保険には様々な保険が存在します。
車を運転する場合は自動車保険、家族が出来たら生命保険など、何らかの保険に入っている人は多いと思います。
しかし、保険の中には本当は必要ではないのに入ってしまっているという人も少なくありません。。
今回は数多く存在する保険のうち、必要なものについてお話しします。
保険とは?
保険とは病気、事故、災難などの事態に備えるために保険会社にお金を払い、いざという時に保険金が支払われるシステムのことです。
生命保険、がん保険、自動車保険、火災保険、ペット保険、学資保険など様々な保険があります。
基本的に起こる確率が低くて発生する費用が高いものに対して掛け金を支払うものが多いです。
いざという時の備えのために保険に入っておくという考えは理解できますが、保険会社がどうやって利益を上げているかの仕組みを考えると、多くの保険に入ることと不要な保険に入ることはただのギャンブルとあまり変わりません。
必要な保険とは?
上記に挙げたものの中で必要な保険ですが、生命保険、自動車保険、火災保険の3つとなります。
学資保険やペット保険などは基本的に必要ありません。
資産運用と保険がセットになっているものも加入する必要がなく、自分で資産運用をした方が良い結果が出ます。
では、必要な保険について1つ1つ見てみましょう。
1.生命保険
生命保険についてですが、独身者は基本的に必要がないものです。
受取人を親に設定している人もいるかと思いますが、自分が親より先に亡くなる確率より、親が先に亡くなる確率の方が圧倒的に高いわけです。
兄弟姉妹に受取人を設定する手段もありますが、それでも保険に加入するメリットはありません。
一人身であれば何かが起きても他の家族が困ることはありませんし、しっかりと資産管理をしておくことで解決できることだからです。
しかし、妻や子供を持つ家庭の場合は、家族や子供に保険をかけておく必要があるでしょう。
夫に何かが起きると妻と子供の生活に影響します。
保険に入っていなくて貯金も少ない、そういう時に夫が大病にかかると治療費も捻出できないということになります。
その場合に気を付けてほしいのが、積み立てや満期で配当があるものはやめておいた方がいいということです。
また、保険屋の窓口や、会社を訪問する担当者から契約するのもやめておきましょう。
特に会社を訪問して勧誘してくる担当者は、一見もっともらしいことを言ったりしますが、勧めてくる商品は正直言ってぼったくり商品であることが多いです(実際、自分が契約していた保険もそうでした)。
毎月1万を超える掛け金を支払いながら、保障内容がそれに全く見合っていない。
つまり、加入するだけ無駄という保険に入っても全くメリットがありません。
そもそも毎月1万円というのは固定費としてはかなり重い部類に入りますし、これを5千円に抑えるだけで毎年6万円の余裕が生まれます。
10年で60万円も違ってきます。
もう一つ、この手の保険は歳を取ればとるほど掛金が上がっていきます。
そのため、保険の掛け金が家計を圧迫する割合も結構馬鹿にならなくなるわけです。
こんな家計を圧迫するような保険に入るくらいであれば、最初から補償内容と掛金が見合ったものに入った方が良いのではないでしょうか?
