会社の仕事一本だけで収入を得ることは、昭和や平成の頃は良かったのですが、令和の時代になるとスタグフレーションと増税によりかなり苦しくなってしまいました。
そして、年功序列の崩壊により、1つの会社で働くことはかえってリスクとなりました。
このリスクを回避する手段として、転職と副業の2つが挙げられますが、今回は副業に視点を当ててお話ししたいと思います。
副業といってもそう簡単にお金が入るものではありません。
しかし、もし成功させることが出来れば、副業は収入の重要なポジションとなります。
そして、副業をした経験は成功でも失敗でもそのままスキルとして自分の身に残ります。
本業の仕事に活かせるものも多いですし、やって損はないものが副業です。
ただし、公務員が副業禁止であること、副業禁止の会社があることは頭に入れておかなければなりません。
副業禁止の場合は、スキルを出来るだけ今の仕事で身に付けておいて、副業がOKの会社に転職して副業をやる方が、堂々と副業出来ていいでしょう。
会社の仕事一本だけだと不安でリスクが高い世の中になった
令和になってからは会社での仕事一本だけだと、税金は取られ放題、終身雇用も崩壊し、いつ首を切られるか分からない。
そんな感じで、令和になってから会社での仕事一本だけだとリスクが高い世の中になりました。
昭和や平成初期のころまでは年功序列で、一度就職すると就職した会社で定年まで辞めさせられることなく、安定した収入を得られていました。
そして、銀行にお金を預けると金利が3%くらいあって3億あれば利息で食べていけると言われていた時代もありました(今では到底無理ですが)。
しかし、バブル崩壊から今までの時期はリストラや早期退職という言葉があるように、就職しても定年まで働くことが必ず約束されるという時代ではなくなっています。
そのため、転職のためのスキルを身に付けるか、副業をやることで収入の柱をもう一本増やすことも考えなければいけない時代となりました。
また、銀行の金利は地に落ち、10万預けて付く利息は1円です。
ネット銀行であればもう少しましな利息になりますが、それでも資産運用といえるくらいの利率にはなっていません。
好きなことで収入を得る人もいる時代に
昔はプロゲーマーなんて言葉はなかった・・・。
昔はゲームといえば子供がやるもので、大人がやるものではないという考えでした。
そのため、ゲームの大会が開かれ、賞金がもらえるなんて考えられなかったわけです。
せいぜい大会が開かれ、優勝すると副賞がもらえる程度でした。
しかし、今ではeスポーツという言葉があるようにゲームにも競技が存在し、大会が開かれ、優勝すると賞金がもらえるようになりました。
もちろん、eスポーツの大会で勝てる人は世の中にほんの一握りです。
しかし、好きなことでお金を稼ぐという手段が取りやすくなりました。
今ではゲームの番組がテレビで放送されるなど、「大人もゲームをしてもいいんだよ」ということをメディアが取り上げてくれるようになり、昔のように大人からは理解されない領域ではなくなったのも大きいですね。
そして、最近はYoutubeで動画を配信したり、ブログを書いたり、自分で作った商品をフリマアプリで出品して売り上げを得たり、せどりで収入を得たり・・・そんな感じで自分の好きなことを副業にして収入に結び付ける人も増えています。
もちろんこれも楽な道ではありません。
自分もこのブログを収益化するのになかなかの苦労がありました。
Youtube、ブログではまともに収益を出せるまで(つまり人が集まるまで)に、結構な時間を要します。
特にYoutubeだとこの傾向が激しく、毎日動画を一本投稿して100本動画を上げてもチャンネル登録者数が数十人という人がいるくらい厳しい世界です。
しかし、挑戦すること自体の障壁は低いため、誰でも簡単に始められるのもYoutubeやブログの特徴です。
とりあえずやってみて合わなかったら撤退が容易にできる副業になりますね。
イラストやものづくりを武器にして稼ぐのも一つの方法ですね。
最近では自分が描いたキャラクターをスタンプにしたり、グッズ販売したりするサービスがあるため、イラストで稼ぐこともそれほど大変ではなくなりました。
そして、自分で作ったものをメルカリで売ってお金にすることも出来ます。
そのため、稼ぐ手段は様々あり、自分に向いてそうなものに挑戦して、頑張ってみるということも出来るようになりました。
ゲームに限らず、様々な稼ぎ方ができるのが今の時代です。
好きなことで収入を得られる可能性は誰にもあります。
その人の意思次第で会社の仕事以外の重要な稼ぎ方となります。
また、好きなことをいくつになっても挑戦するというのはとても大事なことだと思っています。
年齢を理由にあきらめてしまうと、その後は後悔しか残りません。
「あの時やっておけばよかった」と思う日がいつか来るのです。
自分で稼ぐというのは自分で考えて行動するということ
実際に自分で副業で稼ぐとなると、何でも自分で調べて、自分で考えて行動していかなければなりません。
副業を行うということは自分が事業主になるということです。
しかし、何から始めていいか分からないということもあると思います。
その場合は、調べるなり、動画で勉強するなりして副業をやるのに必要な準備を行い、必要な知識を身に付けておくといいでしょう。
何もわからずに副業を始めると必ず失敗します。
そして、完璧に準備をして副業をやろうとすると、いつまでたっても始められません。
コミュニティ等に入っていれば副業に熟知している人に質問して情報を得てもいいでしょう。
しかし、その回答を鵜呑みにせず、自分で考えて判断することにはしっかりと注意を払う必要があります。
今まで会社の言いなりになって働いてきた人には慣れないことになるのでつらいことかもしれません。
しかし、自分で考えて行動することこそが副業で重要なことであり、成功するための鍵となるのです。
副業では自分の責任で考えて行動することの他にできることがあります。
