仕事を辞める時「お前なんかどこに行っても通用しない」と言われたことがある人がいると思います。
似たような言葉で「他社では通用しない」という言葉もあります。
この記事を書いている自分も言われたことがあります。
しかし、「どこに行っても通用しない」というのは、勤怠に問題があったりスキルが著しく低い人ではない限り、あり得ません。
同じ業界の会社であれば、転職するとある程度スキルが通用して即戦力になれるので、他の会社で通用しないということはありません。
また、異業種でも今の会社で頑張ってきたのであれば、そこで得られたノウハウを活かせるはずです。
なので「どこに行っても通用しない」、「他社では通用しない」という言葉は気にしてはいけません。
今の会社で通用してきたのであれば、今の会社の経験を活かして通用する会社は必ず存在します。
目次
「どこに行っても通用しない」は全く根拠のない言葉

「どこに行っても通用しない」、「他社では通用しない」という言葉ですが、根拠のないでたらめな言葉であると言えます。
そもそも「どこへ行っても通用しない」、「他社では通用しない」と言う人はいったい今までどれくらいの職場を見てきたのでしょうか?
1社だけしか経験のない人が「どこに行っても通用しない」、「他社では通用しない」と言うのであれば、事実に基づかない内容であるため説得力に欠け、話になりません。
自分の中の狭い常識を過信し、他人に押し付けようとしているだけにすぎません。
5社、10社と経験がある人が言うとある程度説得力がありますが、それでも所詮自分自身が経験してきたことから言っているだけにすぎません。
自分が経験してきたことが、他の人にもそのままそっくりとあてはまることはありません。
他の会社のことは普段まじめに仕事をしていれば、調べる機会もないし、分からないはずです。
たとえ数社経験していても、世の中に多く存在する会社の中のごく一部を見て来ただけなのです。
つまり、「どこに行っても通用しない」、「他社では通用しない」という言葉は、経験したこともないのに相手の挑戦を否定する言葉であり、信用に値しません。
優秀な人はどこに行っても通用しますが、そうではない普通の人でも他社に行っても通用しないということはなく、どこかの会社ではしっかりと自分の力を活かして働いて結果を残すことが出来ます。
どこに行っても通用しない人は素行が悪く、どんな職場行っても仕事をまじめにしない人くらいです。
今の会社である程度の実績が得られているようであれば、全く気にする必要はありません。
「どこに行っても通用しない」、「他社に行っても通用しない」という言葉が使われる理由
「どこに行っても通用しない」、「他社に行っても通用しない」というのは、退職の引き留めのために使われることが多いようです。
その人を退職させたくないために「どこに行っても通用しない」、「他社に行っても通用しない」という言葉で、退職しようとしている人にプレッシャーをかけるわけです。
退職しても特に問題の無い人であれば、わざわざそんな言葉を使う必要がありません。
退職されると困るから「どこに行っても通用しない」、「他社に行っても通用しない」と言って引き止めるわけです。
なので、普通に今の職場で結果を出してきた人であればこれらの言葉を聞いても臆する必要はありません。
いわゆるヤメハラの一つだと解釈しておけばいいのです。
「どこに行っても通用しない」、「他社では通用しない」という言葉は退職しようとしたときに周りや上司から妬みの言葉として使われることがあります。
「俺は一生懸命頑張っているのにお前は逃げるのか」
という感じで退職者を妬み、「お前なんかどこに行っても通用しないよ」という感じで言われます。
この言葉はただ感情的なものなので、まともに受け止める必要はありません。
他社の嫉妬の感情なんて関係ありません。
自分の人生は自分で選ぶべき。
自分の働く会社は自分で選ぶべきなのです。
ですので、こちらとしては「ありがたい忠告をありがとうございます」などと相手よりも大人な返しをして、さらっと流しておけばいいです。
「どこに行っても通用しない」、という言葉を使う職場はブラックな職場
それぞれの社員が心に余裕を持ち、仕事が出来ているのであれば、退職者が出ても「そうか、残念だけど次の会社でも頑張ってね」程度で済みます。
わざわざ退職者にプレッシャーをかけたり、ハラスメントをする理由がないからです。
一方でブラックな職場は人手不足だったりして経営者をはじめとして社員に心の余裕がなく、退職者が出ると裏切者や敵とみなし、退職者に攻撃的な発言をすることがあります。
退職者が出ることに慣れていないような中小零細企業はこの傾向があり、退職を申し出たとたんに態度を変えて接してくる上司や経営者もいます。
つまり、「どこに行っても通用しない」、「他社では通用しない」と言ってくる上司や経営者がいる会社は何かしらの問題があり、ブラックな職場である可能性が高いです。
「どこに行っても通用しない」、「他社では通用しない」と言われたら「こんな職場だったんだ。辞められてよかったな」と思うようにしましょう。
「どこに行っても通用しない」、「他社では通用しない」という言葉は気にする必要はない
「どこに行っても通用しない」と言われても、どの会社に行っても窓際族になるような勤怠の悪い人ではない限り気にする必要がありません。
会社で一番駄目なやつを続けてこなかった限り、転職しても活躍の場はあります。
会社で一番駄目なやつであっても、その会社の環境が合わなかったりするだけだったりもするので、「どこに行っても通用しない」と言われても深刻に受け取る必要はありません。
「どこに行っても通用しない」と言う人は実際にほかの会社の環境を体験して知っているわけではありません。
いくつかの会社を経験していると言ってもその会社数はたかが知れています。
自分が得た狭い常識の範囲内で言っているだけに過ぎないのです。
本当にどこに行っても通用しない人は、学校を卒業してずっとニートを続けてきた人や、素行の悪い人くらいで、ニートの人も心を入れ替えれば職業訓練を受けてアルバイトから始めて、正社員に就けるという道が開けます。
もちろん自分が努力したというアピールが必要ですが、少なくともまじめに職業訓練を受けてスキルを身に付ける力があれば、どこに行っても通用しないということはないと思います。
そういう人はどの会社に行っても怠慢な素行の悪い社員よりもよほど魅力的であり、伸びしろが感じられます。
環境が合えば、そこで大成功をして昇進を果たす人も出てくるのではないでしょうか?
「どこに行っても通用しない」、「他社では通用しない」と言われてもあなたが怠慢だったり素行が悪い人ではない限り、深刻に受け止めてプレッシャーを感じることなく、右から左に受け流して聞いておけばいいでしょう。
むしろ、そんな言葉を使ってくる会社であることが分かったのがラッキーな事であり、退職を決めてよかったと思えるようになれば、次の会社でも新しい気持ちでうまくやっていけることでしょう。
普通の会社は退職すると伝えても「今までお疲れ様」、「今までありがとうね」と言うのが普通であり、「どこに行っても通用しない」、「他社では通用しない」と言うような会社はまともな会社ではありません。
自分も「お前なんかがシステムエンジニアの仕事を探しても狭き門だぞ」と言われたことがありますが、退職後にシステムエンジニアの仕事を探すことが出来、現在もシステムエンジニアとして働くことが出来ています。
なので、「どこに行っても通用しない」、「他社では通用しない」は、まじめに働いてきた人にとっては嘘であることを理解して、これらの言葉に言いくるめられて退職の決意を曲げてしまわないように、しっかりと退職したい意思を持ち続けて、退職まで持って行きましょう。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。