お勧めしたいのは掛け捨ての保険となります。
共済や一般の保険会社にもあるタイプの保険で、掛け金は戻ってきませんが、毎月の掛け金が安く、固定費を抑えるのに有効です。
解約しても返戻金がないタイプですが、もともとの掛け金が安いためにそれほどデメリットにはなりません。
それでいて補償はしっかりしていますので、契約する保険の選択肢に入れることに全く問題がないのです。
生命保険は基本的に掛け捨てで十分。
掛け捨ての保険の中で、いろいろな生命保険の掛金と補償を見比べて選べばいいのです。
ただ掛け捨てだからと言ってその保険に契約するのも不十分で、もっといい保険があるかもしれません。
1つの保険会社だけを見るのではなく、いくつかの保険会社のサービスを見比べることが重要です。
2.自動車保険
自動車保険には自賠責保険と任意保険の2つがあります。
自賠責保険は入ることが義務付けられているもので、任意保険は必須ではなく、入る、入らないを自由に選べるものです。
自賠責保険でカバーできない部分がありますので、任意の保険はなるべく入っておいた方が良いでしょう。
自賠責保険は対人の事故だけが対象となりますが、任意保険では対物、車両の補償も扱っています。
自分がお勧めしたいのは、対人対物無制限、車両補償なしという内容です。
対人、対物であればかなりの額になることがありますので、自費で賄うのはかなり難しいです。
そのため、対人、対物はしっかりと補償がされるよう、保険に入っていた方が良いです。
一方で車両の自損事故については、自費で払った方が最終的に安く済みます。
車のドアを障害物にぶつけてへこんでしまった場合などですね。
自分以外に誰も損をしていないので自分の車の修理費だけが必要となります。
対人、対物に比べると必要な費用は多くないため、わざわざ保険で支払うようなことではありません。
自動車保険には等級というものがあり、等級が高くなるほど毎月の保険料が上がります。
自損事故については修理費用が掛かるのは確かに痛いのですが、自費で支払った方がトータルとしては保険料を抑えることが出来ます。
保険を使うと等級が上がり掛金が増え、保険を使わないと等級が下がり掛金が減る、そんなシステムになっていますので、なるべく自損事故で保険を使わないということは覚えておいた方が良いと思います。
しかし、対人、対物については自費で賄えない部分もあるので、必須と思っていいでしょう。
なお、自動車保険の対人、対物の保険金の支払いは保険会社が出し渋りをしてトラブルになることが多いです。
こちらが過失割合100と認識しても、保険会社が勝手に過失割合を70や80として相手に責任があるとして最悪訴訟問題に発展することもあるため、このような事故を起こさないことが一番問題にならないことを覚えておきましょう。
保険に入っているからと言って横暴な運転をしてはいけません。
また、こちらが事故の被害者の場合は相手の保険会社と毅然とした態度で交渉しましょう。
少しなめられる態度を取ると相手の保険会社は出し渋りをしてきます。
そのことが原因でトラブルになっているという話はよく聞くので、きちんとした対応を取らないと法的手段も辞さないことを貫き通しましょう。
ふざけた主張をしてくる保険会社の担当を変えてもらい、納得のできる補償をしてもらうまでしっかりと揉め事にすることです。
相手が赤信号で突っ込んできて、こちらは完全停止をしていたのに逆の主張をして過失を指摘してくるというのはまあまあ良くある話です。
何かあった時のためにドライブレコーダーを付けておくとこちらの主張が通りやすいので、自分の身を守る投資もしっかりしておきましょう。
3.火災保険
火災保険は、自宅が火災で焼失した場合などに補償を受けられる保険です。
賃貸では「安心サービス」などという名で、保障会社に火災保険の相場を上回る金額を支払う必要がある場合があります。
このサービスに入っても余りメリットはありません。
むしろ、貸主に有利な内容になっているためそのサービスが付いているというのもあります。
年末調整でも控除の対象とならないので、賃貸で契約する場合は火災保険に入ることのできる物件、可能であれば保険会社を自分で選べる所が理想です。
火災保険という名前でも風水害や盗難を補償対象としたものがありますので、選べるのであればどこまで補償してくれるのかをしっかり調査したうえで保険会社を選ぶといいでしょう。
名前だけだと火事の時だけという感じの保険ですが、調べてみると水害、盗難、建物の破損など、いろいろとカバーできていることが分かります。
この事を知らないと知っているのとでは大きく違いますので、きちんと火災保険について理解して、保険に入っておくことにしましょう。
まとめ
今回は保険で必要なものについてお話ししました。
必要な保険は掛け捨ての生命保険、対人対物無制限で車両補償なしの自動車保険、火災保険の3つです。
学資保険や積み立ての保険、ペット保険などは正直言って不要です。
保険は固定費の中でも最も重要な要素の一つとなります。
保険会社によって掛金や補償内容が変わってきますので、複数社を比較し、サービス内容と保険料を見比べて自分に合った保険に加入するのが理想的です。
保険会社の訪問担当者(いわゆる生保レディ)が勧めた保険や、本当は不要なのに不安感から入ってしまった保険は解約して、必要な保険のみにしましょう。
安心のために掛け金を払う保険ですが、学資保険、掛金の積み立て、ペット保険など、不要な保険にいくつも入っていると、家計を圧迫してむしろ安心できない状況になってしまいます。
保険の掛け金は見直しによって抑えられる固定費になっていますので、余計な保険に入っていないか、しっかりと見直しましょう。
固定費が抑えられる分を貯蓄に回せると思いますので、いざとなった時に貯蓄から出費できるようにしておくことも大切です。
今回の話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。