それは自分の出来ないことを必要に応じて外注することです。
外注をするなんてまるで会社の経営者がやっていることのようですが、自分で稼ぐということをやっていく以上は屋号を持った小さな会社の経営者でもあるのです。
なので、自分がこれが出来ないと言ったことはランサーズやクラウドワークスで仕事を依頼すれば引き受けてくれる方が現れますので、頼んでみると良いでしょう(もちろん費用はただではありません)。
副業をすると程度は個人差がありますが、経営者が普段どんなことを考えているかが分かるようになるのではないかと思います。
そして、副業に真剣に取り組むほど必要な舵取りのし方が分かるようになり、自分の副業を軌道に乗せることが出来ます。
副業で成功するのに必要なのは継続力
はっきり言います。
副業で自分で稼ぐことで一番重要なのは継続力です。
多くの場合、自分で稼ごうとしても短期で成果が出るものではありません。
先ほどYoutubeの動画を100本後悔してもチャンネル登録者が数十人という話をしましたが、それでも継続して、方向性を変えて、いかにして人から注目されるコンテンツにしていくのかを考えて継続していかなければならない。
Youtubeで稼ぐということはそんな世界で商売をすることであるのです。
もちろん他人の真似をしても登録者は伸びません。
オリジナリティがあって、そして人が見て面白いと思うもの、もう一度見てみたいと思うもの。
そういうものに人は集まります。
ブログも投稿し始めの頃は誰からも見てもらえません。
コメントが来たと思ったらスパムだったり・・・。
人を集めるためには有用なコンテンツを書き続けて、検索エンジンに実力を認めてもらわなければいけません。
100記事書いてもページビューが100行かないということもあり得るわけです。
動画の投稿と同様に、いろいろと試行錯誤を繰り返し、それでようやく収益が発生するようになる。
Googleアドセンスから提携承認をもらうためには、きちんとしたコンテンツの記事をある程度用意しなければなりません。
コンテンツの質によりますが、10記事程度では承認してもらえず、20記事~30記事を定期的に書いてようやく承認してもらえます。
そして、そこから収益が発生するのも時間がかかったりするので、Youtubeのように収益化のハードルが高いわけではありませんが、アドセンス一本で稼げるようになるのはかなり大変です。
そして、アフィリエイトも文章が下手だったり、検索エンジンに表示されない場合はなかなかクリックしてもらえません。
この辺りの稼ぐ知識もしっかりと必要になってきます。
せどりも最初の商品が売れるまで時間がかかったというのはよく聞きます。
なので、副業ですぐに手っ取り早く稼ぐ方法はなく、地道に継続してようやく軌道に乗るものがほとんどです。
自分で稼ぐというのはこのように継続力が求められるので、結果が出ないからと言って途中でやめてしまう人も一定数います。
これをライバルが減っていいことであるととらえるか、自分もそうなってしまうのではないかととらえるかで結果が変わってきます。
ただ一言言えるのは、継続していけばいつかは成功にたどり着けるということです。
諦めてはいけません。
ブログやYoutubeもいいコンテンツを配信し続ければいつかは人が集まります。
(一つのコンテンツがバズって閲覧者が一気に増えることもあります)
自分で作ったものを売ったり、せどりで売ったりしても、誠実にやっていくことを続ければ買い手から評価されて「この出品者から買いたい」と買ってくれる人が増えます。
継続するのは難しく、壁に当たった時にくじけそうになることもあるかもしれません。
しかし、壁を一つずつ乗り越えていくと必ず上に行けますし、自分のスキルとして本業の会社の仕事にも大きく役立つことになります。
継続は自分で稼ぐ場合に最も重要なことですので、思うように結果がすぐに出なくても、諦めることなく粘り強く取り組むことが大切です。
継続力がない人から脱落していき、副業に失敗します。
副業は継続せずに失敗して終わる人が結構多く、この継続力を持ち続けられる人が1割もいないくらいではないかと思います。
しかし、この継続力というのは誰でも続けていけば持てるものであり、特別な能力であるとは思いません。
失敗しても、逆境が来ても、自分の決めた方針をしっかりと守って改善していくことが出来れば、乗り越えられるものです。
一応、最初からお金を稼げる仕事として下請けの仕事があるのですが、これも信用の世界なので自分の現職のスキルを活かした仕事ではないとなかなか仕事がもらえません。
それに納期があるので、あまり本業と変わらなくなるため、個人的に好きな時に好きなだけ仕事が出来るという副業のメリットが得られないので、副業としてやる対象から外しています(なので、お問い合わせから来る仕事は下請けの仕事は断っています)。
副業で自分の力で稼ぐことが出来たら収入の柱が一本増え、給料だけでは不安な収入を補ってくれたり、生活に余裕が出るようになります。
会社での仕事のみに収入を頼るというリスクを減らすためにも副業で自分で稼ぐことはしっかりやっておいて欲しいと思います。
ただ、他の人がやっているからという理由ではなく、自分がやりたいからやるんだというきちんとした理由で挑むようにしましょう。
そして収入の柱をもう一本設けて、会社の仕事で何かが起きた時のリスクヘッジを行っておきましょう。
会社の仕事もしっかり取組み、スキルをきちんと磨いていくことも大切です。
転職の際に困ることがないよう、本業の仕事で学べることをしっかり学んで自分のスキルとして定着させましょう。
本業一本で食べていけなくなった政策に批判するのは簡単です。
でもそれだけで食べていくことは出来ません。
時代に合った考え方に変え、行動も変えていきましょう。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございます。