える景色、特に山頂から見える景色が違うのは登山をしたことがある人であれば経験したことがあるでしょう。
人生においても社会の下層から見える景色と社会の中層や上層から見える景色は違うのです。
当然、中層や上層から見える景色の方がいいので、この景色を見たければ今日から本気を出して社会の層の上の方を目指していきましょう。
本気を出すと結果が出ます。
その結果を糧にまた本気を出すことを続けていくのです。
そうすれば社会の上層部に上がれるものだと自分は信じています。
社会の上層部に行くとお金も豊かになりますし、それに伴い心の余裕も出てきて心も豊かになります。
社会の上層部に行けば行くほど競争が激しくなりますが、別にトップを目指さなくても問題ありません。
自分の中で満足が行く位置にとどまり、そこから転落しない程度の努力をすればいいのです。
自分の満足が行く位置、自分が居心地がいい位置、そこが本来自分が目指したい場所であり、本気を出した結果自分らしい人生を送れる位置でもあります。
ここでさらに上を目指すのもいいかもしれませんが、競争が激しいので体力と心を消耗します。
そうなると、上には行けたけど心が豊かではなく、「本当に自分はこうなりたかったのか」と思ってしまうことでしょう。
なので、自分にとって無理のない適度な場所を目指して頑張るといいでしょう。
そうすると心に余裕が出て来て豊かな生活が送れるようになります。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。