「若いうちは苦労は買ってでもした方がいいよ」など、「苦労は買ってでもしろ」という言葉はよく耳にする言葉の一つでもあります。
苦労は確かに必要なことではありますが、必ずしも買ってでもやるべきではないというのが自分の考えです。
「苦労は買ってでもしろ」という言葉について、自分が思うこと、どういう苦労をするべきかを今回はお話ししたいと思います。
「苦労は買ってでもしろ」という言葉について
「苦労は買ってでもしろ」という言葉は、「若い時の苦労は買ってでもせよ」という言葉から来ており、「若いうちの苦労が将来に役立つ経験となるから、自分が求めてでもしておいた方がいい」という意味です。
つまり、自分に苦労をかけることで先行投資しておきなさいと言うことであり、この言葉には一理あります。
ただ、この苦労は将来の自分に役立つものでなければなりません。
苦労には自分の役に立つものと役に立たないものがあります。
自分に役に立つ苦労と役に立たない苦労について
自分に役立つ苦労は自分に先行投資する苦労です。
自分のスキルアップのために勉強としたり、資格を取ったりすること、また副業などのビジネスに挑戦して、そこでぶつかった壁を乗り越えるために苦労することなどが自分に先行投資をする苦労です。
勉強時間を作って勉強したり、副業が軌道に乗るまで頑張ることは、将来の自分に役立つ苦労であり、若いころからこの時間を作って努力をしておくと、将来的に他の人よりも上に行くことが出来、仕事でも副業でも大きな成績を残すことが出来るようになります。
では自分に役に立たない苦労とはどんなものでしょうか?
例えばこういうものがあります。
ブラック企業で仕事をがむしゃらに頑張り、自分を身体的に、精神的に追い込んでしまうこと、また、上司のパワハラに耐えながら苦労して仕事を行うこと。
これらの苦労は自分にとって何かプラスになるでしょうか?
プラスにならないと思います。
むしろ、自分を追い込んでしまうことで窮地に立ってしまい、精神的に病んでしまったり、体を壊したりしてしまったりします。
こういう苦労は買ってでもするべきことではありません。
「苦労は買ってでもしろ」と精神論について
先ほど話した、自分を追い込んでしまう苦労がいい経験になるという上司がいます。
自分の前職の上司がそのタイプで、自分の苦手なことを「精神的に追い詰められると思うがそれがいい経験になる」と言ってやらされました。
実際にやってみてどうだったかというと、ただの時間の無駄でした。
貴重なスキルアップの期間を1年間失っただけで、何も得るものはありませんでした。
つまり、「自分を追い詰めることが将来的にいい経験になる」というのは嘘であり、精神論で部下を動かすための道具でしかありません。
そもそも仕事で自分を追い詰めてしまうと、仕事のパフォーマンスが落ちてきます。
さらに追い詰めると体に異常が出て、酷い時にはしばらく働けない体になってしまいます。
この経験が一体将来的にどんないい経験になったと言えるのでしょうか?
体に傷を残し、その傷の回復に時間がかかるため、結局自分の時間を無駄に過ごしたことになります。
個人的に「苦労は買ってでもしろ」を「自分を追い詰めることでいい経験となる」という理解で使う精神論信者とは仲良くしたくはないですね。
買ってでもする苦労は選べ
「苦労は買ってでもしろ」は精神論で使うのは間違っていますが、若いうちから先行投資をするためにいろいろと経験しておくことは大切だと思います。
仕事のスキルアップのための努力や副業で毎月5万円得るための努力で生じる苦労は買ってでもした方がいいと思います。
中堅やベテランの年齢になった時に相応以上の能力を持っておくと、今働いている会社に何かが起こった時に転職で苦労することが少なくなるでしょう。
また、副業で収入をしっかり得ることは、自分のビジネススキルを磨くのにちょうどいいと思います。
仕事に役立つ苦労や副業でビジネススキルを学ぶ苦労は、何かがあった時に自分を守るためのスキルとして役立つものになり、こういう苦労は若いうちに遊びたい時間を少し削ってでもやったほうが、年を取ってから人生を有利に過ごせるようになります。
ただし、遊びたい時間も人生では大切な要素です。
全てを削ってしまうと、人生の目的を失いかねないので、最低限必要なレベルは確保しておいてください。
買ってでもする苦労は、自分を追い詰めるような苦労ではなく、自分で自発的に動いてできる苦労で、自分のキャリアアップやスキルアップを見据えた苦労を選ぶといいでしょう。
ただ苦労するだけがいいということではありません。
本当に将来の自分にリターンがある苦労をしっかり出来ているかということが重要になります。
「苦労は買ってでもしろ」という言葉を正しく理解し、ただ自分を追い詰めて参ってしまう苦労ではなく、人生において必要な苦労を選択して行っていくようにしましょう。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。