「明日やろうはバカヤロー」という言葉があります。
確かに今日やるべきことを明日にすることは良いことではありません。
明日やるべきことに今日やるべきことが移動してしまうことで、明日やるべきことを次の日に先延ばしにしてしまったり、今日やるべきことが結局明日になっても出来なくて、また次の日に先延ばしにしてしまうことになるからです。
これと同じで、今日決断したことを明日に先延ばしにすることもお勧めしません。
明日になると、またその次の日にやろうとしてしまうからです。
だから、明日やろうはバカヤローなのです。
目次
今日やるべきことは今日のうちに片付けよ(仕事における明日やろうはバカヤロー)
仕事で今日やるべきことがあるとします。
その仕事は必ず今日のうちに片付けなければ、残りが次の日に繰り越されてしまいます。
これを繰り返していくと、時間が経つにつれやるべきことが雪だるま式に増えていき、最終的に手が回らなくなり、周りのフォローなしでは仕事が片付かなくなってしまいます。
ちょうど借金をして返済が追い付かなくなって、借金が増えていくのと同じような感じですね。
周りの人も自分の仕事を抱えており、自分の仕事を次の日に先延ばしした人のフォローをしなければいけない状態になるとあまり気分が良いものではないでしょう。
中には「なんであいつのフォローをしなければならないんだ」と考える人もいると思います。
しかし、周りの人も大人であるわけです。
そんな気持ちを表に出すことなく、きちんとフォローしてくれますが、フォローしなければいけない状態が何度も続くとさすがに気分が悪くなってきます。
周りのフォロー前提で明日に今日やるべき仕事を先延ばしにすることは論外で、そんな気持ちを持って仕事をしていたら、次第に周りからフォローしてもらえなくなる時が来ます。
一生懸命仕事をした結果フォローが必要であれば仕方がありませんが、怠慢な仕事をしてフォローをするような状態になると、正直やってられませんからね。
そんなことを言う自分も若い頃は良く今日やるべきことを明日に回してしまい、大変な目に会ったことがありました。
その結果残業が発生したり、気分良く仕事が出来なかったりしてストレスとなることもありました。
なので、今では今日やるべきことを強のうちに終わらせるようにし、気分良く次の日を迎えられるように努めています。
仕事は「明日やろう」の気持ちに負けてしまうと、次の日に大変な目に会います。
「明日やろう」の気持ちに負けてしまい、次の日に泣きを見ることになるくらいであれば、今日のうちに片付けておいた方がいい。
「何があっても周囲の人がフォローしてくれる」という考えが通じるのは入社2年目までです。
それ以降は仕事が出来ない人という烙印を押されるので、「明日やろう」は「バカヤロー」であることをきちんと意識して、仕事に取り組みましょう。
明日やると言い続ける人は明日が来ても明日やると言う(プライベートにおける明日やろうはバカヤロー)
では、仕事以外のこと。
例えば何かを始めたい時に「明日やろう」と思うことは問題ないのでしょうか?
内容にもよりますが、大きな決断をするときは「明日やろう」という気持ちを持たずに、今日思い立ったすぐのタイミングで行った方がいいです。
なぜなら何かをやろうと考えた時が自分の人生で一番若い時であるから。
何かをやろうと思いついた時にすぐに行動を起こすのが一番タイミングがいいのです。
そこから時間が経てば経つほど自分の残りの人生が少なくなっていきます。
それに何かをやろうと思いついた時の気持ちも次第に薄れていってしまいます。
「明日やろう」という考えに負けて明日にしてしまうと1日ロスをしてしまいます。
1日ロスをするくらいであればそこまで遅れを取り戻すのは難しいことではありません。
しかし、ずっと「明日やろう」と言いながら気づけば何年もたってしまった。
そうなってしまうと、その人生の損失を埋めることは容易なことではありません。
「明日から本気を出す」という人は、次の日も同じことを言い続け、そして1年たっても同じことを言い続け、気付けば歳を取って老人になってしまっている。
そして、結局本気を出すことなく人生の終了を迎える。
人生が終わる直前に、自分が本気を出してこなかったことに対して悔いるのですが、時間が戻ることはないため、あまりにも遅すぎる後悔になるのです。
同じように「明日やろう」をずっと言い続ける人は、結局いつまでたっても同じように「明日やろう」と言い続け、何も行動を起こさずに終わる。
行動した時の景色を眺めることなく人生を終えてしまうのです。
だから「明日やろう」と言い続ける人は「バカヤロー」なのです。
自分と向き合って何か変えたい部分があるのであれば、「明日やろう」ではなく、「今からやろう」という気持ちを持たなければなりません。
自分を変えることを先延ばしにすると、自分をなかなか変えることが出来ません。
人生は無限にあるものではありません。
今大人になっている人は、100年後には灰になっていることでしょう。
限られた人生を有効活用するためには「明日やろう」ではだめなのです。
「明日やろう」を「今からやろう」に変えるためにはどうしたらいいか?
「明日やろう」を「今からやろう」に変えるためには自分の心を変える必要があります。
ただ、何もきっかけがないとなかなか自分の心を変えることが出来ません。
そのため以下のことを意識して自分を変えるきっかけを作る必要があるかと思います。
- 明日やろうと思ったことで今日できなかった自分を後悔したり責めてしまう感情が生まれること
- 明日やろうと先延ばしを続けた結果、何もできなかった自分を後悔したり責めてしまう感情が生まれること
- 人生は後戻りできず有限であるため、取り返しがつかないことがあるということ
「明日やろう」という気持ちを持つことで、今日からやらなくて済むことは確かに楽ではあります。
しかし、楽をしてきた人生の先には大きなツケが待っているのです。
これは自分も経験しており、学歴から来るプライドを捨てられず、社会人生活のうちの10年ほどを怠惰で他人任せの人生を送ってきたことを後悔したことがありました。
ただ、この後悔の気持ちを引きずるのではなく、その先の自分を良くしていくために自分を変えるという行動を当時はすぐに行動に移しました。
その結果、ある程度のスキルが身につき、まだ周囲に比べると遅れていますが、確実に成長していっている自分を見ることが出来ています。
今まで出来て来なかったことは後悔しても仕方がありません。
問題は、これから先どう行動していくかです。
その決断が早ければ早い方が良く、先延ばしという逃げ口を作る「明日やろう」ではなく、先延ばしの逃げ道を作らない「今からやろう」の方が、自分の明るい将来を作るのに適しているのです。
「明日やろうはバカヤロー」であるのは、「明日やろう」を実践してしまうと一日を無駄にしてしまうということもあるのですが、「明日やろう」を言い続けて結局何もできなかった人への戒めの言葉でもあるかと思います。
どうしても疲れて動けない時や心が疲れていて病みそうな時などは「明日やろう」で先延ばしをする方がいいこともありますが、心も体も健康であるのであれば、「今からやろう」に変えてすぐに行動を取ることをお勧めします。
行動を起こしたことに対する後悔より、行動を起こさなかったことへの後悔の方が大きく、しかも一生残ることもあるので、そうなる位であれば行動して「明日やろうはバカヤロー」の状況から自分を解放しましょう。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。